彌吉のブログ
確か、最近、通気層について書いております。
透湿防水シートについても。
通気層が隠れるまでにご紹介しておきます。
そもそも、通気層とは。
面白くない、そんな話しは要らんとのお声も頂くので簡単に。
通気層、外壁から屋根までスムーズに空気が流れていく空間である。
以上です。
もっと詳しく知りたい方はwebでより詳しく説明されているのでそちらをご覧下さい。
では実例を
外壁の一番下から空気を吸って屋根までスムーズにあげて棟から排出する為の通路ですので、空気が流れやすいように作らねばいけません。
なので、縦張りの外壁の場合はクロスした下地板を弊社では採用しております。
私の手が潜り込めるくらいのスペースがありますね。
横になっている板の上に外壁を縦に貼っていきますので空気の流れはとってもスムーズなのはお分かり頂けますよね。
窓の部分は?
窓の下にある縦板が途中で切れてますね。
ここから左右に空気が流れていく訳ですが、弊社では更に横向きに板を貼っている(クロス通気下地) ので、ココも切らなくても充分空気は左右に流れる訳ですが、念には念をと窓下で切っているのです。まぁ大した事ではありません。
基本的に外壁の通気はこのやり方で良いと思います。
今回は上部に塗り壁を行いますが、下部の板張り部との厚みを揃える為、更に厚い空気層になっております。
下は狭め、上に行きほど大きくすると上昇気流が速度アップします、多分。
壁が熱せられたり屋根が熱せられると上昇気流が起こりますよね?
外壁にある通気層を伝って外壁下部に在る通気入口から比較すると冷たい空気が吸い上げられて屋根まで持ち上げられます。
スムーズに流れるように施工をしておかないと便秘と同じ「フン詰まり」となり外壁の熱が室内に伝わり家自体を暖めてしまいそうですね。
そして万が一、
外壁から水が侵入した場合には留まった水や水分で下地板や留めた釘が腐ったりしそうじゃ無いですか?
なんか嫌ですよね。なので通気層大事なのです。
さて、
いよいよ湿気等の放出口となる棟です。
(資材待ちですが)ご紹介をするとここの赤線をカッタでカットして棟換気資材を取り付け、板金で包むとようやく完成となります。
(資材到着次第、改めてアップ致しますね。)
終わりに
なかなかの長い道程ですがこの程度はどちらも真面目に施工されておられるのでNSだけの特別なモノでは無いのですが、大変重要な施工でもあります。
多分、「通気層?、シートテープ抑え?」です。
地味過ぎてどなたもご存知頂いていないんで、あえてのご紹介です。
そうそう私はこの防水紙にも一手間入れております。
大した事では無いのですが、シートの継ぎ目にテーピングして下から登って来る空気がシート内に入ってしまいそうじゃ無いですか?スカートの下から空気が吹き込まれるイメージです。嫌ですよね。
安いシートですがモルタルラミテクトという防水紙と二重に貼る事になる「塗り壁」ですから必要にして充分だとの思いでお安めのシートを採用しております。
シートの「ブランドにコストをかける事」なんて事よりも「テーピングでスカートを抑えてスムーズな空気層を確保すること」にコストをかけることの方が重要だと思っております。
ではまた。
棟換気編、お待ち下さい。
その1
「玄関は御主人様の顔だぁ」って昔はよく聞くセリフでしたね。
いまや憚れる。
いっそうの事、「奥様の御顔ですから」と言っておく方が良いのかな。
とか言いながら、玄関について悩ましく、ひたすら悩ましい気持ちでおりました。
玄関入り口は?
