N'sPlan省エネ・エコ住宅設計室

無垢の木と塗り壁で創る日本の家

彌吉のブログ

家は商品なのか

「家」は商品なのかな。

商いである以上、工務店にとって家は商品なのかも知れない、いや確かに商品なのだろう。

もっとも効率よく利益を上げるために考えられたモノが商品なのだろう。

 

とすれば

私が考え、悩みながら顧客と創り上げていくものは商品では決して無い。

私が職人と住まい手とともに作り上げていくものは住まいだ。

住まいを商品と呼ぶ商人たちがいる。

その様な商人たちに嫌気を感じております。

 

なので

同じ志を持つ技術者を求めております。

 

夕暮れ

お披露目会終了後にお引き渡し予定の気比の家。

大きなデッキにガラリ格子戸から灯りが漏れて影が映る。

 

ゆっくり時間が流れてます。

ガビオン、なんか感じ良いな。
と思っておりましたがなかなか作る機会が無かったんです。

ガビオン????ですよね。
いわゆる石壁です。

Pinterestから引用させて戴きました。

 

弊社土木部では河川工事なんかでよく採用される蛇籠(ジャカゴ)と呼ばれる網目状の箱に石材を詰め込んでいたのですが建築にはあまり採用されていませんでした。

まぁコンクリートで作る擁壁よりも安価に作れるので造成地でのお住まいに土留として採用した事はあったのですが、おしゃれな石壁(ガビオン)は無かったのです。

で、この度の作庭案件で初めて作って見ましたのでご紹介致します。

ガビオンで検索されたらおわかりになるのですが、このカゴ状の部材がやたら高い。
コレはいけん!というくらい高いのです。
なので私は土木部の資材問屋さんから溶接金網(マス目5cm)を購入しました。
土木資材なのでドブ付けなり亜鉛メッキ製品があるのでは?と期待しましたが、無しとの事。
意を決して、普通品(すぐ錆びる)しか無いなら塗るか・・・とトタン用の塗料をHMから調達。

出来上がり寸法を頭の中で想定して、チョキチョキと溶接金網を切って行きました。

切ったり塗ったりは面白く無いので省略しますが、筋肉痛になりますのでやめられた方が良いですよ。

 

で、ここからは組み立て作業。

まずは角を出して・・・2mmの針金をペンチで括り付けます。

ざっと組み上がりました。

約4mの全長。

ガビオンでnetで出てくるものはほとんどが奥行きの短いもの。せいぜい20cm程度。

まぁそれじゃおもろく無いと私は奥行き45cmとしました。コレだけあれば万が一車が突っ込んできても跳ね返せる自重となるはず。

美的感性も刺激されておりますが、今回は初めてなので先ずは丈夫さで行こうと思っておりますので・・。

 

さぁカゴも想定の位置に設置完了。ここで私は事務所に戻らねばならない事情の為、甥っ子であるY君の感性を期待して現場を離れました。

約2時間後に戻ってきたらば、

お、出来上がっているでは無いですか!

手前の石壁は土木部の助っ人のT君が積んでくれた物、奥は甥っ子Y君。

うーむ、やはり年季が違うなぁ・・でもまぁ合格点。

うーん、奥側のカゴは、ちょこっとお腹が出ているねぇ。

 

 

さて

デッキ側にも一列のガビオンを作っておりましたが、切った溶接金網の切り口に若干のバリが出ておりましたので、早速 サンダーを使って除去作業を言い付けました。

 

ズボンを引っ掛けたら破れちゃうし、怪我の原因にもなりそうなのでやっぱり丁寧にサンダーを掛けましょうね。

 

普段は

私が描いた絵をCADで作図するのが主たる彼の業務なのですが、そこはやはり現場を知らねば一人前の設計士にはなれない訳でして、決して私が彼を酷使している訳ではありません。念の為。

 

とかなんとか言いながら午後6時を過ぎたので本日終了。

あとは明日に致しましょうと業務終了と相成りました。

 

作庭着手前

 

格子も施工して雑物を片付け、本日の作業終了時です。

こんな感じなりました。

如何でしょう?

