N'sPlan省エネ・エコ住宅設計室

無垢の木と塗り壁で創る日本の家

彌吉のブログ

雨の国、但馬。いやホンマ今日もグズグズした天気です。晴れていたかと思えば急に曇天、シトシト降り始める。

雨、大事なんですがチョイと嫌気がさしますね。

まぁ嫌いだ嫌いだと言ってもしょうがないので雨が多く降ることを前提とした住まいを作れば良い訳でして。

コストは明石や姫路の家以上に掛かってくるのはご理解下さい。

雨も少ないし雪も降らないまるで別の国のような場所での住まいはペラペラな壁、細い柱や梁けたでも大丈夫ですからね。

ハウスメーカさんや大量販売ミニHMが量産される住宅はこんなお金の掛かる但馬の国仕様で考えて造っている訳が無い事くらい少し考えれば分かることなのになぁと。小さな傘では肩が濡れるので大きな傘をと思うのだけれど、邪魔になるし不恰好だと思われる都会的な方なのかなぁ、けど雨漏れがあったらすっごく攻撃されるんだろうなぁなんて。知らんけど。

 

なんて。

なので雨の国仕様としてどうしてんの?となりますよね。

で、こんな風にしております。

(出石の家)

但馬地方で長年使われてきて実績のある瓦屋根。軒もけらばも深くして大きな傘を掛けたような出立ちです。

玄関の上にも架かる下屋、ちょっとモノが置ける軒下。大きな土地で無くてもちょっとした工夫で雨から住まいも家族にも傘がかけられるんですね。

(京丹後弥栄の家)

気比の家

 

雨の国、但馬。

そこのところ大事です。

雨の国、但馬。

弁当忘れても傘忘れるなって誰がおっしゃったかは知らないが、雨よく降ります。

日本海側だから当たり前なのでしょうがグズついた天候が多い国です。

なので建物も雨ガッパならぬ防水性能を高めなくてはいけません。

 

建物、私たちで言えばお住まいになる訳ですが屋根の防水、窓からの防水、壁からの防水等々気になる点が多すぎですが、一つ一つ丁寧にしなくては数年後に大慌てしなくてはいけなくなるはずなので慎重に収めていかなくてはと思っているところです。

まぁ当然といえば当然なことですので私が偉そうに語る事も無いのですが、意外や意外、あれまぁなんて現場を散見致します。

それはそれとして・・・。

特に高気密高断熱が浸透してきている(と思いたい)ので、関心が以前より高くはなっておりますが雨漏れについては無頓着な感じがしております。

というのが、気密性や断熱性についてのご希望を聞くことは増えましたが防水性については尋ねられた事すらないのです。

雨漏れなんてする訳が無いと思われてるのかなぁと勝手に気にしているのですが、雨漏れって意外にするものなのです。気がついているかいないかだけかも知れませんね。

みなさんが誤解されている「瑕疵担保責任保険」。これ家電には適用されませんよね、でもナンデモカンデモ保険適用されると勘違いされている方も居られました。

ちゃんと契約の時にお話をしたのになぁなんて言っても始まりませんが、瑕疵担保保険が適用されるのは「住宅品質確保法に基づき定められた、(建物本体の)構造耐力上主要な部分及び雨水の侵入を防止する部分に関する10年間の瑕疵担保責任の範囲」なんだかわかったようなわかんない文字が並んでおりますが・・。

適用される殆どは雨漏れ事故に対するものと言っても良いくらいの保険なのです。

詳しくはWEBですぐわかりますので割愛しますが、ほとんどの事故は雨漏れ事故です。

なので雨の国但馬なのに軒ゼロ住宅だったりだとか片流れ住宅だったりだとか四角の家なんかを見ると「えー度胸してはるなぁ」と私は思うのです。あくまで私観ですので気を悪くされないようにして下さい。

 

(続く)

これからは、太陽で床暖房。OMソーラーの家

お問い合わせ下さい。