彌吉のブログ
特に何も考えず家を建てる段取りがどんどん田舎で進んでいた。
と言う所謂、「人任せ家創り」で行われた自身の失敗を縷々お伝えしてもご参考にして頂くなんて。
と思い直しました。
まぁ何とかして大工さんは建ててくださったし、これと言って不具合を感じる事なく過ごせています。
寒い暑いはどうしようもなく築23年を迎えた昨年に泣けなしの予算を掛け、リビング・ダイニングだけ少し断熱改修を行いました。
私が建てた時代は断熱に対して日本国中が不感症だったので特段、私の家が酷いわけではなかったのですが、今の私があるのは(まぁ大した事はまだまだ無いのですが)この寒い家のお陰であるのは間違いないところですから、結果オーライだったと想うことにします。
ただ
私が忘れていたのだろうけど、当日に上棟日だと知り慌てて駆けつけたのは誰のせいだったのだろうか・・・。未だゲセン上棟日でした。
家をやっぱり建てるんだ。
と決められましたでしょうか?
それとも やめとこうか…。
では。
家を建てようと決められた理由はご家族で色々おありだろうと思います。
動機、それは大変大事なことですので、しっかりご夫婦で覚えておいてください。
メモにでも残して決して忘れない様にして下さい。
そう、ご夫婦の想いは大切にしておいて下さいね。
さて
一生に一度。多くの方は一度だけだと思います。
私も自分の家はやはり一度です。
と言っても全く勉強もせず、言われるままに…だった様な。
自分の失敗談ですのでお恥ずかしいのですが、反省も含めて思い出すままに書いて見ます。
当時、私は結婚して(多くの方々がそうだった様に)子供が出来、そろそろかなぁが動機だった様に思います。
仕事の関係で明石に住んでいながら、いずれ帰ってくるであろう香住に家を準備をしたのです。
当然と言うか、余計に「お任せ度合い」が高くなってしまったわけです。
決めたのは自分の部屋とリビングの部屋の壁仕上げだけ。
どこかの雑誌の部屋の写真を切り抜いて大工さんに「こんな感じで」とお願いしたのです。
そう、全く他の事なんか気にもせず、ただの見た目だけをお願いしたのです。
断熱と気密。光熱費、耐震性、維持管理。全く思いもせずに、また聞かされも相談も全く無いまま家造りは始まってしまったのです。
続く。
一体どうなってしまうんだろう。
コロナなんて大した事ないんじゃないの?とつい最近まで思っておりましたが、とんでもなく暢気な私でした。
さて、気分を変えて
生業の家つくりについて書かせていただこうと思います。
皆さんはどんなきっかけで家を建てようと思われたでしょうか?
結婚?子供が出来た、色んな理由があってそう、建てようと思われたんでしょう。
でも今一度、思い直してみたらどうでしょう?
大金を叩いてどうしても必要なのが「 家 」。なのでしょうか?
もしかしたら住まいでは無くもっと他に大事な事があるかも知れませんよ。
では、家を建てると揺るぎない決意をされているとして、どの様な家を誰に託されるのでしょうか?
その判断基準は何処にあるのでしょうか?
総額でしょうか?それとも地縁、血縁、商縁からでしょうか?見た目でしょうか?
ただ雨露をしのげる場所があればそれで良いのであれば、借家だったりアパートだったり選択肢は他にあると思います。
それでも、どうしても自分の家を建てようと思われるのであれば真剣に勉強をして下さい。
あなたの家族を守り育てる住まいなのですから地縁とかで託されるのは今一度考えなおされると良いのでは。
多くの方は数十年の住宅ローンを銀行で組まれ、生命保険をかけられます。
そう、命を担保にお金を借りて、家族の住まいを作られるわけです。
だから、騙されない様に(多くの工務店さんはそんなつもりはまったく持っておられません)。
託す側が何も調べず、学ばず、疑わずに自分にとって心地いい言葉のみを記憶して、その記憶と違う結果となった時に騙されたなどと叫ばれている様にも思えるのです。
だから、一生懸命勉強して下さい。
いや何も本を何冊も読んだり専門書を漁る様なことは必要ありません。
ネットでは、いろんな嘘も誤解も与えられます。
ご承知の事でしょうが残念ながらネットの情報には多くは偽りが混じっております。
嘘か誠か判断できるには相当な時間や勉強が必要です。
くれぐれもネットのおかしな情報には振り回されないでいてください。
じゃぁどうすれば ・・・。
私が憧れに近い気持ちを抱く建築家伊礼智さんが書かれた本が読みやすいかなぁと思います。
もう一冊読むとすれば西方設計の西方里見先生が書かれた本も良いと思います。
他にも良書はありますが迷うだけなので、上記の先生の2冊をじっくり読まれて下さい。
それで充分です。3回くらい読まれたら、なんとなくわかってきます。
そういうもんです。
そしてもう一つ。
気になる工務店の現場に行ってみて、そして質問しまくる。
家の性能や、ない故にそうしているのか?・・・。
「 そんなこと出来るかいな、聞けるかいな。
そもそも何をたずねたら良いかもわかんないわ。」
と思われるでしょうが現場が全てです。現場に答えの多くが転がっています。
だけれども、多くの方が其処をないがしろにされて、心地のいい営業マンの言葉に酔いしれて家つくりを始められている様に思えて仕方がないのです。
もう 一度言います。
本当に住まい(家)は必要なんでしょうか?。
何故、其処で建てられるのでしょうか?