 

 

けど電柱が気になるなぁ・・・。

 

引き込み障子

幅2m、高さ2mの大きな一枚の引き込み障子。

そうLWのサッシに合わせて建具屋さんに作って頂きました。

こんな感じです。

 

大抵の障子は2枚で出来ておりますが、どうも見た目がスッキリしない・・・。

いや、普通の障子も良いんですが、吉村障子と呼ばれる縦横の桟が同じ太さ(厚さ)のこの障子がやっぱり好きだなと私は思っております。

なので、

NSにとって、この障子(吉村障子)が普通なのです。

普通は人によって違いますもんね。

 

この障子の良いところの一つは完全に引き込めるってところ。

大抵は片側だけしか開けない。

全開口が出来るLWに合わせる障子はやはり引き込み障子しか考えられません。

できればこの吉村障子を併せてご採用頂くことがお勧めです。

 

 

 

実物は27-28のお披露目会にて貴方自身でお確かめ下さい。

昨年11月下旬に上棟しました気比のお住まいがいよいよ完成致します。

この度

施主様の御好意によりお披露目会をさせて頂ける事になりました。

兵庫県産材で作る家

(彌吉の家)

日 時:令和 3 年 3 月 27 日 ・ 28 日 両日とも 10:00から16:00

場 所 : 豊岡市気比 地内

参加方法:HPのお問い合わせフォームにて『お披露目会参加希望』とご記入頂き、参加希望日時をお知らせください。

場所等をご返信致します。

なを緊急連絡先は090-1671-1270 (中村)です。

コロナ禍の為、限定開催させて頂きます。

緊急事態宣言は解除されてはおりますが、感染予防措置を十分に考慮頂き、マスク等着用の上お越しくださるようお願いを申し上げます。

なを

小さなお子様同伴のご来場は大変申し訳無いのですがご遠慮頂けます様お願いを申し上げます。

戸袋(とぶくろ)が出来ました。

正面に見えるのはlixilさんの全開口サッシLW。

規格サイズ最大の2m*2m仕様を用いました。

N Sの事務所では1.8*1.97仕様。特注サイズでしたので今回のサイズより小さいのに高い・・・物になっております。

全てにおいて既製品サイズを上手に使うって事が大事ですね。

今回のLWで改めて思い知らされました。

それくらい事務所用LWは高くついてたんです・・・。

で、

改めて今までNSで作らせて頂いた戸袋についてもご紹介を致します。

 

そもそも

戸袋とは(私が幼い頃はどこのお家にも雨戸がついておりましたのでその)雨戸を仕舞うためのものだとご理解ください。近年と言うか昭和60年台から平成にかけて急速にアルミサッシが普及して来だしてからこの雨戸用戸袋がめっきり採用されなくなりました。アルミで出来た戸袋もありましたが物騒な都会以外ではあまり採用されていなかったとおもいます。

で、『アルミサッシ+網戸剥き出し』のお住まいが一般的になって来たように思います。

途端に『安っぽい出立というかのっぺらぼうな印象のお住まい』が量産されだしたのですね。

なんだかなぁ・・・と私自身は思っておりましたのでご提案をする機会があれば漏れなく採用されだしたのです。

やはり私と同じように味気ない外観では満足されない方もいらしたんですね。

 

 

1) ヒノキの戸袋

ヒノキの板を使用した戸袋ですね。

この中に格子が納められております。

2) 栗の戸袋

縦格子の真ん中にあるのが栗の板で造られた戸袋です。

こ栗の板はツキのみと言う加工を大阪の橘さんにして頂いたものでとても美しい物に仕上がったと思います。

3)杉の戸袋

これはNSの事務所のLWで作った杉板の戸袋です。

無塗装で経年変化を試験したおります。

私としては塗料で色をつけるのは如何か・・とも思うのですが、まぁこれはご採用されるご家族にお任せします。

もちろん、風雨に晒される場所での採用であれば塗装をお勧めするのですがしっかり軒を出した状態であるならば無塗装が一番と思う次第なのです。

 

4)ヘムの戸袋

最新の戸袋は大阪のチャネルオリジナルさんから頂いたヘムの板で戸袋を作って貰いました。

当初、事務所と同じ杉でと考えていたのですが、現場からの声もあり初めてのヘムの採用となったわけです。

戸袋が出来るまでは横格子ガラリを仕舞ってもガラリが丸見え。

まぁこれはコレで綺麗なのですが、問題はガラリを出した時に例の網戸が丸見えになるので、これが許せないと思うんです。

  と言うことで

ヘムの板はおとなしい色合いですので焼杉の黒と杉の赤と喧嘩せずにおさまりました。

 

横格子を引き出してもスッキリした印象ですよね?。大開口ですが横格子のお陰でLDKの中も程よく目隠しされております。

更に

室内側には障子もつきます。

コレがまた素敵な印象を与えて来れます。

 

