彌吉のブログ
専務の手
OMの先輩工務店である東京の相羽建設さんが提唱して全国の物好き工務店さんと小泉誠さんとのコラボで活動されているのが「大工の手」。
とても素晴らしくも羨ましい集まりなのです。
という事で、私は「専務の手」と言う(勝手な)活動をしております。
コレはパクリではなくて、私自身が木を触る、モノ作りをする事を通じて暮らしの道具や空間を考える為なので、大きな心で見逃して頂きたい希望を持っております。
相羽さん許してね。
さて
今までに、作ったものは棟梁が忙しくて作ってくれないであろう小物や簡単そうな箱物。
いつまでも低レベルな苦笑いなモノではなく、住まい手さんに喜んで使って貰えるモノを作らねばと道具を揃えて来ました。
と言っても
大した道具はまだ持って無いのだけど、ジワジワ揃えて行きたいと妄想しております。
現在相談中のお住いで使って貰いたい「無印良品」さんの小物入れを納める箱物製作の続き。
住まいもまだ出来ていないからピッタリ寸法は判ら無いし、それこそ、この形が良いかわからない⋯、ならば試作品を作ってみましょうか?が事の始まり。
で、
明日がプレゼンの日となった訳で本日大手を貼ったり背板を付けたりと仕上げ作業を行ったのだ。
くどい様だが、細部に魂は宿って居るとは言えない出来である。
勿論、ネジの頭処理は薄板の為、私には不可能。
(喜んで貰いたいと言う願望は随所に潜んでいるのだ。)
そう、それが「専務の手」なのだ。
今回の件はサンプル試作のため予算は無し。
手持ちのラワン9mmで作ったから、たわみ・歪みを矯正しながらの苦闘の末に生まれたのがこの箱物。唯一良いのは軽い事⋯。
ホンチャンでは
板ではなくてランバーコアの18mmを使いたいが分厚いのはお嫌いのご様子。
なかをとって15mmで作ろうか⋯。
背板をシナ、大手をヒノキとしたがあまり素材の違いが判りづらい。
オイルフィニッシュとするかワックスで色を付けるか?
背板を黒くするとビシッとモノが映えるのでは?
脚部をトリマーでシュッとさせようか?
悩みは尽きないのである。