彌吉のブログ
前回に続き、「考えるシリーズ」です。
(断って置きますがあくまで私の主観と好みが多く含まれております)
さて
最近のお住まいに好まれて使われている通称「サイディング」。
サイディングって確か壁材って意味だった様にも思いますが、通称サイディングは各社からいろんな色柄が発売されとります。
それはもう厚いのから薄いのまで多種多様。
安いのから超高額だったり、まるでコンクリートの様なものだったり杉板に見間違えるものまでカメレオンの様に凄いものです。
そう、お察しの通り私は通称サイディングが嫌いです。
なぜか?本物に似せようとする姑息な発想がそもそも嫌いなのです。
けれどサイディングと言う製品が悪いわけでは決して無いのです。
それを(偽物)をさしたる抵抗も感じずに場所も用途も考えずに「こんな色柄いかが?」とお気楽にお勧めしてしまう輩が嫌いなのです。
主観過ぎたのでご気分悪くされましたらお許し下さい。
嫌いなものは嫌いと言ってしまう厄介なところがありますので。
では何が好きなんだ?
何を良いと思っているんだ?
なぜそう思うのか?
やはり一番良いなぁと思っている外壁は「シラスそとん壁」です。
落ち着いた色合いというか質感がぬかり無い。
そう、漆喰の白さではなくテカテカの質感でも無く、無骨なオヤジっぽい渋さがあるそんな仕上がりが長く続くのでベタ惚れです。
気温が低い時には施工に大変注意し無いと大変残念な仕上がりになってしまう難しいところはありますが、施工管理をきちっとすれば、そう恐れることは白色に限って言うとないですね。
そとん壁は色によっては難しい。
茶色は冬季施工はされ無いのが安全です。
私達も大失敗を致しました。
リカバリーに倍以上の心労を経験しましたので茶色だけは超慎重になります。
秋口着工であれば仕上げ塗りは4月位にさせていただける余裕がないとお受けすることは出来かねますが、この茶色もとっても良いんですよね。
私が所属しているグループの大先生「伊礼智」が好んで使っているのもこの茶色です。
このお宅は関東の工務店さんのモデルハウスとして建てられました。
全く同じものも私達で作る事も出来ますのでお問い合わせ下さい。
さて
下の写真は香住で作った私の父親の終の住処です。
若干、和に振ったデザインですが似合っていると思っております。
ただ仕上げ方法が伊礼さんのお宅とは違いますが、お気づきでしょうか?
伊礼さんはスチロごて仕上げをお好みとされておりますが私は掻き落とし仕上げを好んで採用しております。
が、決して対抗なんてしているつもりは毛頭御座いません。
スチロごても良いですが、掻き落としの方が質感が良い様に私は思って居るだけ。(笑)
追伸)
外壁のそとん壁に相性の良いのがやはり無垢の板ですね。
特に但馬地方で昔から多く使われている杉板の鎧張りと言う仕上げ方がそとん壁にもお似合いです。
また板を縦ばりにするとなぜかお洒落な出立にもなるのです。上の写真は松山にある伊丹十三さんの記念館。シャッキリして綺麗ですね。
私の大好きな中村弘文先生のデザインです。
杉板はそれだけでも良いし、そとん壁と合わせて使うのも良いですね、とっても良いです。
こちらのお宅は杉板と焼杉板を貼り分けております。
お気づきでしょうか?
杉板だけでも良いんです。
そとん壁プラス杉板外観をご紹介しておりましたが、実は杉板だけの仕上げも良いんです。
これは佐津のお宅ですが、上部を鎧張りとし正統派杉板仕上げとしております。
よく見られる壁に似ているでしょう?
けどちょっと違う収め方をしているのですが、内緒です。と言うかヨーク見ていただいたらすぐに分かるんですが・・・。
夏の夕暮れ時。
やっぱり明るい玄関がいいですよね。
けど、電気代がって気にされる向きもあろうかと思いますが、一晩五円以下程度なら毎晩つけてもお許しいただけるでしょうか?と奥様にご了解を頂いた上で照明計画をした事を思い出しました。
やっぱり、明るい玄関、いいですよね。
と言う事で
外壁はそとん壁、一部杉板なり無垢板。これが現在の私が最高に良いと感じている外壁です。
とは言うものの
一度はウッドロングエコという自然系保護塗料を使った板張りをさせて頂ける機会があれば・・・と望んでいるわけですが。
では、おやすみなさい。
「窓を考える会社」 と言えば数年前 TVCMで盛んに言われていたYKK APさん。
この会社さんはあのファスナーでトップシュアのYKKさんのグループなんですよね。
ご存知だとは思いますが。
他にLIXILさん、三協立山さん、樹脂専門のエクセルシャノンさん。
木製サッシで有名なアイランドプロファイルさん、ガデリウスさん等々
沢山の会社さんが窓を扱われています。
で、エヌズプランはどこの窓を使っているのか?
今あげたメーカさんでシャノンさん以外は実際に使わせて頂いております。
採用するしないの判断基準は?
その目的に合った窓を選ぶ。と言う事でしょうか。
実際サッシの性能についても気にはします。
勿論、住宅の省エネ計算をする上で窓の性能は大きくその数値に影響を与えますので。
最近の比較的多いであろう建て方のお住まいは
片流れ(一方方向に屋根の勾配がある形)の屋根に縦すべり出し窓が点在。
ではないでしょうか?
