彌吉のブログ
戸袋(とぶくろ)が出来ました。
正面に見えるのはlixilさんの全開口サッシLW。
規格サイズ最大の2m*2m仕様を用いました。
N Sの事務所では1.8*1.97仕様。特注サイズでしたので今回のサイズより小さいのに高い・・・物になっております。
全てにおいて既製品サイズを上手に使うって事が大事ですね。
今回のLWで改めて思い知らされました。
それくらい事務所用LWは高くついてたんです・・・。
で、
改めて今までNSで作らせて頂いた戸袋についてもご紹介を致します。
そもそも
戸袋とは(私が幼い頃はどこのお家にも雨戸がついておりましたのでその)雨戸を仕舞うためのものだとご理解ください。近年と言うか昭和60年台から平成にかけて急速にアルミサッシが普及して来だしてからこの雨戸用戸袋がめっきり採用されなくなりました。アルミで出来た戸袋もありましたが物騒な都会以外ではあまり採用されていなかったとおもいます。
で、『アルミサッシ+網戸剥き出し』のお住まいが一般的になって来たように思います。
途端に『安っぽい出立というかのっぺらぼうな印象のお住まい』が量産されだしたのですね。
なんだかなぁ・・・と私自身は思っておりましたのでご提案をする機会があれば漏れなく採用されだしたのです。
やはり私と同じように味気ない外観では満足されない方もいらしたんですね。
1) ヒノキの戸袋
ヒノキの板を使用した戸袋ですね。
この中に格子が納められております。
2) 栗の戸袋
縦格子の真ん中にあるのが栗の板で造られた戸袋です。
こ栗の板はツキのみと言う加工を大阪の橘さんにして頂いたものでとても美しい物に仕上がったと思います。
3)杉の戸袋
これはNSの事務所のLWで作った杉板の戸袋です。
無塗装で経年変化を試験したおります。
私としては塗料で色をつけるのは如何か・・とも思うのですが、まぁこれはご採用されるご家族にお任せします。
もちろん、風雨に晒される場所での採用であれば塗装をお勧めするのですがしっかり軒を出した状態であるならば無塗装が一番と思う次第なのです。
4)ヘムの戸袋
最新の戸袋は大阪のチャネルオリジナルさんから頂いたヘムの板で戸袋を作って貰いました。
当初、事務所と同じ杉でと考えていたのですが、現場からの声もあり初めてのヘムの採用となったわけです。
戸袋が出来るまでは横格子ガラリを仕舞ってもガラリが丸見え。
まぁこれはコレで綺麗なのですが、問題はガラリを出した時に例の網戸が丸見えになるので、これが許せないと思うんです。
と言うことで
ヘムの板はおとなしい色合いですので焼杉の黒と杉の赤と喧嘩せずにおさまりました。
横格子を引き出してもスッキリした印象ですよね?。大開口ですが横格子のお陰でLDKの中も程よく目隠しされております。
更に
室内側には障子もつきます。
コレがまた素敵な印象を与えて来れます。
後日ご紹介を致します。
気比には福井建設さんの大きな採石場があります事、ご存知でしょうか?。
弊社土木部門で大変お世話になっている八鹿町の建設会社さんの持ち山です。
竣工間近で外溝の仕上げに悩ましい思いをしておりましたが
今朝思い切って2Tダンプで3tくらい頂くことにしました。
運ばれてきた大きな石。多分一つが10kg以上の大物ばかり。
砕石の中でも大きなものを大栗と言いますが、その大栗を選んで見ました。
今は砕けた岩の粉が付いていて白っぽく見えますが、雨で洗われたら良い色となる。
過日発注したアオダモもそろそろ入荷するはず。
山採りのアオダモと大栗。
どんな味わいを出してくれるか・・・・楽しみです。
食洗機といえばパナソニックと思っておりましたが、この度、Boschの食洗機を使って貰う事になりました。
この機種はセオライトなる鉱石の発熱を利用してジワッと食器を乾燥させる機能が付いたものであります。私も知らなかった事ですが海外製の食洗機は洗う事にかけてはピカイチで、乾燥機能は2の次。
と言うか、必要なのそんなの・・・って思想で作られているものがほとんどなのだそうです。
なので、日本的発想での食洗機は食器洗い乾燥機なので一番日本人気質を理解してくれているであろうこのBoschをお勧めした次第なのです。
忙しい家事から少しでも解放してくれる便利家電は積極的におすすめする私ですが、使用感などを後日お知らせできるように奥様にお願いをする予定ですのでお楽しみに。
そうそう、bosch君は45cm仕様と60cm仕様(横幅)も2機種あります。
60cm仕様はフライパンまで楽々洗えるそうで、楽しみです。
パナソニックでは想像もできませんでしたが、いや凄い。
海外製の便利家電と言うか製品は色々あります。
またご紹介致します。
ご覧のキッチンはセミオーダーで作りました。
フルオーダーキッチンではちょっと手が出ませんよね。
けどアリキタリな日本メーカの既製キッチンはちょっとやだなと思われる奥様にお勧めなセミオーダーキッチン。
日本製のキッチンとそんなに価格的に高価なものにはなりませんのでオタクにも如何でしょう?
