彌吉のブログ
こんばんは。7月6日午前2時前です。
家族が寝静まって居ます。静かな宅内ですが微かな音がしております。昼間では気が付かない程度の音ですがやはり深夜。小さな音が聞こえてきます。
その音の出所と言うと
私のこもり部屋、勉強部屋とも言っておりますが。
このスペースの上部に付けたパナさんの換気扇です。
この換気扇、引っ張る紐が付いておりまして一回引くと排気モード、もう一度引くと吸気モード、そしてもう一回引くと停止となります。
私はまだタバコを吸う人でありまして家人から煙たがられる訳であります。まぁ時代的に当然なのでしょうが・・・。
と言う訳でタバコを室内で吸う時はこの換気扇にお世話になっているのです。
かなり強力な換気能力を持っているのでタバコの臭いは家人に指摘される事なく無難に過ごせております。
つまり3種換気が正常に働いている状態と言えるのでしょう。
ただこの3種換気、他の場所からの汚れた空気を私の部屋に強制的に引き込んで部屋のタバコの空気を含めて外へ放出しているので、その部屋にいる私は少し息苦しく感じる場面もあります。
まぁ、排気経路のバッファに位置している訳ですから当然なのです。
で、この換気扇の紐をもう一回引くと、そう、吸気モードになり新鮮な空気が部屋に引き込まれる状態になります。
この状態でタバコを吸うと最高に私は気持ちがいい訳ですが、そうは行かないですね。
実際、今の様にタバコを吸わずにいると、とても気持ちが良いです。
呼吸が楽になるのが実感できるのです。
これって新鮮な空気、つまり酸素が供給されているからだろうと思います。
人間が必要な空気量は大きな気球並みと言われております。また部屋内の必要酸素量もネットで調べれば出てきますので興味のある方は後程お調べください。
一般的な新築のお宅の多くは第3種換気と言われる換気方法を採用されております。
勿論、真面目に体積を計算し採用する換気扇の能力を検討し適切に配置されている筈ですが、全てのお宅がそうされているかは私にはわかりかねます。
もしかしたら、価格だけで選んだ安い10cm径の換気扇(パイプファン)を6個くらいつけてたら充分だろう?てな感覚でトイレ、洗面、LDK、寝室等に吸気口とセットで・・・かも知れませんが。
勿論、換気性能には気密性能が直結した問題でもあります。
まだ高気密なんて息苦しいだけだ・・なんて言われる工務店さんがおられる様ですが決してそう様な事はありません。まぁ今更言うことではありませんね。
適切な気密性を持った箱であれば計画的な換気が行えるのですが、『どこから吸気されるかわからない低気密なお宅』ではまともな換気(湿気の排出)が出来ずに結露リスクを高めたり、低酸素な場所が意図せずに造られてしまうんですから、やはり気密性能は必須なのです。
では、どれくらい?が気になる所ですね。
私の所属する新住協関西の工務店さんの多くがC値=0.5以下が当たり前ですので私もそれを一つの目安にしております。
この気密性能って奴は施工精度に正比例します、つまり手作業の精度によるところが大きくて見様見真似では出来るものではありません。
当然、気密性能を上げる為の資材や方法がありますので意中の工務店さんに一度お尋ねされる事をお勧め致します。
そうそう、今日は気密のことをウダウダ書き散らかす目的では無かったのでお話を戻します。
換気には第1種換気、第2種換気、第3種換気の3種類がありますが一般的なお住まいには第3種換気が多く採用されております。
ただこの第3種換気にもダクトレス、ダクト式とこれまた種類があるのですが圧倒的にダクトレス第3種換気と呼ばれるものです。
いや悪いと言っている訳ではありません。気密もしっかり取れてさえいれば第3種換気で充分な換気は出来る筈です。そう設計されて居るはずです。
ただ気密資材も使わず気密測定もせず、『まぁ大体・・・』なんて言ってる工務店では換気性能は期待されないで下さい。
もう予言の世界に入るくらいのえー加減な希望的観測ですから論外です。
論外なお話は置いておいて・・・・。
家作りを勉強された方は第1種換気が大好きです。
それもダクトレスタイプを好まれる方が多い様に思います。私如きではその優劣を語るほどの知見も持ち合わせておりませんが、実感として第1種換気の性能を出せるのはやはりダクト式だと思っております。ダクト式であれば部屋毎に必要吸気量や排気量の計算が正確にできる事は勿論であり期待値的な希望的観測ではなく機械的な性能、能力がはっきりとしている状態で吸排気計画が机上であっても可能である訳ですから安心ですよね。
ダクトレスは吸ったり吐いたりが同一パイプであるところがそもそも『???』と思うところではあります。
さて
OMソーラからも近年全館空調のシステムが相次いで発売されました。
OMXとパッシブエアコンの2機種であります。
その性能は全国のメンバー工務店で実証されておりますので良きものと信じておりますが私はまだ施工実績がございませんので真偽は解りかねます。(OMのHPで詳しく解説されておりますのでここでは割愛させて頂きますね)
長くなりましたが私が今日お伝えしたかった事は
第2種換気って気持ちいいわぁ です。
ご存知の様に第1種換気は吸気も排気も専用換気扇で行われるのですが、その吸気のみを採用したものが第2種換気と呼ばれる換気方法です。
聞くところによると精密機械工場やクリーンルーム、手術室ではこの2種換気方式を採用されて要る様です。
勿論、吸気側にそれ相当の浄化機能を持たせている訳ですが常に新鮮な空気を取り入れると言うよりも室内を加圧して、吸気箇所以外からの流入空気を止める、つまり微細なゴミ等の流入を止めると言うことを重点とされている様です。
一般的な住まいで考えると
第2種換気は新鮮空気つまり酸素たっぷりな綺麗な空気を取り入れられて気持ち良いわぁと言うことです。
(まぁ大都会では無理ですが)但馬のような環境であれば2種換気の恩恵に預かれる場所は多いのではないかなぁ。少なくても私の住む香住の環境であれば殆どのお宅で有効ですよね。
勿論
予算が許されるのであれば熱交換も含めたダクト式第1種換気が最適解であろう事は間違い無いですのです。熱交換の一種換気の導入費用はダクト工事も含めておおよそ100万円。
高額かどうかは意見の分かれるところだと思います。
まとめとして
お住まいのある場所、条件によって最適な換気方法はあります。
ただ何処であっても安心なのは
やはりダクト式第1種換気方法と私は思っております。
その次はダクト式第3種換気。抜群にコストパフォーマンスが高いです。
そのお宅で勉強部屋や空気が汚れやすい部屋(タバコ部屋)などに第2種換気を追加する。
これが最適なお住まいも多くあると思います。
最後が
大多数のお住まいで採用されている第3種ダクトレス換気、(コストだけで言えば最優等生の)第3種換気、通称パイプファンです。
最下位で大多数てのが気に入らんですね。
ちなみに
私が好きなOMソーラって実は第2種換気なのです。
温めながら換気をする。しかも太陽熱で。
開発者の今は亡き奥村先生(東京藝術大学教授)は『OMは換気装置だ』と言われて居たとかなんとか。
うーん、素晴らしい。
外観も豪華な設備も大事ですが、住う人達にとって室内の空気環境ってもっと大切な事なので換気にもご興味を持って頂ければと願います。