N'sPlan省エネ・エコ住宅設計室

無垢の木と塗り壁で創る日本の家

彌吉のブログ

気密と防蟻的にも大事です。

どうも今晩は。

みなさま大好きな断熱のお話はさておき、今日は防蟻と気密について少しだけお伝え致します。

そもそも防蟻ってなんぞや?ですね。

防蟻(ボウギ)、読んで字の如く アリから守る、またはアリの被害を防ぐ。です。

そこいら中にウロチョロしている黒アリなら良いんですが、大事なお住まいを食べてしまうシロアリ、こいつは許せんわけであります。

けどシロアリって普段気にもした事ないですよね。見たことも無い方の方が多いくらいだと思います。

けれどシロアリ、実は何処にでも生息しております。水と木質系があればいつの間にか湧いて出て参ります。困ったやつなのです。

ではそんな奴から大切な住まいを守るにはどうしたら良いのか?

まずは木を濡らさない、もしくは濡れても乾きやすくしておく。これでかなりの部分が安心できます。とは言え奴らは本当に何処からか忍び寄って来ます。

シロアリは単純に日光を嫌いますので、地中から忍び込んで来る事が多い様です。地中?つまり基礎付近の隙間からお住まいの中に入り込んでいつの間にか土台や柱の中に潜り込んで、静かにしかし確実に中身だけを食べていくのです。気味が悪いですねぇ。

 

という訳で

シロアリ対策の最重要点は基礎からの進入路を閉じる事なのです。もちろん、彼らの侵入経路は基礎(土中)からだけでは無く巣別れの時の飛来によるものもある様ですが極めて限定的ですし巣別れ時期である時分にシロアリの群生を見かけられる場合もあります。まぁ今日はそこのところは割愛いたします。

 

さて下の写真は基礎部に穴を開けて(基礎コンクリート打設の時にサヤカンを仕込んで)水道管を引き込んでいる場所です。

あまり見掛けられませんよね?

そして手に持っているのはホウ酸入り防蟻剤。コレからこれを使いまくります。

基礎内はこんな感じ。

パイプを基礎コンクリートから隔離するサヤカンの中に水道管が仕込まれております。

驚きましたが、この空間(穴が空いた状態)を塞ぐことをされない事も多くあるそうです。ちょっと理解できませんが。

 

 

写真は未処理の状態。大きな穴が空いてますね。コレだとアリどころかいろんな虫も入り込めます。気持ち悪いですが事実です。

で、どうするか。

一次作業としてサヤカン内にバックアップ材を詰め込んでまずは大まかに穴を塞ぎます。

その後はホウ酸入りのシーリング剤で密閉するように埋めます。

もちろん、外部も同じようにホウ酸入りのシーリング剤で埋めます。

 

たったコレだけです。コレだけの作業ですが大事なんですよ。

基礎には何箇所もこのような配管の穴がありますので、その全てに同じ作業を行います。

地味ですが大事な作業工程の一つです。

こんな事はあまりお伝えされている記事が見かけないので地味ですがお伝えを致しましたが退屈だっとと思います。

断熱気密のやり方 とか 省エネ施工の勘所 とか 暖かい家の造り方 などキャッチーなお話は受けるかも知れませんが、この様な基礎の基礎を蔑ろにしていては良いお住まいはできる訳ないのです。

で、感の良い方は既にご承知のことですが、基礎の無駄な穴を埋めることによって気密も向上するんですよね。

まぁごく僅かですが・・。その僅かが数値競争の時には効いてくるんですね。沼ですのでコレくらいに。

 

何は無くても良い基礎を作って頂きたいと願っております。基礎のやり変えは出来ませんので室内以上に大事な関心項目なのです。

そうそう。この様なサヤカンを使わずに水道管や電線管をコンクリートに直接埋め込むやり方もあるそうですが、それ間違っておりますのでご注意くださいませ。

 

これからは、太陽で床暖房。OMソーラーの家

お問い合わせ下さい。