ミーレだってつけられますよ。
では、また。
昭和なお住まいを令和の家族に合わせた住まいに生まれ変わるお手伝いをさせて頂いております。
重機械を使って解体するのは簡単ですが、今回は丁寧に大工さんに骨組みの状態を確認して貰いながら順番にバラして行って貰っております。
着手から、そろそろ2週間。ほとんどの気になる部分は目視できるようになりましたので、手を入れなければならない場所、費用も見えて来ました。
何度かリフォームされたであろうこのお宅は至るところにその痕跡が見えます。
今回、私達が手を入れさせて頂き、また数十年後に新しい暮らしをされる時にも恥ずかしく無い仕事を納めたいなと思うところです。
予算以上の仕事でお渡し出来るよう、コストの配分に注意しながらも寒くないお住まいに生まれ変わる予定です。
とか何とか言いながらも、但馬初のモノも採用予定。
きっと『我が家にも採用して欲しい』と思われる筈です。
ではお楽しみに。
当たり前ですが住まいには床があり壁があり、そして天井があります。
施工の順番は各社それぞれでしょうが、多くは床、壁下地、天井下地。天井仕上げ、壁仕上げ。でしょうか。
今日はちょうど天井板の施工に掛かっておりましたのでご紹介致します。
大工さんが3人。ふたりは板はり(一枚が3m以上なので一人では板が撓んでしまいます)。
棟梁が様子を見ながら板をちょうど良い長さに切る、と言う分担作業をされておりました。
リズミカルに『切る合わせる嵌める留める』の繰り返し。
なかなか簡単ではありません。
照明を極力排除したデザインのお住まい。
なので天井板は約9m以上。
つまり1枚の板では足りませんので3枚の板を使って一列が出来ます。
大工さんは簡単そうに作業をされてますが、この上向きの作業、かなりキツいのです。
2200mmの低めの天井ですが脚立無しでは、やはり無理。
フローリングと同じホッチキスの針のような釘を使って留めつけていきます。
このペースであれば一日で15坪(30畳)の天井板が貼れますが、ダウンライトなどを多灯するデザインだったり、凸凹があるような部屋だと一気に効率は下がりそうですね。
完成事例として我が家のリビング天井をご覧ください。
産地は違いますが同じ杉の白・上小。
少し色が落ち着いて来てくれてます。
MBPの配線が邪魔でした・・。
付加断熱と充填断熱がひと段落したので気密試験を先日受けました。
毎度の事ですが、きちんとした施工が出来ているか否かの試験であるため緊張の場面であるはずが、意外にもサラッと監督から報告がありました。
C値は0.3でした。N値も1.2のようです。では・・・。
C値0.5以下をお約束していた私はホッとしましたが、現場では当然の結果だったって感じですね。
ここでは気密試験の意義等については語りませんが、快適なお住まいを作る上では必須な試験項目なのです。
現在、建築中の方はご担当に一度確認されても良いのではと思います。
雪の中の1週間が終わりそうだと思いきや、今、雪起こしが盛大に鳴っておりました。
雪が降り出し、寒さも本格的になって来ました。
冬本番ですね。
新築、リフォームを考える時に実現したい優先順位の中の上位には「暖かさ」が必ず挙げられます。
だとしても「無暖房で15度以下にならない家にしてね」と具体的に言われた事がありません。
なぜでしょうね?。
何処の工務店でも「暖かい家になりますよ」とか言うようですが、なに基準で暖かいって言っているのかってわかられてますか?。
私にはわかりません。
コレは想像ですが、どうやら、その工務店で今まで建てて来られたお住まいに比べ暖かい家って事なのかと。
では今までの家の寒さってどんなものかなぁ。
そうです、数値基準で比較出来ない、していない。
どうもそんな程度の「いい加減な暖かい寒い基準」のようです。
という事でせめて一つのモノサシとしての数値を私は大事にして欲しいなと考えております。
勉強されている方にはお馴染みのC値です。
なんじゃそれ?と思われましたか?