迷わずユダ木工さん、iWork伊礼智デザインの桧木製引戸。
出石の家でも採用、
大きな屋根下空間。黒壁に桧の引戸。良いです。凄く良いです。
網戸も組込まれている優れ物。
試作段階で広島のユダ木工さんの工場に見に行くくらいのファンです。
なんと2013・7・18の私と彼。 ちょいキモイ。
網戸付き。
若くは無い10年前。
工場の方に撮って頂いたけど、申し訳なかったなぁと。
鍵にも惚れた。
その2
屋根勾配も痺れる箇所だ。
玄関引戸(ドア)と玄関庇屋根の天井との間延びした空間は許せないポイントの最大クラス。
鼻の下を伸ばしたオッさんくらいだらしない。
で、屋根勾配がこのだらし無さ要因の主犯格だ。
図面で幾らか追い込んだつもりでも、実際のところは分からない。
という事で大変現場に迷惑をかけてしまったが仮の玄関屋根を掛けてもらった。
三枚の写真の違いに気が付かれるだろうか?
微妙に屋根の勾配が変わっているのですが、ほんの誤差程度です。
一枚目は2寸勾配、コレは緩過ぎて道路面からプラス60cmの建物地盤故、前面道路からは屋根ガルバ銀黒がほぼ見えない。
うーむ、しまらん。
で、
二枚目は3寸勾配、コレはあげ過ぎて屋根ガルバ銀黒が見え過ぎた。
マスプロアンテナだ、ダメ。
で、3度目の正直って訳で
垂木の水上側を3cm下げてみたのが三枚目。
うーーーん、コレが良いと決めたのです。
勾配が決まったので棟梁に垂木等々の刻みをお願いして大役が一件落着となりました。
と思ったら、
引戸と水平にする天井板はどうすんの?
垂木の上の板は何を使おうか?と棟梁。
やばい、決めきれていなかったわ。とは言えず⋯。の1日でした。
晴天になった休日。妻と二人で訪れた現場。
てな事はさて置いて。
2階と1階のシートが違う銘柄なのは既にお気づきでしょうか?
2階は日本製、フクビさんの製品で「スーパーエアテックス」。一般普及品です、よく使われております。
1階はデュポンの「タイベック」、これまたよく使われているのかな?
両者のお値段はそこそこ違います。
が、性能差は私は良く分かりません。
自分で比較試験をした訳では無いのですから。知識としてはメーカーさんの受け売り程度。
けれど触れば分かります。目を瞑っていても多分どなたでも判られると思います。
さて
この透湿防水紙は紙自体に湿度を通す小さな穴が室内側から外に向けて湿度を放出する為に、そして外部からの水分を室内側(と言っても耐力壁)に伝えないような性質を持っております。ま、そうあるべき性能を持っている物だと信じておりますが実験はまだしておりません。
なのでメーカーさん公表の数値を鵜呑みにしている状態なのです。これってよく無いのですね。
このスーパーエアテックスは JIS A 6111:2016(透湿防水シートB適合品)だ
タイベックの物性表(性能と読み替えても良いかと)
上記の物性表から読み取れるのはタイベックの方が性能的に良いようですね。
では、良い方を使えば良いじゃん てなりますよね。勿論そうです。
そうなんですが、今回のお住まいは2階はそとん壁、この下地にも防水効果抜群のモルタルと防水紙が施行されます。
そして断熱材はセルロースを施工(結露計算済)となっておりますので求める透湿抵抗はJIS規格クリアで充分と判断し、お安いもので充分だなと判断しております。
加えて
勿論の通気工法であり、クロス通気胴縁施工でもあるので2階については透湿防水シートは不要かとも思われますが、とはいかず。との判断です。
あーめんどくさい事を申しました。
簡単に言うと
重要でも無いものにブランド品を贅沢に使ってたり高級品を使っていることを自慢するのは「ダサい」と思っております。
(けれどドイツのウルトさん、これとっても良いですよねお高いですが。)
そうそう、
一時期猛烈に営業攻勢がありました「遮熱シート」。
あれって「室温が下げられる」なんて本当でしょうかね?
