N'sPlan省エネ・エコ住宅設計室

無垢の木と塗り壁で創る日本の家

彌吉のブログ

旧町街道の家も足場が取れた。

私が描いたものが職人さんの手にかかりようやく現実になった。

何回か書き直しているので半年前くらいに描いたものである。

 

いつもそうだが実際の施工の際にはあまり口を挟まない。その方が上手くいく事の方が多い。

描いた絵では気がつかなかった事、細かな寸法の差。実現不可能な事などを整合してくれながら進めてくれている職方、現場監督の手に委ねるわけだ。

とはいえ、すべてお任せと言う無責任な事が許される訳もなく、またウズウズしている私自身の為にも(もちろん依頼者の為であることは言うに及ばず)仕上げ近くなると、現場に出没する機会が多くなる。

週明けには犬走のコンクリート打ち、外土間にもコンクリート。

コンクリートだらけになるのは避けたいのだが、お手入れする箇所を極力少なくと言う依頼者の言葉を忘れるわけには行かず若干の抵抗をした上で玄関先の2平米足らずの場所を残していただけるコトになった。

では仕上げはどうする?

街道沿いの住まいで言えば側面にあたる壁は敷地の関係上も木塀を建てる余地も無い。

かと言って、誰でも彼でも、そう野良猫や散歩の犬に壁を汚されるのは忍びない。

となると これしか無い。

そう いぬやらい(犬矢来)。

日高のお宅で現場監督の岸本君が作ったのは犬矢来風の室外機カバー。

これに対抗してみるかな?。

まぁ時間と加工技術を鑑みるに私はもっと単純な直線犬矢来で行こう。

これだ。

これなら、出来る。

出来るかも知れない。

壁のイメージは決まったので、残すは玄関先の空地。

小庭(幅3m奥行き50cm)、さぁどうするかだな。

自宅で過ごす時間はいかがですか?

友人達はクーラの効いた部屋でダラダラしているわとグウたら亭主像まんまの様相。

私も同じような時間を過ごしておりますので何も言う事は御座いません。

いつもの私の居場所に彼もやって来て寝転んだり足を舐めたりと過ごす時間が楽しいもんです。

 

いまだにタバコをやめない私ですから換気扇を仕込んだ私用のコーナーが自宅にあります。

帰宅したらホボこの場所に陣取って寝るまで動きません。

このコーナーが無ければ私は蒸し暑い外でのホタル族となったはずですが、ミニリフォームを昨年行った時に内緒で装備したプロペラファンが快適な私の居場所を作ってくれました。

いや、本当に想定以上。快適快適です。

 

新築でもリフォームにおいても是非ご自分の居場所を忘れずお造り下さい。

たった90cmにも満たない物入れだったところが私の快適な居場所になったのです。

狭いくらいが丁度いい感じなのです。

 

最近特に周知され出した住宅における温熱環境。

Ua値がどうだとかC値は幾つか?だとかを尋ねられる機会が増えた。

それはそれで良い事なんだろうけど、多分これも流行り廃りの流行のようにも感じている。

それはすま居心地に直結するのだけど、どうだろう。本気で考えられているのだろうか。

極論、温熱環境を主に設計を括ればなんじゃこれ?と思うような住まいは簡単に出来てしまう。

零下の世界に位置するのであれば、またそれが半年以上続く場所であるのであれば最重要だと素直に私も思うのだが、果たして私が住んでいるこの地方にと考えると最重要なのだろうかと思ってしまう。

誤解をされそうなので断っておくが、私は断熱や気密は二の次で良いなどとは思ってはいない。

ただ一番で無くても良いかもしれないとも思う気持ちもある。

多分、キチンと作ればC値は1.0を切る事は全く難しく無い。

Ua値に於いても同じく、現在の最高等級である4などは何処が作ろうが簡単に作る事は出来る筈だ。

もっともそのレベルは当たり前だと言う事が大前提であるのだが、G3をクリアする為に4の断熱仕様に数百マンを追加してまでも作る理由があるのだろうかと思うわけだ。

窓を全てトリプルガラスの辷りとし、極力窓は小さくそして少なくする。

付加断熱、基礎下にも断熱材を敷き込む。

そんな風に断熱等級を上げる事はそう難しく無い。

 

でもそれで、それだけで良いのだろうか?暮らしやすいのだろうか?

との疑問はいつも頭の何処かにあるのだ。

我が家は木製サッシュと樹脂アルミ複合、そして樹脂サッシ、シングルアルミサッシと今考えられる一般的な窓を場所場所を考え取り付けているが果たして体感的に変わるか?。

はっきりと分かる季節は数ヶ月はあるが一年のうちほとんど分からない、いや体感出来ないのである。

なので断熱オタクのような家つくりは一息ついて、家具やデザインにも費用をかける事の方がより満足度の高い暮らしや住まいつくりが出来ると思うのだ。

 

OMソーラで日射熱利用して、ほんのりとした暖かさで我慢出来ない時代、世代のせいかな。

OMですら電気設備中心になって来ている。私はとっても違和感を感じているがそう言う時代なのでしょう。

ボヤキでは無いのだが

薪ストーブを焚いたり、ヨシズを出したりしまったり。

夏モンと冬モンを入れ替えたりなんて、ちょっと前までどこのオタクでも普通にされていた事。

安近短なんて詰まんない。

ちょっと手間暇かけた暮らしも良いんじゃ無いかなぁと思う私なのです。

これからは、太陽で床暖房。OMソーラーの家

お問い合わせ下さい。