彌吉のブログ
通気層の続き
確か、最近、通気層について書いております。
透湿防水シートについても。
通気層が隠れるまでにご紹介しておきます。
そもそも、通気層とは。
面白くない、そんな話しは要らんとのお声も頂くので簡単に。
通気層、外壁から屋根までスムーズに空気が流れていく空間である。
以上です。
もっと詳しく知りたい方はwebでより詳しく説明されているのでそちらをご覧下さい。
では実例を
外壁の一番下から空気を吸って屋根までスムーズにあげて棟から排出する為の通路ですので、空気が流れやすいように作らねばいけません。
なので、縦張りの外壁の場合はクロスした下地板を弊社では採用しております。
私の手が潜り込めるくらいのスペースがありますね。
横になっている板の上に外壁を縦に貼っていきますので空気の流れはとってもスムーズなのはお分かり頂けますよね。
窓の部分は?
窓の下にある縦板が途中で切れてますね。
ここから左右に空気が流れていく訳ですが、弊社では更に横向きに板を貼っている(クロス通気下地) ので、ココも切らなくても充分空気は左右に流れる訳ですが、念には念をと窓下で切っているのです。まぁ大した事ではありません。
基本的に外壁の通気はこのやり方で良いと思います。
今回は上部に塗り壁を行いますが、下部の板張り部との厚みを揃える為、更に厚い空気層になっております。
下は狭め、上に行きほど大きくすると上昇気流が速度アップします、多分。
壁が熱せられたり屋根が熱せられると上昇気流が起こりますよね?
外壁にある通気層を伝って外壁下部に在る通気入口から比較すると冷たい空気が吸い上げられて屋根まで持ち上げられます。
スムーズに流れるように施工をしておかないと便秘と同じ「フン詰まり」となり外壁の熱が室内に伝わり家自体を暖めてしまいそうですね。
そして万が一、
外壁から水が侵入した場合には留まった水や水分で下地板や留めた釘が腐ったりしそうじゃ無いですか?
なんか嫌ですよね。なので通気層大事なのです。
さて、
いよいよ湿気等の放出口となる棟です。
(資材待ちですが)ご紹介をするとここの赤線をカッタでカットして棟換気資材を取り付け、板金で包むとようやく完成となります。
(資材到着次第、改めてアップ致しますね。)
終わりに
なかなかの長い道程ですがこの程度はどちらも真面目に施工されておられるのでNSだけの特別なモノでは無いのですが、大変重要な施工でもあります。
多分、「通気層?、シートテープ抑え?」です。
地味過ぎてどなたもご存知頂いていないんで、あえてのご紹介です。
そうそう私はこの防水紙にも一手間入れております。
大した事では無いのですが、シートの継ぎ目にテーピングして下から登って来る空気がシート内に入ってしまいそうじゃ無いですか?スカートの下から空気が吹き込まれるイメージです。嫌ですよね。
安いシートですがモルタルラミテクトという防水紙と二重に貼る事になる「塗り壁」ですから必要にして充分だとの思いでお安めのシートを採用しております。
シートの「ブランドにコストをかける事」なんて事よりも「テーピングでスカートを抑えてスムーズな空気層を確保すること」にコストをかけることの方が重要だと思っております。
ではまた。
棟換気編、お待ち下さい。