「彌吉な人」の想い
【 雨中有楽 建築家 若山誠治氏 】
年月がますます磨きを掛けてくれる本物の家。
日本人の美意識、自然観。
気候風土に合った機能を備えた美しい家屋。
日本の文化そのもの。
数奇屋建築への憧憬と精進はこれからもずっと続く。
普通の人が普通にくらす家こそが文化を背負っている。
だから本物の家を造るべきで、本物の文化の香りのする家で暮らすべきなのです。
家の大小でも金額の過多でもない家族の為の住まい、その実現のために僕らは存在している。
今、家づくりは自然回帰してると言われています。建築の工業化・合理化により、古いものを捨て去り、新しいものを取り入れた良さとひきかえに大切なものまで捨て去ってしまいました。
その結果がシックハウス症候群だったり家の耐久性の低下であったり。
家づくりにおいて捨ててはいけないものは何だったのだろうか・・・。
今、原点に帰って問いかける必要があると思っております。
私たちの答えは
住まう人を心から癒してくれる空間を天然素材と現代的デザインで表現し、若い世代にも年配者にも愛される新鮮な感覚の「日本の家」を原点にかえって追求したい。
決して商業主義でない若々しいおしゃれな木の家に、たくさんの人たちに住んで欲しい。
それが私たちの願いです。
デザイン・技術・素材。
重なり合う想いの真ん中に
「彌吉の家」と「但馬町家」は建っています。
彌吉な人
エヌズプラン 中 村 晃