でも断熱材をいくら厚く入れてもこのC値が悪いお住まいでは「寒いまま」なのです。
C値についてはネットでお調べ下さい。詳しく上手に説明されているページは直ぐに見つかりますので。
なので今日は弊社の気密施工の一端をお見せします。
窓が暖かいお住まいを作る上で最重要と言うことはご存知の事でしょうから窓の部分を見て頂きます。
この黒いテープをサッシの枠外周に貼ります。
このテープはジワジワと膨張して窓と窓枠の隙間を埋めていきます。
気密だけならコレで終わりですが、窓には防水性も求められますので、窓枠に雨水が侵入して来ないようにテープを貼り、更に気密性をあげていきます。
窓の下部には専用の防水シートも敷き込んでおります。
このように内側、外側ともに防水と気密性を上げる目的での専用資材をふんだんに使って
やっと彌吉の家で基準としているC値と言われる数値が0.5以下になるのです。
どれくらいが普通の家なの? 実際のところ私は他社の家を測定した事が有りませんがC値10程度らしいです。
そもそも現在ではC値の基準数値が設けておられないので、以前定められていた数値ですとC値2程度でも高気密住宅と呼ばれていたようです。
そうそうC値は小さい方が良い数値ですね。
(ピンク色のテープは傷防止用の養生テープです)
気密施工と防水性向上の為にはとても手間が掛かります。
しかし、この手間を掛けなくては「暖かい家」は出来ないのです。
最後に
いくら断熱材の厚みを厚くしてもサッシを樹脂のトリプルにしても気密が1.0以上なら意味は無い。
ではまた。
大開口サッシ。とても良いです。
何が良いのか、見ればわかります。
このサッシは弊社和室に設置したものですが、まるで木製サッシの様に見えますがLIXILさんのLWという工業製品。
建築家の伊礼智さんがLIXILさんと共同開発されたと言う伊礼ファンならずとも興味をそそるサッシなのです。
見た目だけではなく、ガラスもペアだけじゃなくトリプルガラスも選べる高性能サッシなのです。
この外観は棟梁に無理を言って杉の上小節材を使って枠とガラリ格子で仕立て直したものですので、NSオリジナルと言っても良いんじゃ無いかな・・・と私は思っております。
で、このサッシの隠された性能。
と言っても隠してないのですが、約2mの一枚ガラスで出来ていて閉めても開けても眺望の変化なしと言う素晴らしいものなのです。
まぁ実物を見ないと伝えられませんね、ご興味のある方は弊社事務所にお越し下さい。
見せてあげます。
と言う事で、このサッシの魅力にやられた方がおられまして本日、気比に納入して参りました。
搬入、取付まで写真でご紹介致します。
サッシの外枠は幅4mプラス。大人4人かかりで建築現場に搬入。
白っぽいところにガラスが嵌ります。が超重いのでこちらは6人掛りです。
ウッドデッキになるリビング前土間を摺足で運び込んで来れました。
最後の関門である枠に嵌め込む作業もお手のもので、無事故無災害で無事完了致しました。
室内からの眺望はまたご紹介するとして本日はここまで。
ネットで検索して頂ければ、詳しい情報は得られますので私からは実感をお伝えいたします。
よく見かけると言うか
多くのご家庭で採用されている所謂掃き出しサッシ。大きなもので幅1800高さ2400くらいまでだと思います。ただガラスは2枚。真ん中にガラスを支える枠が大きく視界を遮ります。
コレじゃいくら良い景色やお庭でも魅力は半減。ですよね?
