N'sPlan省エネ・エコ住宅設計室

無垢の木と塗り壁で創る日本の家

彌吉のブログ

建具(たてぐ)

建具?

と言うと 「え? なに?」 って思いませんか?。

スッと通じました? ならば あなたは 通の領域の方 です。

私は ? と思いました。

 

家作りが初めてのかたは、「そんなん知らんわ・・・」ってことが沢山ありますよね。

呼び方だったり記号の意味だったり、ほんま要るんかいそんな雑学的な知識って なんて思います。

 

普通の暮らしの中で 建具やら鴨居やら敷居。雑巾ずり、はばぎ 等々、会話の中で出てくることなんか ほぼ無いですからね。

 

でもね、平気で建築屋さんの間では出てくるんです。

「え? しらんの? 通じんなぁ・」なんて平気で言ったりしております。

嫌だねぇ・・・って思っておりました。若かりし青年の頃は。

 

なので私は通ぶった言い方はしません。

通じなきゃお話する意味ないですからね。

 

と言うことで

先日建具屋さんに行った時の事を忘備録的に書いておこうと思います。

 

この写真は ガラリ格子戸 です。

(横格子と呼んでも良いんですが、ガラリ と言う様です)

あえての白黒写真。

なんか写りが渋いなぁ と思ってあえて白黒としております。

 

今回はこの横格子に網戸にしよう!と更なる細工をして貰っております。

 

部屋側に網を仕込んだ状態ですが見て取れますか?

サイズは幅1450mm、高さは2100mm。製作の限界に近いサイズでしたがなんとか一枚で収まりました。

網の撓み防止も兼ねて室内側になる格子に補助桟入れようと考えております。(手に持っている細い板が補助桟です)

で、実はこの網。逆に付けておったんです。

普通の網にはオモテ裏は無い(白なら白、黒なら黒)なのですが、この編みには裏表があるのです。

仕様書にはちゃんと書いてあるんですが、職人さん。

全く読まない・・・。

取説も読まない人多いですが、ダメですよ。思い込みで使うと持っている素晴らしい機能を使わん知らんってのは最悪ですから。

写真の網、ちょっとテカッテおりますでしょ?

裏なんです、これ。

と言うことで

再度はり直しをお願いし 上手に組み直してくれた事は当たり前。

キチッとした職人さんでも思い込み、ありますので、検品は必要です。

また完成した写真はアップしますのでご期待下さい。

当然ながらこのような製作建具(まぁ住まいで使われる木製の扉だったりの総称と思って下さい)はメーカー製では売っておりません。

NSでは10数年、豊岡市竹野町の同じ職人さんにお世話になっておりますので大抵の事は可能です。

とは言え多分、職人さんには「面倒な奴」と思われている事でしょうね。

本望です。(笑)

 

さてこちらは以前にもアップした

気比のお住まいの例です。

既製品のアルミ枠に大工さんに横格子を組み込んで貰いました。

なので頑丈で長持ちです(と思っております)。

戸袋をつけて完成。大きな一枚ガラス、素敵です。

建築家の伊礼さんが多様されるので伊礼格子(いれいこうし)と言っときましょうか。

 

そうそう

横格子の他によく使うのは 縦格子 です。

 

こんな感じ。

真ん中の板張りのところ(戸袋といいます)に左右から仕舞えます。

なんか良いでしょ?。

こちらは小さめな窓用の格子です。

多くは杉で製作しますが上の写真の格子の材料は松だったかな、なかなか綺麗でしょ?(杉で作ることが主流の様ですよ)

 

 

まぁ建具(たてぐ)の代表選手としては 障子 。

 

なんですが この障子も実は色々な種類が存在しております。

芸術的な細工を施したものもありますが、そんなのは私の趣味で無いので一度も作ったことはありません。どちらかといえば嫌いです。

なので

我が家の障子はこんなのです。

大きめな枠で、縦と横の桟(細いフレーミングの木の部分)を敢えて同じ太さとしてます。

こうした方がスッキリ見えるんですんね。

 

建具、いろいろありますね。メーカ製ではアルミで出来たものやら段ボールのような木の屑を固めて作ったものやら色々あります。

出来れば職人さんと相談して作る物をお勧めしたいなと私は思っております。

 

そんなことがお好きであればご一緒しませんか?

これからは、太陽で床暖房。OMソーラーの家

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