彌吉のブログ
屋根の下地板。
屋根。雨を防いでくれる大切な屋根。どうされますか?
最近雪や雨が少ない地域では「軒ゼロ住宅」なるモノが作られているのでが、アレには理由があって行われている訳です。
坪単価問題です。
土地が坪100万とかそれ以上って言われたらどんな風に家創りを考えられますか?
室内側で考えると「少しでも大きく広く」となってしまうのは当然。
雨も雪も降らない土地で在るならば軒、出さなくても良いかな?って言う理由で作られた家ですね。
傘は大きい方が人は濡れない、汚れない。当たり前の事。
なので、
雨雪が多いところでの採用は御法度。コレまた当たり前なんです。
合板問題というか課題。
屋根を作る時にも部屋の床を作る時にも多用されるのが合板。
コレも接着剤の塊なんですよね、ご承知の通りです。
以前に比べ放散性の低い良い接着剤が開発されていますね。
合板は一枚一枚が薄い板というか紙みたいなモノを貼り合わせて作るのですがこの貼り合わせる板が薄いので水分を含むとブヨブヨになり易く、ブヨブヨになったら設計強度なんて到底出せるわけは無いのです。
写真は事務所倉庫の屋根が腐って雨漏れ修繕をした時のモノ。
上下の板は杉の板。(切り口はまだ新品のように綺麗ですね。)
ぼろぼろになっているのが合板。うーん、となった訳です。
まぁ室内使用ならならまだ良い、ギリギリですが許容出来ます。
が、風雨にさらされ易いところに使われるのは如何でしょう?。
湿気が入りづらい加工をされた型枠に使用される「コンクリートコンパネ」ですら、側面からの水濡れには対処し切れません。
コンパネの使用期限は2ー3年でしょうから、良いのかもしれませんが30年以上住まうつもりの住まいでは⋯と思うのです。
なので、私は杉の厚板を屋根に使う事にしております。
ほどほどの厚みの18mmの板です。
厚ければ厚いほどもちろん強度は上がりますが濡れてもよく乾くこの6分板を選んだのです。
下から覗くとこんな感じ。
もちろん、この板や垂木を見せる仕上げ方もありますし、綺麗だなと思うのですが虫や鳥が入りかねない屋根下に大きな通気層も有りますので、軒板を貼って仕上げる事にしております。
垂木現し仕上げ 素敵ですよね。是非ご採用下さい。
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合板、現在の現場で多用されているのは仕方ないんですが、合板に頼り過ぎないで作らせて頂きたいと考えております。
繰り返しになりますがアレ「接着剤の塊なんです」から。