ではこの枠の無いものは手に入らないのか?
実は木製サッシでは以前から『一本引き』と呼ばれる仕様がありました。大きなガラス一枚板を通しての眺望は満足感大。ですが価格も素晴らしく高いものであります。
もちろん私も大好きです。断熱性も高い木製サッシ、所有感も高いものですし、何せカッコいい。プレミアムです。
ですが、やはり木製ですので設置場所やメンテナンスを間違えると残念な事が起こります。
つまり窓が閉まらなくなったり、雨漏れが起きたり・・。
定期的なメンテナンスを行えば大丈夫ですので無闇に恐れなくても大丈夫です。メンテナンスさえ・・・。
と言うことで
ほぼメンテナンスなしでも木製サッシに勝るとも・・の製品がLIXILさんのLWというサッシなのです。
コストは木製サッシ比較でいい勝負。既製品サイズを選べばお安く大開口が手に入れられます。
ご検討ください。
良い夫婦の日に上棟させて頂いたY様。
あやしい天気予報だったけど、雨つぶの登場よりも早く納められた。日頃の精進の賜物か。
このお住まいではOMソーラのパッシブエアコンを採用して全館空調をデザインさせて頂いた。
もちろん、いつものごとく高気密高断熱仕様である。
G2を担保するには付加断熱仕様でなくては残念ながら当地では厳しい。
断熱仕様は
屋根135mm(サーマックス)
壁GW20K120mm 付加断熱50mm(サーマックス)
施工写真は後日アップ。
基礎100mmスラブ50mm(サーマックス)
と所属する新住協鎌田先生が講習でご紹介されたサーマックスをふんだんに使用。
まぁ。スペックはどうあれ現実はその施工であるので、大したお話ではないが断熱バカと自称される方々だけにご理解いただければと記載しておく。
今回から導入したタイムラプスカメラとドローン撮影。
タイムラプスをご覧頂きたいのだがあいにくアップロードのデータ量の制限がありお見せすることは叶わない。
と言うことで12月2日までのドローン撮影をお見せする。
撮影に用いたドローン。
この機体は法的には操縦に規制は無いが、公共現場用のプロ仕様ドローンの操縦用の許可を私は国交省から頂いている事も申し添えておく。
DJIミニ(1St)アンダー200g。操縦しやすくお値段もお安い。お勧めできる機体だ。
今回も屋根断熱仕様。
3層からなる断熱材を詰め込んでいる絵だ。
屋根断熱と気密施工が終わり改質アスファルトルーフィングを貼り終わる。
待ち兼ねた様に小川板金さんがやって来てくれた。
雪下ろしが騒がしい季節だけにちょっとした晴れ間が重要なのだ。
大屋根は1500、下屋は900。深い懐のお住まいだ。
これが私がお届けしたい住まいの外観である。ぜひ一度ご覧頂きたい。
此処からは私個人の感想と思いであるのでご容赦ください。
気分が悪くなったら直ぐに閉じて下さい。
いいですか?。
では
家は性能。
と言って業績を伸ばされているHMもあるがその外観は全くつまらないものだと私は思う。
性能が良くても見栄えが悪い住まいって果たして住む価値があるのだろうか?
とさえ思うのだ。
ただ
性能も悪く見た目も悪い(いや現代の普通か。)そんな商品と呼ばれる家がお好きならば、それはそれで良いとも私は思う。
その価格に見合ってさえいればだが、多くは、そうでない様に思えてしょうがない。
これは某HMの事を指している訳では無くごく一般論であるのでご了解頂きたい。
そう
私の私感であるのでご容赦願いたいのだが、いかにもお安い価格を打ち出している風の工務店さんが多い。
(私のとこでは総費用を延べ床で割れば坪単価100万円くらいになるお住まいがほとんど)
量産の工業製品を寄せ集め、見えない部分と言うか一般的に知られていない部分はできる限り安価なものを求める。釘、防水シート、断熱材、基礎コンクリートに至るまで最低水準の物の寄せ集め。工業製品の展示会の様な家作りだ。
そこに愛はあるんか?と思えてしょうがない。
あなたのご家族を安物の寄せ集めの箱で過ごさせないでください。
そうそう
気密試験も実施しない、したことが無い。またはオプションなんてとこはいくら予算内であろうが論外なのである。
本当にしっかりした住まいを作るにはやはり費用はかかるのです。これは事実です。
アパート代で買える家が良いなんて本気で思われてますか?
