彌吉のブログ
皆さん、あまりご興味無い基礎工事についてお伝え致します。
では。
基礎ってナニ?
ズバリ お住まいが載っかる「一番大事なところ」です。
なのに皆さんあまり興味がない…。
そう「ただのコンクリートの塊だから、なんでも良いんじゃ無いの?」くらいでは無いでしょうか?
ですよね。
工務店さんの中でも基礎の話はあまり話題として出て来ないのも事実です。
皆さんと同じく基礎の品質についてはほとんどの工務店は気に留められてないようです。
とはいえ基礎は先程も言いましたがお住まいの一番大事なところ、やり直しが極めてやり難いところなのです。
部屋の色やらお風呂のメーカー、キッチンのサイズなんかよりとっても重要な場所なのです。
具体的に申しますと
しょぼい基礎は見た目で分かります。
コンクリートの表面に亀裂が入っていたり、ぶつぶつだったり・・・。そう、見た目の悪さが品質の悪さにほぼ直結しております。
反対に綺麗な見た目のコンクリートはほぼ間違いないものと思われて大丈夫です。
ひどい基礎になるとコンクリートの中に混ぜ込んである砂利が見えているようなものまであります。
ただ
皆さんが見られる時、完成時には左官屋さんが表面を綺麗にお化粧されていて気が付かない状態になっています。
なので基礎コンクリートが出来上がったら監督さんに声をかけられて現場に見に行かれることをお勧めします。
まぁ小さな気泡程度の窪み状のものなら問題になりません。
程度次第ですが、プツプツは大丈夫で凸凹はだめ!と思い下さい。
と言うことで
基礎コンクリートの表面、気にされて下さい。
次に
コンクリートで寿命が違うってご存知?
基礎コンクリートに使われるコンクリートの種類って聞かれた事ございますか?
そんなもん、聞いたこともないわ・・・・ですよね。
きっと工務店さんも興味ないと思われてお伝えされてないと思います。
ですが、コンクリートも様々な種類が実はあるのです。
コンクリートには設計寿命というものがあるのですが多くはコストの関係だと思いますが30年のものが多く使われています。
弊社はFC24、若しくはFC30(65年、100年)の長寿命コンクリート使用して基礎コンクリートを作るようにしてます。
まぁ30年寿命のコンクリートを使って欲しくはないですよね。
で、コスト差は数万円アップくらいなのですから是非24か30のコンクリートを使って欲しいと工務店さんにお伝えください。
それだけでより良い基礎コンクリートが出来る確率が上がりますので。
基礎コンクリートの中にある鉄筋にフック
弊社はこんな鉄筋を基礎の中に組み込んでおります。
コレは基礎鉄筋を組み立て途中なのですがジックリご覧ください。
次の写真は別のお宅の基礎型枠が組まれた状態での基礎鉄筋のアップです。
そう、先端がフックになっていますね。
なんで?
一般的にはこのようなフックになっていない事が多いようですが、フック状にする事によって土台が載るコンクリート面の強度が上がるわけです。
そんなにコストアップすることでもない加工ですが鉄筋を組む上で大事なところです。
是非、「鉄筋はフックになっているかどうか?」 工務店さんにお尋ねくださいね。
大事なことは一体打ちとすることです。
多くの工務店さんやハウスメーカーさんでも採用されている2度打ち基礎。
コレだめです。
こんな風な基礎工事をお願いして下さい。
わかりにくいかと思いますが基礎の立ち上がり部と平な部分に跨ってコンクリートが流し込まれているのが見えるでしょ?
これが一体打ちというコンクリート打設の方法です。
何が良いの?
