N'sPlan省エネ・エコ住宅設計室

無垢の木と塗り壁で創る日本の家

彌吉のブログ

基礎工事 その2

外側の縦部分からスラブにかけて「一体打ち」をする。

理由は強度と対シロアリ。

少しだけ考えて貰えばすぐ解る理由である。けど一般的ではまだ無いようだ。

なんでか知らんけど。

 

 

本日、F様邸の内部(縦部分)の「立ち上がり」の基礎打設を行った。

コレで一応の完成となるのだ。

バックホーに付いているバケットを逆方向にして自作シューターを介して型枠に流し込む。

上手い、流石だ。

IMG_7393

コンクリートは高いところから落としてはいけないのだが、極めて優しく丁寧に、そう、注ぐ様に型枠に入れてくれている。

 

と言うことで

打設は半日で完了して先日打設した外側面の型枠資材跡の補修、基礎周辺部の土に転圧をしたりと打設以上の時間をかけてくれた。

実は基礎工事で大事な要素としてもう一つ重要視しているのがパイプ等の貫通部補修だ。

現代住宅には多くの設備や電気、その他配線が外から室内に引き込まれているからだ。

今回もその例に漏れず、複数箇所の貫通部が存在しているのだ。

コレだ。基礎を貫通しているのが排水、給水に係るサヤ管パイプと手前の黒っぽい管は上水管、飲み水の菅なのだ。

貫通部補修が大事だと言う理由を私観を交えて書く。

色々あるが

1、気密 2、シロアリ

この2点に尽きると思うのだ。強度低下などは当然の対策済みなので敢えて割愛。

弊社はほぼ「基礎断熱工法」である。

基礎の内側に断熱材を接着して基礎内環境を整えるのだが、幾ら厚く高性能の断熱材を留めつけても基礎と密着して無かったり、基礎自体に隙間が存在していたら断熱材そのモノの性能低下は誰でも想像出来るのでは無いだろうか?

例えば

ポルシェ911に乗ってるのにガソリン代を気にしてアクセルを踏まないって意味わからんし。( 伝わりますか? )

だから、一体打ち基礎で基礎を作るのだ。

 

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で、

次のシロアリはこうだ。

黒いパイプが基礎コンクリートの穴から出ている。ココが貫通部で、太いパイプの内側に黒く細い上水道管が基礎内に引き込まれているのだ。

ココの補修済みはコレだ。

サヤ管との隙間に砂を水締めし、隙間を固定化。更に基礎内側には「ほう酸シーリング」を充填。パイプはまだ施工途中であるが金物で固定して動かなくする事によって充填し隙間を埋めたパイプ内の気密性を保持させるのだ。

いやはや

貫通部処理は大変なのだ。

 

オタクの基礎は大丈夫かな。

これからは、太陽で床暖房。OMソーラーの家

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