N'sPlan省エネ・エコ住宅設計室

無垢の木と塗り壁で創る日本の家

彌吉のブログ

途轍も無い豪雨が発生し、言葉も出ない。

政治も開いた口が塞がらない。一体何処に向かうのでしょうか。

 

今日は家造りを託したいと新しい方との出会いもあったりとなんだかんだと忙しく動く事になった。

事務所のmacが起動不能になり、データが飛んでしまったり。

本当になんだかんだが続いている。

 

金曜日には新しいSSDが到着するのでmacの腹を割る大手術を行う事にした。いやぁまいった。

そんな私ごとのなんだかんだは一旦置いておいて

現場は着々と進めてくれる頼もしい職方。かけがえのない仲間である。

そとん壁は10月に仕上げを迎え、室内も10月中には目処が立つ。いよいよだ。

小屋裏換気口

小屋裏(こやうら)換気口って。なんじゃソレ?

専門用語でもないんですが、普段聞き慣れない言葉ですからね。

平たく言えば「やねうら」、こっちの方が馴染むかな。

 

断熱の仕方によって違うのですが、みなさんご存知の「屋根断熱」と「天井断熱」と呼ばれる、断熱を行う箇所によって呼び名が変わります。

屋根断熱、言葉通り「屋根に断熱材を仕込む」 天井断熱は「2階の天井の上に断熱材を仕込む」だけの事です。

まぁ屋根断熱にすると天井裏も断熱されているので荷物を置いたり、部屋に使うことも出来ますね。

一方、住まいの体積が増えるので断熱性能は若干不利に働くのかな。

 

今回、小屋裏断熱を採用した理由の一つに「ガルバ屋根の音対策」もあるのですが長くなるのでそこは割愛します。

 

このお住まいは天井裏(正確に言えば、桁の間)に断熱材を仕込むわけですから屋根と天井裏の間に空間が出来ます。

この空間を閉じてしまうと空気も澱むし、熱も溜まってしまう。なんだか暑そうですよね。

ということで小屋裏の空気をちゃんと外に排出してあげないといけないのです。

で、どのように?

そう、小屋裏って結構大きいのでその体積は算数レベルで出ますよね。

屋根の面積かける長さ とか三角柱の体積の計算式で。

まぁ結構な量の空気が屋根からの熱で熱せられたり冷やされたりするワケです。

なので、

まぁまぁな空気を入れ替えなくてはいけない事が想像出来るでしょ?。

けど空気が動かないと断熱できるワケでして入れ替えすぎるのも・・・なんておかしな堂々巡りになってしまいそうですね。

ここは屋根を如何に暑くさせないかでかなり変わってきます。

屋根にちゃんと通気層が存在しているかで小屋裏に侵入してくる熱量が変化するのは当たり前ですから。

ここを計算で算出することも出来ますが、私らしくないので割愛。

 

前振りが長過ぎましたが

小屋裏の空気を溜めずに入れ替えたほうが、なんだか「気持ちよさそうだな」と思って頂ければ幸いです。

と言う事で山手の家さんではこんなふうに施工致しました。

万が一、水が侵入してきても流れるように外に向けて傾斜をとった箱を作ります。この箱、結構大きいのです。

取り付け工程は割愛しますが、これが小屋裏側から見た状態です。

防虫のネットも貼ってありますが、メンテの為に取り外しやすいように板でネットを押さえております。

まぁ外すことはないと思います(掃除機で内側から吸って、雑巾で拭く程度で充分)。

外から見るとこんな感じ。

屋根の一番高いところの下にある壁に鼻の穴みたいな開口が見えるでしょ?。これが小屋裏換気口です。

反対側の壁にももちろん小屋裏換気口は存在しております。

 

既製品の換気口もあるのですが、なんだか気にいるものがなくて大工さんに作って貰いました。

大きくしたり、もう壁を全部格子してってこともありですね。とはいえ水対策がかなり必要となりますのでコスパで言えば今回くらいの開口がベターではと思いますね。

見た目も結構、「いい感じ」と自己満足しております。

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窓もそうですが「大開口、大通風」が住まいの大切なことの大部分じゃないかと私は思っております。

できるだけ機械仕掛けは用いずに済めばいいのですが、機械のいいところも勿論ありますので悩ましいのです。

 

そうそうこのお住まいは第3種換気ですよ。

これからは、太陽で床暖房。OMソーラーの家

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