なんかそう言う売り込み文句でしたが、私は積極的に使っておりません。
なんか、効果を信じられないからです。だって透湿防水シートが貼られるのは外壁の裏側なのですから。
まぁどこの業界でもありがちな 盲信商品 的な印象を私は持っております。
が、「どうしても」と言われるならば使うかも知れません。
私には効果の保証出来ませんけどね。(爆)
今や通気層の無い住まいは存在しないように思うのですが、通気をどう取っているんだろうと不思議な住まいも見かけます。
通気層、いったい何の事?って方。一度検索をして下さいね。
では私達の通気層を作る工程を少しだけ見て下さい。
外壁にサッシが取り付いてから高さ方向に伸びる板を留めます。
コレが通気層となります。
サッシの下側に少しだけ隙間があるのが分かると思いますが、下側から上がって来た空気がここで左右の隙間に空気が分かれて上昇して行きます。
ここを適当にされている現場も あるかもしれないですね。
さて
木の奥に黒っぽいモノが見えますか?。
この黒っぽいモノが「防虫用の通気資材」です。
見えづらいのですが、縦方向に虫が入りづらい小さな穴が空いているので空気だけを通す訳です。
引いて見ると分かりやすいですね。基礎のすぐ上、外壁が始まるところにこの資材が仕込まれているのです。
で、
外壁が横張りならこの通気層に向かって板を下から順に貼っていく訳です。
では、縦張りの外壁はどう貼っていくのかな?と疑問が湧かれたと思います。
さぁ、如何でしょう?
続く
7月16日 現場に窓が搬入された。
納品されたのはシャノンさんの最新型トリプルガラスNS50。
シャノンウインドウと言えば「でかい、無骨」と陰口にも似た評価をされる。
しかしマニアにはちょいと知られた窓(サッシ)なのである。
その性能は昨今の省エネ、高断熱路線を数十年に渡り群を抜く性能を誇るものである事は周知の事実。
ここ数年のニワカ高断熱ブームに乗ったメーカーさんとは一線を画するサッシを創り出されている真面目なメーカーさんであることはコレまた周知の事実。
そんなシャノンさんとのお付き合いが始まって、ようやく無骨路線から脱却された新型サッシが今回のNS50シリーズとなる。
その銘板がNS 、つまりエヌズとも呼べるので「採用せざるを得ないサッシ」なのだ。
写真はサッシを取り付ける前段階の開口状態。
一般的な「引き違い窓」を採用した2Fのリビングの南と西に位置する。
ココにサッシの枠を留めて障子と呼ばれるガラス部を嵌め込むのだ。
サイズは内幅2550mm、採用される多くのサイズは幅1600mm程度なので大きい部類になる。というか余り無い大型サッシだ。
そうそう、建築仲間ではちょっとイキって「サッシュ」と呼ぶが気恥しいので「サッシ」と呼ぶ事にしている。
サッシの枠を建物に取り付ける。
写真には載ってませんがサッシ枠を留める前に防水と気密を取るために事前に下ごしらえは既に終えて枠を留めておりますのがこの状態です。
こんな硬質のプラシートと気密テープを駆使して雨漏れ、気密漏れを防いでいるのですがご存知でしたでしょうか?
ガラス部のフレームにも一手間を掛けております。
お気付き頂けたでしょうか?
