彌吉のブログ
軒天(裏)を考える。
軒天。
屋根の流れ方向の先に所謂「軒先貸して母屋取られる」トコの部分。
ここの天井(屋根裏)の事と理解して下さい。
多くの住まいは白っぽい板を貼られておりませんか?
街では防火を目的に不燃板と言われる「珪酸カルシューム」で作られたモノの表面に塗装をしたり木目調のシールを貼ったりしたモノを使われております。
いいですね、目的に合致した製品を使われているのですから。
法律で決まったことを素直に行われている訳です。
が、
アレってお好きですか?
と言うよりも興味もないところでしょうか?。
またまた
私感ですが
私は好んでオススメしませんし、実際に使いません。
だって防火目的ならば木目調シール、「本物を忠実に再現しております」って売り文句。唖然です。そんなゴミになるモノわざわざ貼らなくても良いですよね。
ペンキで塗らなくてもいっそ「素材のままで良いのでは」といつも思ってしまいます。
私がお世話になっている地域では「防火についての規制があるところ」のほうが少ないので、あんなモノを使わなくても良いので助かっておりますが、どうしても規制がかかるところでは「無粋なモノを表面に出さなくても良い方法」がありますので、コストは少し掛けても無垢の板を使わせて頂きたいのです。
コレはNSの事務所なのですが、ドアに貼られているのはhem。
天井というか軒天はレッドシダー。だったかな。
どうしても違和感を感じ、やって貰ったのですが如何でしょうか?。
と言っても
なんでも良いから板を貼るってのはやめときましょう。
ちゃんと板を使うなら綺麗に見える様にとの一工夫が必要です。
垂木の上には杉の野地板。コレについては後日語りますね。
割り付けが肝心。
此処に杉板を貼っていくのですがどんな板を貼るか?幅は?などなど。
で、軒先には通気層の吸入口をと課題がありまして、サクッと絵を描くよりも現物合わせが一番間違いないのでキレッパシを使って
「コレで良いか?」
と棟梁が見せてくれました。
軒先の通気口補助桟、軒天板割り。外壁との取り合い。
面倒くさい事を言う私ですがそれを聞いて形にしてくれる棟梁。
本当に助けてくれます。