N'sPlan省エネ・エコ住宅設計室

無垢の木と塗り壁で創る日本の家

彌吉のブログ

基礎ってどうよ?

多くの方の興味のあるものは

1   内観

2   外観

3   住宅設備(お風呂やキッチン)

以上。

では無いでしょうか?

まずいです、それは間違いです。

お忘れでは無いでしょうか?

かっこいい外観もデザインも全て基礎コンクリートの上に成り立っているのです。

基礎?なんじゃそりゃ。でしょうか?

そもそも基礎なんて興味が無いと言われる、そう、奥様は全く興味を示してくださらない。

どちらの奥様もです。

残念至極。

基礎コンクリート。 私たちが拘る一つです。

ですがグダグダ説明しても誰も聞き耳を建ててくださらないので取りあえす写真を見てください。

これが基礎です。この基礎は約40坪の平家の為の基礎ですので少し大きめですね。

この状態は出来上がり状態なのですが、ここまで来たらあまりその出来の違いは一般の方にはわかりづらいと思います。

でもプロが見たらすぐに違いがわかるもんなのです。

これが基礎工事真っ最中、コンクリート打設の時の写真です。

型枠と呼ばれる木の枠の中にコンクリートを入れていきます。

徐々に平の部分にコンクリートがはみ出して来ているのが見て取れると思います。

このやり方が「一体打ち」言う基礎コンクリート打設方法です。

ここでは詳しく書くほどの文才は持ち合わせていないので簡単に申します。

私達が作るお住まいの基礎は「一体打ち」以外は致しません。

そうです、全棟すべて一体打ち基礎コンクリートです。

なぜか?

強固な基礎、気密性の高い基礎が出来るからです。なので必須なのです。

基礎幅180mm。

 

基礎内側高さ 450mm。

基礎外側高さ 800mm。

 

どうでしょう、継ぎ目のない綺麗な基礎コンクリートです。

こうじゃなきゃ駄目だと私は思っております。

誤解を恐れずに申し上げると

基礎ってほとんどの方が興味を持ってくださらない と前文で申しましたが多くの工務店さんも実は同じ様です。

彼らの言い草は

「基礎は基礎屋さんが作るもん、わしらはその上に立派な家を建てるのが仕事。」だそうです。

これじゃ駄目なわけですね。

まぁ興味を持っていただけないだろうけど、私はコンクリートの品質にも当たり前の責任を持ちたいと思っております。
いや、他の方のことはもう申しません。
私達だけの こだわり として置きます。

さて
基礎コンクリートは当然生コンと言うコンクリートが固まった物です。

そのコンクリートの強度とかに(影響がある)種類がある事をご存知でしょうか?

設計基準強度と言われるものがあり、18N/mm2が過去は標準とされておりました。

今は震災等の経験からより強いものとして21N/mm2が標準化されて要るとおもわれます。一度ご相談をされている工務店さんにお聞きください。

お宅の標準基礎コンクリートの設計基準強度はおいくつでしょうか?と。

お返事がなければその工務店さんにいい基礎コンクリートを作りる事は絶対に無理ですのであきらめて下さい。以上です。

 

もう一つ

耐久設計基準強度というものがあります。

これもコンクリートの品質の重要な一つです。

短期 FC 18  (計画供用期間 およそ30年)  供用限界期間 おおよそ65年

同上 FC21  (計画供用期間 およそ47,5年)供用限界期間 おおよそ82,5年

標準 FC24  (計画供用期間 およそ65年)   供用限界期間 おおよそ100年

同上 FC27  (計画供用期間 およそ82,5年)供用限界期間 おおよそ150年

長期 FC30  (計画供用期間 およそ100年) 供用限界期間 おおよそ200年

超長期FC36  (計画供用期間 およそ200年) 供用限界期間

興味ありませんよね。

でもこれだけでも覚えておいて下さい。

30年で壊す家ならばなんでも良いんですが、子供や孫にできれば住み継いでほしいと思われているのであればコンクリートは最低でもFC24。できればFC27を指定されて下さいね。

私達は27を標準としております。

基礎コンクリートの中には鉄筋が組まれております。

この鉄筋も出来れば先っぽがフック状になった鉄筋を使われる事をお勧めします。

出来ればで良いです、多分 工務店さんが嫌がられると思います。

なぜか? うーん、嫌がる工務店さんにお聞き下さい。

そんなこんなでこの状態からコンクリートを打設していくのです。

一度コンクリートを流し始めたら後戻りは出来ません。

 

基礎コンクリートの種類、打設方法に少しでもご興味が湧かれた事を願います。

 

そうそう

最後の仕上げにクリスタルシーラと言うものを塗布してより強度上げる様にしているってのも私達の拘りの一つですので写真を見ていただきます。

では

良いお住まいを作られる事を願います。

 

 

 

 

 

これからは、太陽で床暖房。OMソーラーの家

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