最後の写真に黒っぽいスポンジ状のモノが貼ってある事を。
ご興味の無い方は飛ばしてくだされば良いですがザックリサッシをつける工程をお伝えします。
1。窓の取り付け位置のサッシをつける為の上下に土台みたいなモノを作ります。
壁に穴が開いている状態ですね。
2。耐力面材にサッシを取り付ける場所に開口を行い透湿防水シートを躯体に気密テープを使って留める。
サッシ枠が乗っかるところの下側に防水気密性を上げる為のシートを留めます。
とても見えづらいのですが
サッシ枠の角部に更に90度に加工された硬質シートを留めております。
コレでサッシ枠を留める準備が整いました。
写真は最近よく使われている
「横滑りサッシ」を外側から建物にビス留めをした写真。
白っぽい枠材に気密テープを使って気密防水性を担保します。
この写真は建物本体の耐力面材に後工程となる通気層の厚み分の板と建物本体との気密処理部です。
サッシ枠を気密テープで下から左右、そして最後に上部をテーピングしております。
ようやく完成です。
こんな地味ですが重要な工程を経てサッシが取り付けられるのです。
大工さんは大変なのです。
そんな工程の一部分を住まい手候補 Iさんご夫妻に見て頂きましたが果たして上手くお伝え出来たかはいささか不安であります。
次回はコレまた大事な通気層についてお伝え致しますね。
さて本題。
暮らしてみるとリビングが丸見えだし、どうすんの?。
で、レースのカーテンと目隠しにもなる断熱性のある厚手のカーテンを買いに走る。
工務店にその事を言うと「防犯の為」と言われてシャッターをつけた。
便利だからと「電動式」を勧められた。
そもそも
昼間に家に居ないから常にカーテンやシャッターを閉めているご家族がほぼほぼ。
何軒もそんなお住まいが連なっている造成地の新築のお住まい。
アレってなんも考えずに設計された挙げ句の姿と悲しくなります。
私的にはありえない⋯。
で、私の主張。
障子の件
当たり前だった「障子」が当たり前でなくなってきた。
何年かに一度の貼り替えが大変、面倒くさいし、部屋に合わない。
多分、コレ。
障子の代わりに台頭してきたのはご存知 カーテン。
そんな今の住まいに、本心から障子をおすすめしたいのです。
そんな我が家のリビングでは今や珍しい雪見障子を入れております。
小さな小上がり畳に寝そべるFBの三郎君の居場所となっておりますが、此処から訪れる人に睨みをきかせております。
切り取られた様に庭が見えて良いなぁといつも思います。
閉めるというか降ろすと
こんな風になります。
レースカーテンと同じ様に明かりも取れて暗くないです。
良いですね、落ち着きますね。
では
外からはどんなでしょう?
障子を閉めっぱなしでも外からは違和感は少ない。良いですね。
更にお伝えすると
実は障子には「両面桟」という仕様もあって通常は室内側だけに桟と呼ばれる細い木が見えるのですが、この両面桟仕様だとウチも外にも桟が見えてとっても綺麗なのです。
残念ながら我が家の障子は一般的な障子ですのでこのように外側には「のっぺりした障子」しか見えません。
次があるなら絶対に両面桟の障子とします。
格子戸の件。
我が家の場合は道路には面していないけど、やっぱり南側に玄関があり、その横にリビングが配置されている。
(そもそも開けっ放しが大好きななので)障子を開けてダラダラとリビングでしていたら「だらし無い姿」を曝け出してしまう危険が潜んでおりました。
僕は良いけど家人は嫌だと。
ならばと来客に対する目隠し効果を主にヒサシの内側に可動格子戸をプラスしました。
小さな濡れ縁から1mくらい離れた格子戸なので狭苦しさはありません。更に左手の格子戸を閉めるとこんな風になります。
コレで何をしていても見えませんね。
シツコいですがこの状態で室内側の障子をサッシを開けると
室内からはよーく見えるけど、外からは全く見えないんですね。
コリャ良いですよ。
費用の件
レースカーテンと厚手のカーテン、そしてシャッター。合わせてお幾らになるのでしょうか?
ニトリさんで揃えたらカーテン類は5万円くらいか?買ったことがないのですいません。
シャッターは電動が主流、コレも15万円以上。でザックリ合計20万円。
障子と格子戸ではどれくらいになるか、勿論サイズで随分と違うのですが我が家の場合は合計30万円くらい。
高いと思うかどうかはご家族のご判断にお任せしますが西陽が暑いリビングや玄関横のリビングには最強の遮蔽物。
しかも
「自慢の我が家の顔」になるものだと私は思っております。
木造住宅でも多用される「金物」。
何処に使われているのか?あんまり興味無いですよね。
けど「許容応力度計算」なんて難しい言葉はご存知なのでは?
