彌吉のブログ
山手の家にも外構工事を考えている。
大袈裟な事はできないが、さりげないくらいがちょうどいいと気持ちを抑えている。
コストダウンを狙うわけではないが、弊社土木部の力を借りてガレージ、門柱の下拵えを先日から始めた。
隣地境界を気にしつつ、ギリギリを狙ってバックホーで切っていく。
5寸柱を使う予定のガレージ。柱を建て込む基礎ブロックを手馴れた彼らに託す。
反対側の境界沿いにも基礎ブロック用に掘削をしていくのだ。
うん、コレでいい。
玄関前の門柱基礎ブロックも収まったので、一旦、土木部のお仕事は終わる。
どうやら台風対策でてんやわんやになりそうだとの事。
明日からはもう一つの重要なお仕事で河川の対策工事に掛かるのだそうだ。
都合3日間、礫が点在する土地ではあったが難なく進めてくれたスタッフに感謝だ。
ビフォー
アフター
うーん、違いが見えにくいね。
ではまた。
香住山手の家。
計画パース。
今日の山手の家。
太陽に照らされてライトアップされてますが、実際はそうでも無い。
なんか実物以上に赤々しく写っております。
まぁ、ほんまは無塗装でと思いもありましたが、経年変化を待ちきれないオーナーのお気持ちを汲んで、色を付けました。
イエローオーク、若々しい色合いですね。
外壁は杉板、押縁。一番好きな形です。
縦張りですが、当然クロス胴縁で通気層はしっかり取れております。
IFの板張りはほぼ終わりましたので、塗り壁にとハヤる気持ちを抑えて格子引戸枠に作業は移っていきます。
ご期待ください。
板の加工が終わり、今や遅しと待ちかねていた玄関にようやく着手。
組み上げていくと流石棟梁。私の我儘を綺麗に現実のものにして下さる。
これは5年くらい前にさせて頂いた竹野のお住まい。
ヒノキとそとん壁。真壁で納めた伊礼引戸。
杉の格子戸もお気に入りです。
さて今回は若々しくもトラッドな日本の家。
総檜の玄関戸、庇というか屋根を造り上げようと模索しております。
私の拙いスケッチと現場説明でそれを形にしてくれる棟梁あればこそ出来る訳でして感謝しかないのです。
昨日、建てた柱と桁に垂木を今朝から掛けていきます。
垂木の出はコレでいいか?と再確認をしてくれながら組んでいきます。
垂木の先も自然に細くして貰いました。
お昼過ぎには全ての垂木が留め付けられ、先端に広小舞を。
これ、垂木の先端が広がり過ぎないように抑える役目があるのですが、それ以上に美しい。グッと来る形を作ってくれます。
お気づきのことですが
このお住まいでは化粧板を流れ方向に留めるため、横小舞を入れております。
暑い日中もようやく日が暮れて涼しくなりますが養生をして本日終了。
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多くの若い建築主は「和、過ぎない家」を望まれる。
しかして
「和、過ぎない家」って一体どんなんだろうなとの葛藤もある。
瓦屋根は和で、ガルバは洋。絶対違う。
野暮ったいのは僕も好きじゃない。
さりとてハリボテの家は趣味で無い。
和の家を標榜しているのではなく日本の家をと思っておりますが上手くは伝えられないもどかしさ。
自身大好きな伊礼智さんみたいな・・・が一番怖いのだ。
いよいよ空気の出口です。
外壁の下端から入った空気と屋根の軒先から入った空気が屋根の垂木の間に設けられた空気通気層で合流して更に屋根を登っていきます。
この写真は屋根にガルバを葺いている最中ですが、この真ん中辺りのルーフィング(モラサンって書いてあるのが改質アスファルトルーフィング)をカットして出口とします。
ただ切っただけでは雨が屋根に降り注ぐたびに雨水が侵入して水漏れ事故につながりますので準備万端な状態でルーフィングを切ります。
屋根が葺き上がって換気部材の下地板を取り付けた状態がコレです。
この上に棟換気部材を留めていきます。
黒っぽいのがその資材です。
断熱気密材の主要メーカーさんの日本住環境さんのフラットベンツという部材です。
フラットベンツの上に更に棟板金下地板、仕上げ板金を施してようやく完成となります。
暑い中での板金作業。とても大変なそして重要な作業です。
板金屋さん本当にありがとうございます。
通気層の第5回目?でしたでしょうか?
お付き合いいただきありがとうございます。
発注して納期が2ヶ月。ようやく届いた伊礼智先生デザインのヒノキの引戸。
待ちに待った引戸ですが荷姿からはその片鱗さえも感じさせない。
流石ですねユダさん。
という事で検品作業を監督がしてくれました。
ブルーシートの下ですので全体に青っぽく映っておりますが綺麗なヒノキです。
下の写真は別のお住まいのモノですが、組み上がるとこの様な引戸となります。
そとん壁に伊礼智引戸。
とっても爽やかな印象ですね。大好きな玄関戸です。
本当に色をつけるのが申し訳ないくらい綺麗なので出来れば無塗装で御使い頂きたいのです。
せめて
汚れどめ、日焼け対策として無色、クリア塗装をオススメしたいところです。
空気の入口と出口。
空気は入口があっても出口が無いと動きません。
ですよね。
お住まいも空気が動かないと腐ってしまいます。
何故でしょう?
コレって学問的には、すごく難しいけど実際のところ皆さんご存知。
動かんやつは水だって腐るのです。もちろん人だってそうです。
では
住まいではどうでしょうか。どこに空気の入口があってどの様に流れて何処から出ていくのか。
空気を上手く動かして流れやすくして余計なモノを住まいの外に出すことが重要ですよね。
コレってOMソーラーがお得意なんですが、まぁ特殊な機構ですのでご興味のある方はOMソーラーのHPをご覧くださいませ。
前置きがとても長くなりましたが、
空気の入口の一つは外壁の最下端此処に設けられている給気口から外壁の内側に通されている通気層を通って屋根に向けて上昇していくルートと
屋根の軒先付近に設けられた給気口から屋根の通気層を通り最上段の棟から放出する2つのルートが主だと言えます。
板に黒い隙間が見えるところが吸入口です。
特別公開しますが、メッシュと軒天板を貼る前段階です。コレを見ればどうやって空気が動くかはお分かり頂けるはずです。
もちろん虫が入らないようにステンレスメッシュを仕込んでおります。
このステンレスメッシュ。
既製品では適したモノが見当たらないのでモノタロウからステンレスメッシュを購入して現場監督が給気口サイズに合わせて切って作ってくれております。
床断熱だろうが基礎断熱であってもほぼこの様な仕組みで空気を吸って吐いております。
この通気をちゃんと取れないお住まいがちょくちょく見られるカビと思われるモノに汚された外壁のお家です。
多分、複合的にダメダメだと思われるから終の住処としては論外ですよね。