アパートにそのまま住まれた方がご家族の為です。
予算、費用はないけど、いい家が建てたいと思われている方は一度事務所にいらして下さい。きちんとご説明を致します。
ただし、来年の秋頃くらいのご予定ならば。ですが。
皆さん、あまりご興味無い基礎工事についてお伝え致します。
では。
基礎ってナニ?
ズバリ お住まいが載っかる「一番大事なところ」です。
なのに皆さんあまり興味がない…。
そう「ただのコンクリートの塊だから、なんでも良いんじゃ無いの?」くらいでは無いでしょうか?
ですよね。
工務店さんの中でも基礎の話はあまり話題として出て来ないのも事実です。
皆さんと同じく基礎の品質についてはほとんどの工務店は気に留められてないようです。
とはいえ基礎は先程も言いましたがお住まいの一番大事なところ、やり直しが極めてやり難いところなのです。
部屋の色やらお風呂のメーカー、キッチンのサイズなんかよりとっても重要な場所なのです。
具体的に申しますと
しょぼい基礎は見た目で分かります。
コンクリートの表面に亀裂が入っていたり、ぶつぶつだったり・・・。そう、見た目の悪さが品質の悪さにほぼ直結しております。
反対に綺麗な見た目のコンクリートはほぼ間違いないものと思われて大丈夫です。
ひどい基礎になるとコンクリートの中に混ぜ込んである砂利が見えているようなものまであります。
ただ
皆さんが見られる時、完成時には左官屋さんが表面を綺麗にお化粧されていて気が付かない状態になっています。
なので基礎コンクリートが出来上がったら監督さんに声をかけられて現場に見に行かれることをお勧めします。
まぁ小さな気泡程度の窪み状のものなら問題になりません。
程度次第ですが、プツプツは大丈夫で凸凹はだめ!と思い下さい。
と言うことで
基礎コンクリートの表面、気にされて下さい。
次に
コンクリートで寿命が違うってご存知?
基礎コンクリートに使われるコンクリートの種類って聞かれた事ございますか?
そんなもん、聞いたこともないわ・・・・ですよね。
きっと工務店さんも興味ないと思われてお伝えされてないと思います。
ですが、コンクリートも様々な種類が実はあるのです。
コンクリートには設計寿命というものがあるのですが多くはコストの関係だと思いますが30年のものが多く使われています。
弊社はFC24、若しくはFC30(65年、100年)の長寿命コンクリート使用して基礎コンクリートを作るようにしてます。
まぁ30年寿命のコンクリートを使って欲しくはないですよね。
で、コスト差は数万円アップくらいなのですから是非24か30のコンクリートを使って欲しいと工務店さんにお伝えください。
それだけでより良い基礎コンクリートが出来る確率が上がりますので。
基礎コンクリートの中にある鉄筋にフック
弊社はこんな鉄筋を基礎の中に組み込んでおります。
コレは基礎鉄筋を組み立て途中なのですがジックリご覧ください。
次の写真は別のお宅の基礎型枠が組まれた状態での基礎鉄筋のアップです。
そう、先端がフックになっていますね。
なんで?
一般的にはこのようなフックになっていない事が多いようですが、フック状にする事によって土台が載るコンクリート面の強度が上がるわけです。
そんなにコストアップすることでもない加工ですが鉄筋を組む上で大事なところです。
是非、「鉄筋はフックになっているかどうか?」 工務店さんにお尋ねくださいね。
大事なことは一体打ちとすることです。
多くの工務店さんやハウスメーカーさんでも採用されている2度打ち基礎。
コレだめです。
こんな風な基礎工事をお願いして下さい。
わかりにくいかと思いますが基礎の立ち上がり部と平な部分に跨ってコンクリートが流し込まれているのが見えるでしょ?