まぁ、アレって「如何に安く作くれるか計算」なのでして⋯、すいません。立派な「確かめ算」である事は間違いないです。
が、「無垢の木」には使えないとか。
いや、信頼出来る検査によって決められる等級なるモノが⋯、やめましょう。
ま、嫌になるくらい木造住宅でも金物は使われておりますので、設計を依頼されたトコにお聞き下さい。
代表的と言っても良い「金物」とは。
代表的な金物、外に露出しております。
コレ不味いですよね。
ウレタンフォームで埋めちゃう事も有効ですが、私、アレ嫌いです。
で、どうするか?
コレです。
先ずは穴周辺にコーキング。
おもむろに、黒キャップを押し込みます。
で、完成。
いやぁスッキリです。
外周部にあの金物は多く使われております。
総称 羽子板ボルト。
強くハリとケタを留めつけてくれる金物です。
木造住宅と言ってもホンマ多種多様な金物で木材を縛り付けております。
なんだかなぁと思っております。
まぁ「ヤング」がどうたら言っても木材の強度は工業製品で無いので正直言って分からない。
であるならば、如何する?
真面目な大工さんに家創りをお願いする。コレが一番たしかです。
そんな人、知らんわ⋯。
うーむ、お知り合いに居られない場合は、しょうがない。
家創りが好きな方 (工務店) を探して下さい。
沢山のすまいを建てられているところでは無いですよ。
ご注意くださいね。
前回、深い軒にしませんか?的なお話を致しました。
軒を深く長くするにはリスクも伴います。
そう、軒が折れる⋯。
コレは垂木の「せい」(漢字がわからない)。厚みと言っても良いかもしれませんね。チャチイ垂木を使うと起こりそうです。
風で煽られる⋯。 コレも同じ。
これです、今回も120mm。
最近のお家は60mmだったり45mmだったりが多い。
って聞いておりますが⋯。マジか。
また最近は「タルキック」なる長いネジ1本で強く留めつけられるネジが販売されているのでNSも利用させて頂いておりますが、さすがにコレだけでは私は安心しません。
昔ながらの「ひねり金物」も併用して煽られ事故に備えております。
ちっちゃな金物ですがあると無いのでは大違い。安い金物ですが効果は抜群なのですよ。
許容応力度、とか、熱還流率、気密c値。
とっても大事な数値ですが、数値に表れにくい現場作業での丁寧な作業の積み重ねで出来うることが殆んどです。
是非、意中の工務店さんの作業現場に訪問されて下さい。
きっと貴方にとって良い気付きが得られると思いますので。
屋根の垂木 (たるき) ってご存知ですか?
今日、私の娘と話していたんですが「なにそれ?」との返事。
だわなぁと話しはじめました。
「軒はわかるわ、軒先貸したら母屋なんとかの軒やろ?。」
まあ、その通り。
そう、「その軒先を貸せるぐらいに屋根を長く、と言うか、深くするのに、屋根垂木を太く、長くするんだわ」なんて会話をしました。
多分、通じた と思いたい。
大きく張り出した屋根を見ながらの会話でしたので、通じてるはずです。
で、この屋根の出はどれ位が良いかと言うか、すべきかどうかの話では無いのですが、私は「出来るだけ屋根を大きく張り出すべき」と考えております。
私達が住んでいる地方は比較的土地に余裕がある場合が多い気がします。であれば迷う事なく大きな屋根をおすすめします。
諸説御座いますが、簡単な言い方をすれば相合傘をするのであればどんな傘が良いでしょうか?
デスね、コレが答えです。
相手も濡れさせたく無いし、勿論、自分も。
同じ様に家もできるだけ外壁を濡らさない様にしておくべきなのです。
当たり前の簡単な事ですよね、すいません。
では
どんな風に屋根を大きくすれば良いでしょうか?
