彌吉のブログ
[工法・技術]
日陰を考える。
窓に庇は付き物でしたが最近の量産型ではついている方が珍しくなってきたように思います。
庇や屋根は住まいを雨風から守ることが出来るので、出来れば大きく深い屋根や庇が有効な事は御承知の事。
ただコレがカッコ悪い屋根や庇が散見しております。
多分、私の私感ですのでお許しください。
2年前に建築させて頂いた「出石の家」さん。
ご覧の様に寝室とされている事が多い2階の窓には大きく張り出した屋根のお陰で、日陰となっております。
いくら高性能なサッシを使っていても数時間直射日光が当たれば、室温はご存知の通りかなり上昇します。
「中村さん、ペア樹脂なら大丈夫でしょ?」と言われた方も居られましたが、「いえ、全然ダメですわ。」と即答してしまいました。
トリプルでもダメです。
それなら
「どうしても西陽のあたる立地条件の時はどうすんの?」の答えは、そこには窓は付けない。
付けるとしても、屋根や簾でガラス面の温度上昇を防ぐ手当てを最重要項目としておかないとえらい家になってしまう確率が非常に高いのです。
日差し、陽射し。強敵です。
そとん壁、良いですね。大好きです。
ではまた