後日ご紹介を致します。

リクエストにお応えしてウッドデッキと言うか縁台を作らせて頂きました。

先ずは出来上がり写真を。

エヌズプランの事務所にもデッキはありますが、ここまで大きくはありません。

デッキ材はレッドシダーと言う材ですが、約10年ほぼほったらかしです。

2度くらい塗ったかなぁ・・・と言うレベル。

まぁ楽ちんです。

 

このデッキは 広さ、なんと28m2。

約8坪、畳で言えば16枚(畳)。でっかいです。 

 

4m、幅12cm、厚さ3cmのデッキ材を約7m ズラッと並べました。

当初は庇下の1.5m*7m程度の広さを杉材でと考えておりました。

が、どうせなら・・・と材と面積的に許される範囲の最大でやることにしました。

デッキ材はセランガンバツ(南洋材)。

とっても重い板で比重は0.98。ほぼ水と一緒ですね。

と言うわけでは無いのですが、高耐久な材料です。

デッキはとても気持ちの良いものですが、当然メンテナンスが伴います。

手を掛けてあげれば長い期間使えるものですが、全く・・・であれば杉材では5年程度で腐りが始まることが多いです。

まぁお安いのだから腐れば替えるぜ、と言うことなら、それはそれでOK。

ホームセンターでも売られている足場板を利用すれば3000円/枚程度ですので、まぁそういうのもアリかな。

今回は風通しのとても良い立地であり地面が砂地と言う乾燥した状態だったのですが、土の場合は湿気対策としてコンクリートを地面にされる事をお勧めします。

どうしても通風が悪くなると想定される場合は湿気で土台を腐らせ易いので、その対策をしておきましょうと言う事です。

 

 

ここまで大きくなくても気持ちの良い居場所になることは間違い無し。

晴れた日にはテーブルや椅子を持ち出してノンビリしましょうね。

是非! とおすすめしたいものです。

SNS。

私もLINEやFBを多少やっております。

便利ですね、確かに。

ただなかなか大変です。既読スルーは出来ないし、かと言って机に齧り付いていると細君からの評価も何してんだか・・・となってしまう事もあり。

ついついアレもこれもと話して(書いて)いると直ぐに1時間くらいは経ってしまうものだし。

まぁ、コロナ禍の時代。

非接触でお打ち合わせ出来るツールとしてSNS、重宝しております。

 

今晩はリビルト案件でのご相談でざっと2時間。

なかなかの長丁場でした。

最近はいろんなサイズの洗濯機もあるので、画面分割して右側でnet、左画面でLINE。手元にiPad

と高校生みたいな事をしながらお打ち合わせを進めました。

多分、僕の年齢ではそう多く無い仕事の仕方では無いだろうか・・。

まぁLINEしながらiPadのグッドノートで描いたものを送ったりと脳味噌フル回転の初老(これは40代か・・・)、よりおじさんの私にはキツいものがありました。

 

なのでLINEでのお打ち合わせは30分程度としてやって下さい。

 

ではまた。

 

豊岡市1時間圏内で木の家を作っております。

エヌズプラン 中村 晃

大栗を運搬

気比には福井建設さんの大きな採石場があります事、ご存知でしょうか?。

弊社土木部門で大変お世話になっている八鹿町の建設会社さんの持ち山です。

竣工間近で外溝の仕上げに悩ましい思いをしておりましたが

今朝思い切って2Tダンプで3tくらい頂くことにしました。

運ばれてきた大きな石。多分一つが10kg以上の大物ばかり。

砕石の中でも大きなものを大栗と言いますが、その大栗を選んで見ました。

今は砕けた岩の粉が付いていて白っぽく見えますが、雨で洗われたら良い色となる。

過日発注したアオダモもそろそろ入荷するはず。

山採りのアオダモと大栗。

どんな味わいを出してくれるか・・・・楽しみです。

弥栄の家

ご縁を頂き、早一年。

いよいよ進みます。

小雨が降り出しましたがスタッフ2名と現地で縄張りに出向きました。

 

丹後は弥栄の家

大きな寄棟と大開口。

NSの新しい形のご提案となりました。

 

準備頂いた敷地にピッタリハマって一安心です。

出来上がりは

こんな感じの出立となる予定。

 

 

お土産に『どうぞ!』と頂いた各種の人参。

 

帰宅後早速、

細君の手料理で美味しく頂きました。

 

K様、有り難うございました。

これからは、太陽で床暖房。OMソーラーの家

お問い合わせ下さい。