そうです、それなりに考えないと屋根が折れる事故につながります。
私たちの地域は積雪1.5m。 そんなに積もらんで と言う声が聞こえますがそう規程されているんですよ。
なので、その雪が屋根の先に積もっても大丈夫なように対処しておくべきなのです。
そんな屋根、えらいゴツいモノになりそうですね、古いお住まいにある「蔵」をイメージして下さい。あんな屋根が折れる時もあるんですが、まぁ老朽化して弱くなってしまった屋根だからしょうがないかも知れませんが折れない方がいいに決まってますよね。
厚み120mm、幅45mm、軒の出長さ1000mm。
この垂木を3尺ピッチで掛けるのが基本。
もっと長く、深く。も、出来ますが更なる補強が必要となりコストもグッときます。けど価値を感じて頂けるなら是非「軒下は深く長く」して下さいね。
豊岡の気比のお住まいがNSで一番深い屋根でしたのでご紹介します。
1200mmくらい延ばしたかな。
確か檜の170mm、断熱材を垂木に内蔵する仕様だったはずです。
こうする事で雨に住まいが濡れない高耐久の家が出来ると思っております。
軒、深くされませんか?。
皆さん、観葉植物を育てられておりますか?
我が家では大小様々な植物を部屋、外土間で育てております。
コレはモミジの枝モノ
以前
住まい手さんから「部屋では育てたく無い」とお聞きして「何故何故」と聞き返したところ「虫が湧いて⋯。」だそうでした。
うーむ、残念と観葉植物のプレゼントを取り下げた事がありました。
先日、娘の旦那さんから同じような相談を受け「では!」って事で調査事案として中小六鉢を預かってみました。
結論からお伝えすると
「水のやり過ぎ」と「土」でした。
有機質タップリの観葉植物の土をそのまま鉢に入れて気まぐれに水をやっていた。
(それでも今の時期ですから)
新しい葉っぱも出るし調子良さそう!。でも、小さな虫さんも湧いて出てきた。
どれどれと鉢をひっくり返して土をみるとグッショリ状態。
コリャ、水はけも悪いわと鉢底にドリルで水穴を追加。
土も栄養タップリの観葉植物用の土ですがタップリ過ぎて乾かない日が続くと虫が湧いてくるのは想像通り。
とはいえ、買ったばかりの土らしくて再利用をする事にしました。
私が選択した今回の調合は
使用中の観葉植物用の土を30%程度再利用。
赤玉土中玉40%、桐生砂小玉を30%。おまじないとして 弱い農楽含有の肥料をパラり。
お水をタップリあげて、水引きも確認。
直ぐに鉢底からドバドバ出るくらいが良い感じです。
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モンステラ、ウンベラータは室内向きの薄い大きな葉っぱ。室内ですのでそんなに蒸散はしない為、お水は控えめくらいが一番。
1週間に一回、外の日陰に出して水をタップリあげる。
そんな程度で様子を見て貰うことにします。
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『老婆心と言われますが』
土は濡れたままが一番悪いので有機質タップリの土は程々に、水はけの良い土中心の調合とした方が「虫事案」には効果的との思いです。
成長を期待して有機質タップリの観葉植物用土を!の気持ちはほんと解るのですが、それは根腐れ、虫さんのリスクを高める事に直結する事なのです。
なので、極論を言えば
虫さん対策として室内の観葉植物用の土は
「赤玉中玉 一択」。
充分育ってくれますのでご安心ください。おすすめします。
とは言え折角の観葉植物、大きく育てたいですよね。
この時期、可能であれば直射日光が当たらないヒサシの下で肥料と水をタップリあげて成長させて下さい。
秋口になったら「水はけの良い土」に植え替えて部屋に入れる。
この手間をかけてあげると穏やかに過ごせますよ。
写真はアジアンタムと奥はアルテシマ。
葉っぱがモリモリ、半外空間で調子が良いです。
観葉植物、お部屋に在るととっても素敵ですので是非育てて下さい。
ではまた。
基礎コンクリート打設、貫通部補修等が終わったその後がコレまた大事なのだ。
10mかける10mのブルーシート使ってすっぽりと基礎に屋根を架けるようにする。
なんでか?