打ち継ぎが無いので、シロアリも入る隙間もありません。もちろん気密も取れます。そして大事な強度も上がります。
良いことだらけなのでこの打設方法を工務店さんにご指定下さい。
多分、必要ないだとか何とか言われるかもしれません。
ですが、必要な事ですのでされる事をお勧めします。
コストアップはほんの少しだと思います。
弊社は標準的な基礎工事なので費用アップは勿論ありません。
10月24日は特別な日で妻と小旅行。
白川郷と穂高、そして娘夫婦のところに寄ってとなかなかの強行軍でした。
穂高はあいにくの小雨。頂上付近では氷柱を見かけるくらいの寒さ、いや凄いモノを見させて貰いました。
また訪れたいものです。
そのまま白川郷に移動、一泊し早朝より散策。
いろいろ見て回ったのですが一番のお気に入りがこれ。
2間間口の車庫。 ゆるくかけられた屋根、伸びた軒と妻。
いやぁじつに良い。カッコがいい。
このようなカッコいい建物が旧道沿いの至る所にあるわけで、観光地化した建物とはまた違うオーラを僕に投げかけて来たんです。
白川郷も良いけど、それ以上に目を引いたんですね。
もう一点。
お土産屋さんの軒延長の工夫。
これには参った。費用を掛けずとも目的を達成しております。
雪が降る頃にはこの延長垂木を仕舞ってらっしゃるんだろうなぁ。
素晴らしい工夫だなぁと1人感心至極でした。
何処に行ってもその土地に建っている小屋や建物に興味を持つ私に付き合ってくれる妻に感謝なのです。
一泊二日の妻との小旅行。
無事帰って来られました。
ありがとう。
旧街道の家さんも竣工を迎え、現場監督のK君は公共との掛け持ちでテンテコ舞いの様相です。
私はと言うと溜まった案件を整えるのに、これまたテンテコ舞い。
いかんな、これ。
てな事で「次の次」にお待たせしているKさんのお宅のパースの仕上げも急いでおります。
外観は寄棟、木質感のある住まいがお好み。私は切り妻屋根がオススメなのだが寄棟も嫌いでは無い。
日本の茅葺民家も寄棟造りの様な入母屋な様な…、まぁ切り妻では無いのですから私にとっては同じようなモノ。
2ndプレゼンで整えたパースは
玄関土間と外土間を大きく開けられる様に掃き出しをカネ配置としてみた。
悪くない。悪く無いけど、もう一つ欲しい。
となると、やはり伊礼先生のお得意の「ガラリ」が似合いそうだ。
PCでのパースの利点は試行錯誤、トライアンドエラーが何度でも出来る事。
手書きではとても出来ないことが出来る。やはり時代だな。
と言うことで本日、ガラリ戸を加えてみた。
これはi-works1.0でも採用された手法。正確にはトレース出来ていないけども。
寄棟も5寸勾配として茅葺き屋根に寄せてみた。
不思議なことに切り妻屋根では勾配を緩くすると綺麗に見えるのだが、寄棟はキツくすると収まってくる。
とは私の個人的な感想ではあるが、事実そう思う。
肝心のクライアントが喜んでくれれば万々歳なのだが、いかに・・・。
最後に正面をもう一枚。
お待たせばかりの私ですが、やる時はやりますのでお住まいを考えておられて「モンモン」とされているのであれば「一緒にモンモン」とさせて頂きますのでご一報を下さい。
ただし来秋着工くらいのご予定の方がちょうど良い感じです。
イラチで呑気な私ですので同時進行は苦手であります。
そうでは無い方限定ですが
一緒に高気密断熱である木の住まいを作りましょうね。
現代の住まいに無くなりかけているモノの一つが「表札」では無いだろうか?
街を歩けば但馬地方でもアパートなどで部屋番号だけの表記がしてあるだけの処がチラホラ見かける。
表札、要らないんかなぁ。
なんて私は全く思わないのだが、若い世代の住まいには不必要なモノに成り下がっている様だ。
大変嘆かわしい。
今月お引き渡しの某邸。
延寿(えんじゅ)の板を取り付けて「表札」が掲げられるのを待っていた。
既製品の表札板じゃ、物足りない。なにかコレってものが無いか考えあぐんでいたが、当家の娘さんが書道8段の腕前と聞きつけ、是非筆をとって貰える様に頼んでみた。
延寿の色が濃い目なのでやはり檜かヒバの白い板が相性が良さそうだ。
明日棟梁に頼んでみようか。
天候に左右された外玄関の土間も左官さんに週明けには仕上げて貰い、竣工を迎える。
いよいよ、「栗の家さん」の着工だ。