これが一体打ちというコンクリート打設の方法です。
何が良いの?
打ち継ぎが無いので、シロアリも入る隙間もありません。もちろん気密も取れます。そして大事な強度も上がります。
良いことだらけなのでこの打設方法を工務店さんにご指定下さい。
多分、必要ないだとか何とか言われるかもしれません。
ですが、必要な事ですのでされる事をお勧めします。
コストアップはほんの少しだと思います。
弊社は標準的な基礎工事なので費用アップは勿論ありません。
今日は来月早々にお引き渡しになるお宅用のあるものを作りました。
どこかで見かけた様な・・・そうです。京都に行くとそこかしこの路地で見かける犬矢来の様なもの。
犬矢来の多くは竹が緩やかな曲線を描くとても優雅なお姿なのですが、私にはそんな技量は当然の如く無い訳でして、直線の犬矢来となった訳であります。
設置予定は直線で約4mなのだが運搬を考えると2mを2個作るのが良かろうと言う事で本日OMの関西ブロック zoom会議の合間に久し振りにノコと金槌を使ってこしらえてみた。
竹を詰め打ちとするか隙間を作るか?ではその隙間間隔は・・と図面を描き始めたが描くより現物だと竹を並べてみた。
結果、3分(約9mm)空きが自分としては一番気に入った。なので、もう即決定なのである。
と言うことで描きかけた図面はほっぽって頭の中の図面をトレースしながら竹にドリルで下穴をどんどん開けていくことにした。なんせ竹の幅30mm、今回制作は延長2000mm、空きを含めて40mmということは竹が50枚必要。これに3箇所/枚なので150箇所にドリルで下穴を開ける。
簡単なドリル用位置決め台をこしらえて後はひたすらドリル作業となった。
zoomの会議の合間での作業なので、とにかくひたすら …。
ようやく形が見え始めた。
まぁまぁの出来だ。と自画自賛。
年甲斐もなく金槌片手にポーズを取ってみた。
いつもは職人さん達にお任せ売る作業だけど偶には自分でもしたくなる。
やはりものつくりは楽しい。
普段は間取りパースばかり描いているが結局本物には敵わないとの実感。
明日は出張なので設置は明後日か。
もう一台いつ作ろうかな?。けどお待たせしている仕事だらけだし・・。
完成一歩前。真鍮釘が綺麗だけど、華奢なだけに真っ直ぐ打つのも大変だ。
上手くなった頃に zoom会議も終わりを迎えそうで席に戻った次第です。
ご要望があれば仰ってください。喜んで犬矢来、お作りします。
悶々とした1日もようやく終わります。
おやすみなさい。
住まいには緑が必要です。
とは言っても忙しくて手が掛けられないわ…が正直なところでは無いでしょうか?