ご自分の中に迷いなく「これこれだからこの人(会社)に託す。」と言えなければ今一度考え直されるべきなのです。
そう本気で思うのです。
最悪なのが 住宅ローンを通してくれる会社(工務店)だから・・・。
住宅ローンが通らないのは工務店が良いとか悪いわけではなく、あなたがまだ家を建てる時期に来ていないという事実だからなのです。
背伸びして無理して(住宅ローンを通して)家を求めるのは不幸になると真剣に思います、いますぐ中止されるべきです。
じゃぁ、
やはり「やすい家」しか建てれないからやすい家を建てる所に頼もう・・・。となってしまいますかね。
あなたが思われる、やすいお家とは坪単価30万円台のお家でしょうか?40万円でしょうか?それとも60万円でしょうか?
答えはその会社が建てた家を見たらすぐわかります。
皆さんも実はわかっておられるのです。
要した費用に見合った値打ちがあるものが良いのです、かけた費用以上の価値があるものが出来たなら「こりゃ安い」という事だと。
30万だから安いとは決してならないのです。40万でも高い家もありますし60万円でも安いなぁと思うお住まいも当然あるんです。
払った金額に見合った家を作るってほんと難しいですね、本気で思います。
次回はもっと具体的に家自体についてお伝え出来る様に致しますね。
大きな書斎、良いですねぇ。
私もそんな想いがあり作ってみました。
LDKから離れた個室。良い感じの小部屋です。
大型TVも置けるし勉強机兼用の長い無垢板テーブルだってあります。
愛犬の三郎君のハウスだって完備です。
でも居心地が悪いのです。
部屋が?
ではなく家族から離れた「個室」だから。
家族と言ってもやっぱり適度な距離は必要。
そう付かず離れずって言うのでしょうか?
と言いながらも
やっぱりソバが良いみたいです。
なのでリビングの片隅に自分の居場所を作りました。
とってもちっちゃなコーナーですが、僕にとっては良い感じなのです。
大きな家も部屋も良いんですが、そう良いんですが。
ちっちゃな細切れの家ではなくて大きなワンルームを上手にゆるーく仕切るのが良いと思うなぁ。
コロナのせいで非日常な休日を送っております。
皆様も同様でしょうか・・・。
いろんな予定がキャンセルで、この先一体どうなる事だろうと心配ですよね。
学校の事、地域のこと、お仕事のこと。
心配しだしたらキリがありませんので「うつさないうつされない」為に休みの日は引き籠ろうと思っております。
さて
下の写真は 私の事務所の(レッドシダーの)ウッドデッキ。
塗料はマホガニー。ピカピカでした。
9年くらいで最初塗った保護塗料が綺麗に劣化してその役目を終えた状態となっておりました。
そのままにして置く訳にいかず、晴天が続いた先週に意を決して保護塗料を塗りなおしたのです。
でなんで塗るか・・・。
ここは裸足で歩く幼子も居ないし私が出るくらい。
じゃ、やはり耐久性が一番だ。だとしても膜を張る塗料はどうもいけない。きらい。
という事で少し臭いはありますが耐久を第一に考えクレオトップ(クレオソートの進化版)を採用しました。
加えてお安さも一番。
左手がクレオトップを塗ったエリア。
性質は水の様にサラサラ。そうサラダオイルの感じです。
なので塗るのも簡単。
塗装作業時は普通の塗料を塗る時の様な大袈裟な養生は不要。
加えて軍手よりビニール製の薄目の手袋が使いやすいのでオススメ。
筆や刷毛の後片付けは油性のシンナーが良い様です。
9年間放ったらかしって訳では無かったんですが、出来上がった当時の写真と比べると、かなり経年劣化は否めません。
自然な事ですので当然劣化します。
そんな変化がお嫌いなら樹脂製の板もどきも御座いますが・・・。
さぁクレオトップがどこ(いつ)まで保つか楽しみですね。
こんな時期ですが
明日、新しいご家族の為のお住まいに取り掛かる事になっております。
なぜか明日だけ雨天のようですが
少しだけお天道様のお蔭を期待しておる私です。