N'sPlan省エネ・エコ住宅設計室

無垢の木と塗り壁で創る日本の家

彌吉のブログ

窓が来た (シャノン到着)

7月16日 現場に窓が搬入された。

納品されたのはシャノンさんの最新型トリプルガラスNS50。

シャノンウインドウと言えば「でかい、無骨」と陰口にも似た評価をされる。

しかしマニアにはちょいと知られた窓(サッシ)なのである。

その性能は昨今の省エネ、高断熱路線を数十年に渡り群を抜く性能を誇るものである事は周知の事実。

ここ数年のニワカ高断熱ブームに乗ったメーカーさんとは一線を画するサッシを創り出されている真面目なメーカーさんであることはコレまた周知の事実。

そんなシャノンさんとのお付き合いが始まって、ようやく無骨路線から脱却された新型サッシが今回のNS50シリーズとなる。

その銘板がNS 、つまりエヌズとも呼べるので「採用せざるを得ないサッシ」なのだ。

シャノンさんのHPはこちら

写真はサッシを取り付ける前段階の開口状態。

一般的な「引き違い窓」を採用した2Fのリビングの南と西に位置する。

ココにサッシの枠を留めて障子と呼ばれるガラス部を嵌め込むのだ。

サイズは内幅2550mm、採用される多くのサイズは幅1600mm程度なので大きい部類になる。というか余り無い大型サッシだ。

そうそう、建築仲間ではちょっとイキって「サッシュ」と呼ぶが気恥しいので「サッシ」と呼ぶ事にしている。

サッシの枠を建物に取り付ける。

写真には載ってませんがサッシ枠を留める前に防水と気密を取るために事前に下ごしらえは既に終えて枠を留めておりますのがこの状態です。

 

こんな硬質のプラシートと気密テープを駆使して雨漏れ、気密漏れを防いでいるのですがご存知でしたでしょうか?

ガラス部のフレームにも一手間を掛けております。

お気付き頂けたでしょうか?

最後の写真に黒っぽいスポンジ状のモノが貼ってある事を。

 

ご興味の無い方は飛ばしてくだされば良いですがザックリサッシをつける工程をお伝えします。

1。窓の取り付け位置のサッシをつける為の上下に土台みたいなモノを作ります。

壁に穴が開いている状態ですね。

2。耐力面材にサッシを取り付ける場所に開口を行い透湿防水シートを躯体に気密テープを使って留める。

 

サッシ枠が乗っかるところの下側に防水気密性を上げる為のシートを留めます。

とても見えづらいのですが

サッシ枠の角部に更に90度に加工された硬質シートを留めております。

コレでサッシ枠を留める準備が整いました。

 

写真は最近よく使われている

「横滑りサッシ」を外側から建物にビス留めをした写真。

白っぽい枠材に気密テープを使って気密防水性を担保します。

この写真は建物本体の耐力面材に後工程となる通気層の厚み分の板と建物本体との気密処理部です。

サッシ枠を気密テープで下から左右、そして最後に上部をテーピングしております。

ようやく完成です。

こんな地味ですが重要な工程を経てサッシが取り付けられるのです。

大工さんは大変なのです。

 

そんな工程の一部分を住まい手候補 Iさんご夫妻に見て頂きましたが果たして上手くお伝え出来たかはいささか不安であります。

次回はコレまた大事な通気層についてお伝え致しますね。

これからは、太陽で床暖房。OMソーラーの家

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