ですよね、けど緑があるとグッとお住まいに愛着が湧くのも事実です。
ちょっとだけの時間で済む程度のお手軽なお庭も出来ますので、これからお住まいを考えられる方は緑予算を是非取られる事をお勧め致します。
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まぁ残念な家作りの代表選手は時々見かける「砕石敷きのまま」のオタク。
半年経ってもまだ工事中なのかと見間違えるほどのオタクも造成地の中で見かけます。
設計段階で全く外回りに予算を取っておられずに、進められたんだろうなぁと勝手な想像を私はしておりますが、そんなのは造り手の責任だと私は思っております。
住まい手さんは言われるがままにお住まいだけに予算を掛けられただけ。工務店は家にさえ予算を掛けて貰えば良いと考えられたんでしょうね。残念です。
予算はお住まいだけじゃ無く、新居に相応しい家具や家電、駐車場。そしてお庭の緑にも残してあげて下さい。
極端な話、家自体はそれほどでも無いのに立派なお宅に見えるのは門や塀、そしてお庭の緑のお陰って言うような古い御宅が多くあります。
その反対が家だけにしか予算をかけず、いつまで経っても砕石の上に妙に不釣り合いな新居が建っている風景です。
非常に残念な街並みの出来上がりですね。
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じゃぁ幾らくらい予算をとって置いたら良いのでしょうか?。
そうですよね。一体幾らくらいなんでしょう。
土地の大きさにも家の外観によっても違うことは想像通りです。
特に和風庭園ともなると庭だけでも500万円以上最低覚悟しておかないとダメです。
そんなには出せないわ・・・小さな庭でいいわぁと思われますよね。
けどカーポートも必須だし、歩道だってお洒落にしたいし、街灯だって欲しいとなると具体的に言えば、専門業者さんに全てお任せならば最低200万程度からだと思います。
けどもご自分で出来る事も割と多いので、コンクリート仕事や庭石積み、園路以外ならスコップと根気があれば大丈夫じゃ無いかなと思います。
とは言え、せっかくのお休み、子育て真っ最中の方々は中々そんな時間すら取れないのも事実です。
なので私は嫌がられない範囲のミニ庭園をつくらせて貰うこともしばしば有ります。
もちろん予算もごく僅かです。ほぼ材料の仕入れ価格のみの事が多くなって来ております。
まぁ私が自身の体を使ってやる事ですので・・・。
今日も実は小庭を作って来ました。休日返上です。
好きだから出来る事ですが、技量はまだまだですのでご容赦頂きます。
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今日の現場の一月前の写真がこれです。
手前のアスファルトと斜路になったコンクリートの間、奥行き80cm 幅約200cmが今回の小庭用地です。
当初住まい手さんは全部コンクリートで埋めちゃって欲しいとのご希望でしたが私が反対したのが今回の小庭作りの原因です。
庭を嫌がられていたのは落ち葉や土の流出、庭木の水遣り等々のお世話が出来ないからとの事でした。
ならば、手間のかからない庭なら良いんでしょ?そう言う小庭をデザインするからやらせてと言ってしまったのでした。
今から思えば、住まい手さんの方が一枚上だったんでは無いかなぁとも思えてきましたが、後の祭り。
まぁ経緯はそうとしても手間の掛からない小庭の緑を考えた時に浮かんだのが
何度も使って来ている、杉苔と玉竜。土砂流出対策として伊勢砂利との組み合わせ。そして自然石。
ただこれだけでは形が整わないので、住まい手さんに交渉の末 灯台躑躅(ドウダンツツジ)の小木を植える事にしたのです。
で、本日のお昼前の状態がこれ。
前日の夕方に先行して作業した杉苔と自然石(小岩)のエリアに添えるようにドウダンツツジを配置。
これって意外に難しく、生花の世界に通じる感性が必要だと毎度ながら思いやられる始末。
ご想像の通り私は生花習った事は御座いません。
なので何度も向きと位置、高さを微調整しながら最後は独断で決めて行きました。
本日の午後2時くらいにはこの状態まで出来てきましたが、約残り半分の面積用の杉苔を事務所に置いたままに今更ながらに気が付き一旦終了。
後ろの斜路は左官さんの仕上げ待ちなのでコンクリートの壁が剥き出し状態。ご容赦下さい。
それを差し引いてもちょっと寂しい背景です。
さてさて、どうしたモンだろうと小竹を握りながら唸りましたが真夏の様な土砂降りが降ってきて作業中止と相成りました。