だって基礎コンクリートは暑がりで寒がり。ナカナカワガママなのだ。
硬化の段階で水を欲しがったり、熱を出したりするのだ。
なので 日傘よろしくかけてあげるのが上策。
しかし密閉はよろしく無い。てな事で
ある程度の通気がとれ蒸し風呂にはならず、雨にも晒されない。
とっても緩い勾配の屋根とする。
3連チャンの
基礎コンクリート打設工事の巻はコレにて完である。
以上です。
三郎君にも気を使っております。
外側の縦部分からスラブにかけて「一体打ち」をする。
理由は強度と対シロアリ。
少しだけ考えて貰えばすぐ解る理由である。けど一般的ではまだ無いようだ。
なんでか知らんけど。
本日、F様邸の内部(縦部分)の「立ち上がり」の基礎打設を行った。
コレで一応の完成となるのだ。
バックホーに付いているバケットを逆方向にして自作シューターを介して型枠に流し込む。
上手い、流石だ。
コンクリートは高いところから落としてはいけないのだが、極めて優しく丁寧に、そう、注ぐ様に型枠に入れてくれている。
と言うことで
打設は半日で完了して先日打設した外側面の型枠資材跡の補修、基礎周辺部の土に転圧をしたりと打設以上の時間をかけてくれた。
実は基礎工事で大事な要素としてもう一つ重要視しているのがパイプ等の貫通部補修だ。
現代住宅には多くの設備や電気、その他配線が外から室内に引き込まれているからだ。
今回もその例に漏れず、複数箇所の貫通部が存在しているのだ。
コレだ。基礎を貫通しているのが排水、給水に係るサヤ管パイプと手前の黒っぽい管は上水管、飲み水の菅なのだ。
貫通部補修が大事だと言う理由を私観を交えて書く。
色々あるが
1、気密 2、シロアリ
この2点に尽きると思うのだ。強度低下などは当然の対策済みなので敢えて割愛。
弊社はほぼ「基礎断熱工法」である。
基礎の内側に断熱材を接着して基礎内環境を整えるのだが、幾ら厚く高性能の断熱材を留めつけても基礎と密着して無かったり、基礎自体に隙間が存在していたら断熱材そのモノの性能低下は誰でも想像出来るのでは無いだろうか?
例えば
ポルシェ911に乗ってるのにガソリン代を気にしてアクセルを踏まないって意味わからんし。( 伝わりますか? )
だから、一体打ち基礎で基礎を作るのだ。
————————————————————————————————————————
で、
次のシロアリはこうだ。
黒いパイプが基礎コンクリートの穴から出ている。ココが貫通部で、太いパイプの内側に黒く細い上水道管が基礎内に引き込まれているのだ。
ココの補修済みはコレだ。
サヤ管との隙間に砂を水締めし、隙間を固定化。更に基礎内側には「ほう酸シーリング」を充填。パイプはまだ施工途中であるが金物で固定して動かなくする事によって充填し隙間を埋めたパイプ内の気密性を保持させるのだ。
いやはや
貫通部処理は大変なのだ。
オタクの基礎は大丈夫かな。
香住区山手に建設中のF様邸。
基礎工事について。
住まいつくりで無関心な工種はズバリ基礎工事。
大工さんですら全く関心無い方のほうが圧倒的多数派だ。だってつい最近まで石に直接柱を建てて住まいを作って来たのだからしょうがない、かもしれませんが。
時代は変わって「耐震強度」が関心事となったが、基礎の耐震性については忘れられているように思うのは私だけであろうか?。
実は真面目な話、基礎工事で用いるコンクリートにもその耐用年数に差があるのだけど、ご存知だろうか?
しかし
強く耐久性の高いコンクリートの規格を用いても打設方法、時期、打設後の養生によって全く異なる性能となるのだ。コンクリートはナマモノなのだ。
うんぬん申し上げたが、正確に伝える知識と文才は私には無いのでこの程度で終える。
基礎工事を見られた方や工務店の現場の方なら「おや?」と思われたかも知れないが多くの工務店がされる基礎工事とは型枠の建て方が違うのです。
一般的には床下にあたるスラブと呼ばれる平らな部分に一番最初にコンクリートを流し込む。
その後、立ち上がりと呼ばれるタテ方向の型枠にコンクリートを流し込むのだ。
普通ならば、そうだ。
弊社ではそこから違うのだ。
そう、外側の縦部分からコンクリートを打設しているのがお分かりだろうか?
