彌吉のブログ
戸袋(とぶくろ)も色々。
戸袋(とぶくろ)が出来ました。
正面に見えるのはlixilさんの全開口サッシLW。
規格サイズ最大の2m*2m仕様を用いました。
N Sの事務所では1.8*1.97仕様。特注サイズでしたので今回のサイズより小さいのに高い・・・物になっております。
全てにおいて既製品サイズを上手に使うって事が大事ですね。
今回のLWで改めて思い知らされました。
それくらい事務所用LWは高くついてたんです・・・。
で、
改めて今までNSで作らせて頂いた戸袋についてもご紹介を致します。
そもそも
戸袋とは(私が幼い頃はどこのお家にも雨戸がついておりましたのでその)雨戸を仕舞うためのものだとご理解ください。近年と言うか昭和60年台から平成にかけて急速にアルミサッシが普及して来だしてからこの雨戸用戸袋がめっきり採用されなくなりました。アルミで出来た戸袋もありましたが物騒な都会以外ではあまり採用されていなかったとおもいます。
で、『アルミサッシ+網戸剥き出し』のお住まいが一般的になって来たように思います。
途端に『安っぽい出立というかのっぺらぼうな印象のお住まい』が量産されだしたのですね。
なんだかなぁ・・・と私自身は思っておりましたのでご提案をする機会があれば漏れなく採用されだしたのです。
やはり私と同じように味気ない外観では満足されない方もいらしたんですね。
1) ヒノキの戸袋
ヒノキの板を使用した戸袋ですね。
この中に格子が納められております。
2) 栗の戸袋
縦格子の真ん中にあるのが栗の板で造られた戸袋です。
こ栗の板はツキのみと言う加工を大阪の橘さんにして頂いたものでとても美しい物に仕上がったと思います。
3)杉の戸袋
これはNSの事務所のLWで作った杉板の戸袋です。
無塗装で経年変化を試験したおります。
私としては塗料で色をつけるのは如何か・・とも思うのですが、まぁこれはご採用されるご家族にお任せします。
もちろん、風雨に晒される場所での採用であれば塗装をお勧めするのですがしっかり軒を出した状態であるならば無塗装が一番と思う次第なのです。
4)ヘムの戸袋
最新の戸袋は大阪のチャネルオリジナルさんから頂いたヘムの板で戸袋を作って貰いました。
当初、事務所と同じ杉でと考えていたのですが、現場からの声もあり初めてのヘムの採用となったわけです。
戸袋が出来るまでは横格子ガラリを仕舞ってもガラリが丸見え。
まぁこれはコレで綺麗なのですが、問題はガラリを出した時に例の網戸が丸見えになるので、これが許せないと思うんです。
と言うことで
ヘムの板はおとなしい色合いですので焼杉の黒と杉の赤と喧嘩せずにおさまりました。
横格子を引き出してもスッキリした印象ですよね?。大開口ですが横格子のお陰でLDKの中も程よく目隠しされております。
更に
室内側には障子もつきます。
コレがまた素敵な印象を与えて来れます。
後日ご紹介を致します。