明日は左官さんが玄関の踏み込み石の仮置きに来て下さる事になっているので相談してみようかしら。
杉苔、お手間要らずの玉竜の次に、お勧めの緑です。
苔と言ってもお日様が好きな種類ですので扱いやすいのでお勧め出来ます。
格子を入れる前の窓。
サッシのサイズに対して大きな枠で有る。
正面から見るとその大きさがよく分かる。
このままでは無粋な枠である事は承知している。
当然、考えがあってのこの枠なのだが、いちいち説明するのも如何か?と思っていた。
ようやく棟梁の内部造作もひと段落したので先日この窓用の格子をこさえて貰ったのだ。
昨日のブログでも紹介したのだが、無垢の木のままでは朽ちるスピードが速いのでクリアを塗布して取り付けを今日行ってくれたのだ。
如何だろうか。
窓枠の大きさと格子の大きさ。丁度いい塩梅では無いだろうか。
もちろん窓も大きくしたいのだが強度を無視した大開口はするべきで無いわけだ。
なので、窓自体は小さめなサイズとなってしまったのだが、道路に面した壁面だけに町の風情も考えた上で、この意匠としてみたのだ。
今日は外観上大きな部分を占める2階の大型格子の搬入も行われた。
明日は1階の掃き出し窓部の引込み格子戸も納められるはず。
いよいよなのである。
来月から始まるY様、設計依頼を頂いているN様、K様のプランニングも進めなくてはいけない。
なんだか慌ただしく毎日が過ぎていきますが明日も元気に過ごしたいモンです。
小さなfix窓が剥き出しってのが如何にも我慢出来ず、格子戸でカバーする事に。
普通は建具職人さんの仕事の範疇である。
ただNSの棟梁はサクッと作ってくれる。大変有り難いのです。
松の板から切り出して溝をついて組み立てる。
簡単そうだけど普通の大工さんなら全く出来ない。
うっかり普通の大工さんに頼むと叱られる事になるのだが、我が棟梁は涼しい顔で採寸してくれる。
綺麗な柾目の松に一手間掛けて ただの板を格子に変えてくれるのだ。
本当は無垢のままとしたいのだが、外部なのでそうとも行かず最近はノンロットのクリアで保護している。
塗料もいろんな会社が製造販売されているのだが実績として信頼できる塗料は今のところノンロット。
ただ、もっと耐久性が高く無垢の風合いも傷めない塗料を現在試験中なので近いうちにシオン社にとって変わるかも知れない。
今回はノンロットさんで仕上げて貰う、さて潮風混じりの場所でその耐久性はいかに。
楽しみなのである。
今日現場に行くと組み上がってクリアを塗ったものが天日干しされていた。
建具職人さんが作ったものにまったく引けを取らない綺麗な格子が出来たていた。
住まい手さんにその価値を伝えたいところだが、そこはさり気なくしておこう。
御依頼を頂かなくてもnsの家には漏れ無くついて来る「造作家具」。
私の自宅でも便利に使っている「造作家具」、全て大工さんの…と言うより「ナニワ棟梁の造作家具」なのである。
家具職人でもあった棟梁は食器棚やテーブル、書斎の書棚等をサラッと形にしてくれる。
大変ありがたい。
高級な材を使ってしまうととても手が出せなくなる造作家具であるので「えー塩梅」を模索しながら使用材を選び生活の道具を作るように心がけている。
この造作家具は香美町一日市の某邸で作っているものだ。製作途中ではあるが見て頂く。
食器棚2段、生活家電や、道具箱なんかを置く中間棚、下部は雑多なモノを仕舞うエリアを想定。
左手には冷蔵庫を収める箱。
冷蔵庫って実際、悪目立ちしてませんか?
この様に冷蔵庫も同じシナで作った箱に入れると食器棚と同じ見映えとなり特有の違和感が無くなるのでオススメしております。
幅1800高さ2300程度の大きめな箱、まぁ高いところは使いづらいので軽い空き箱やらお盆程度の住処となるのであろう。
実際、これくらいの大きさが邪魔にもならず収納力は意外にも大きいのである。
このオープンな中間棚は高さ500あるので電子レンジでも置ける様になっている。
幅が1800、約畳一枚分なのでレンジ5台は並ぶ。必要無いか…。
すべてを隠す収納もスッキリするのだが、生活の中ではイチイチ開けなくても探せるこの様なオープンな棚が重宝すると私は思うのだ。如何でしょう?。
私の手が目障りかも知れないが、引戸の取手はモアビという硬い板を削ったモノ。
この引手のデザインは伊礼智先生のiWorks家具。
小ぶりで主張しすぎない大きさが好みなのである。
今回の扉材はラワン。
シナ材で作った本体と色を分けてみた。違和感無い。
現場は仕上げの真っ只中なのでまだ雑然として居るが照明を入れ、壁を仕上げた状態で再度見て頂こうかと思っております。