いわゆる「一体打ち」と呼ばれる基礎打設方法が弊社のあたり前となっている。
何が良いの?
気になる方はネットで「一体打ち 基礎」で検索下されば情報は出て来ますので割愛します。
まぁあたり前ですので大した事ではありません。
けど
それ以外の基礎工事は弊社では御法度です。
だって比較して「私は良くないと思う」からだ。
単純だけど極めて明確な意志で弊社の基礎コンクリートは「一体打ち」以外はしない事に決まっております。
で、打ち上がった基礎コンクリートはこんな感じです。
ツルッとしたコンクリート面が綺麗ですが、左官屋さんが私に言ったことが忘れられない。
曰く「基礎コンクリート面が綺麗過ぎて化粧が出来ん」。
そりゃそうだ。
我が基礎には厚塗り化粧は不要、左官屋さんの出る幕は基礎工事では無いのである。
続きます。
プランを進めているご夫婦と共に日高の国分寺のお住まいに伺った。
目的は 天竜焼杉の「その後」。
6年前に竣工したそのお住いはそとん壁と焼杉、塗装の板で仕上げた。
で、どんな風に馴染んできているかなぁと実物検証をして頂いた。
偶然にも奥様同士が同級生だと立ち話に花が咲いた1時間あまり。
しっかりお話しが出来て楽しかったです。
結果、素材の良さと作り方の理解を深めて頂けたようで価値ある訪問となりました。
アオダモ、元気で見守ってくださいね。
出来るだけ切らないでねと奥さんにお願いして帰路に着いた。ではまた。
OMの先輩工務店である東京の相羽建設さんが提唱して全国の物好き工務店さんと小泉誠さんとのコラボで活動されているのが「大工の手」。
とても素晴らしくも羨ましい集まりなのです。
という事で、私は「専務の手」と言う(勝手な)活動をしております。
コレはパクリではなくて、私自身が木を触る、モノ作りをする事を通じて暮らしの道具や空間を考える為なので、大きな心で見逃して頂きたい希望を持っております。
相羽さん許してね。
さて
今までに、作ったものは棟梁が忙しくて作ってくれないであろう小物や簡単そうな箱物。
いつまでも低レベルな苦笑いなモノではなく、住まい手さんに喜んで使って貰えるモノを作らねばと道具を揃えて来ました。
と言っても
大した道具はまだ持って無いのだけど、ジワジワ揃えて行きたいと妄想しております。
現在相談中のお住いで使って貰いたい「無印良品」さんの小物入れを納める箱物製作の続き。
住まいもまだ出来ていないからピッタリ寸法は判ら無いし、それこそ、この形が良いかわからない⋯、ならば試作品を作ってみましょうか?が事の始まり。
で、
明日がプレゼンの日となった訳で本日大手を貼ったり背板を付けたりと仕上げ作業を行ったのだ。
くどい様だが、細部に魂は宿って居るとは言えない出来である。
勿論、ネジの頭処理は薄板の為、私には不可能。
(喜んで貰いたいと言う願望は随所に潜んでいるのだ。)
そう、それが「専務の手」なのだ。
今回の件はサンプル試作のため予算は無し。
手持ちのラワン9mmで作ったから、たわみ・歪みを矯正しながらの苦闘の末に生まれたのがこの箱物。唯一良いのは軽い事⋯。
ホンチャンでは
板ではなくてランバーコアの18mmを使いたいが分厚いのはお嫌いのご様子。
なかをとって15mmで作ろうか⋯。
背板をシナ、大手をヒノキとしたがあまり素材の違いが判りづらい。
オイルフィニッシュとするかワックスで色を付けるか?
背板を黒くするとビシッとモノが映えるのでは?
脚部をトリマーでシュッとさせようか?
悩みは尽きないのである。