一番お安く、また高気密高断熱ができる手法だからと思います。
けれど、どうでしょうか?素敵でしょうか?
かなり設計というかデザイン力がある方がプランニングしないと野暮ったい、不細工な家の出来上がりになります。いやなっておりますね。
窓の話から脱線しそうになりますので話を戻します。
窓を考える。
では何を考えるのでしょうか?
貴方は窓に何を求められますか?
明かり取り?風通し?それとも要らない?
そう、窓って必要ですか?
ほとんど開ける事の無い暮らしの中で窓って必要か?という風にも言われております。
で、じゃぁお前は?
私は絶対に「窓」は必要だと思う派です。
最近大流行の「すべり窓」は気密も取り易いのですが、そればっかりの家なんて耐えられません。潜水艦や飛行機じゃ無いんだからと、ついつい思ってしまいます。思われませんか?
私は2階の屋根にも出て行きたいのです。
そう屋根のメンテナンスの必要もありますし、ただ単に屋根から町を見たいのです。
そんな風な事は縦すべり出し窓では無理ですからね。
だから引き違い窓を採用します。
勿論なるだけ少なくしますが暮らしの上では必須の窓ですね。
性能は?
当然性能も気にしますよ。性能の良い窓も好きです。高額な窓も知っております。
ですがそれ以上に機能と見た目を優先するクセがあります。
あくまでクセです。
勿論、何故にこの窓を選んだ という理由もご説明致しますのでご安心下さい。
そこで性能はどうなんだ、どこが良いんだ?というところですね。
性能の重要な数値に「熱貫入率」がありますがメーカさんから公表されておりますので、ネットでお調べください。簡単に出てまいります。
私達は、これを所属する新住協のQ PEX(といソフト:窓の性能によっての家全体の性能値を求めることが出来る。)で立地や形、日射の入り方等をシミュレーションして最適な窓を選んでいくのですが・・・。
あくまで目安として使わせてもらっております。
私は温熱バカではありませんので目安だけです。
実際、私の住む家は土壁の基本シングルガラス窓主体の家です。
ですので最近の窓での最低レベルとされる「ペアガラスサッシの断熱性の高さ」は実感しております。
(まだ建て替えれませんので我が家は実験場見たくなっております)
ましてやトリプルだったりアルゴンガス入りやクリプトンガスなんか入った窓なんて憧れております。ですが、それほど(価格はべらぼうに高くなりますが)ペアガラスと生活上の実感は実際そうは変わりません。
いや誤解を招きそうですのでしっかりお伝えしますが、間違いなく光熱費や生活感は良いガラスを使えば向上するはずです、事実でしょう。
ただしそれはかなり高次元の話であって多くの(我が家を含めての)無断熱住宅から言えばガラス云々より先ずはしっかりした断熱の住まいを作ろう!からなのです。
言いたい事は
「窓だけ高性能に変えてもダメ」だよ。って事です。
まぁ程度があるって事です。
今の時代でも我が家に近い性能の様な無断熱住宅とか日射も含め特に何も考えないアンチパッシブ系の家ならば「サーモスⅡーH」と言われる樹脂アルミ複合窓で充分「甲斐があるわぁ」と喜ばれる事でしょう。
そうそう最近の窓は半外付けって言われる仕様で外壁をいじらなくては取り付けられません。
なのでお手軽窓リフォームはやはり「インプラス」って呼ばれる内窓製品が最有力かと思います。
話は新築に戻します。
ハイコスパで多く使われているのが「ykkap330」。人気です。
私達はYKKさんのトリプルガラス仕様の430っていうサッシを全ての窓に使う御宅を今月末に上棟致しますので後日ご報告いたしますね。
さてYKKさんは神戸工場を作られてからかなりコストカットされお手軽に樹脂サッシが供給される様になりました。新住協の皆さんの主流もYKKさんの様です。
ただしLIXILさんの樹脂サッシ「エルスター」のその製品思想というのか設計の良さというのか、コスト的には少し高いけど強く支持される会社さんも多くあります。私もその1人です。
その他、意匠性を考えるとやはり主流は外国製とはなりますが木製サッシ。アイランドプロファイルさんの様な国産メーカさんも数社ありますが流通しにくいところがネックとなって気楽に採用し難いとこが残念ですね。
私も我が家に3枚採用させてもらっております。
最後に
窓を考える、暮らしを考える。それは家の性能だけでは測れない要素も多くある様に私は思っております。
ホテルの様な数日間だけ暮らす場所なら高気密高断熱を簡単に実現できますが、毎日暮らしていく自宅用の窓って考える点だったり必要だったりする点って多くあると思うのです。
断熱性能はかなり落ちますが大好きなサッシでLIXILさんのオープンウィンっていう全開できる掃き出し窓があります。
この窓は一世代前のアルミサッシ。
この窓の高性能版でLWという製品が昨年造られましたが3倍くらい高くなってしまっていて、お気軽にってわけには行きません。
願わくば「オープンウィン」の樹脂複合版の製品化です。
最高なのになぁ。
という事で窓についての徒然を書いてみました。全く参考にならなかったとお叱りの声もありそうですがお許しください。(笑)
私なりの結論と言うかは下記に纏まります。
1)家の性能に合わせた窓を選ぶ。
2)窓の性能数値だけでは選ばない。
3)小さな窓を複数個配置しない。
4)引き違い窓も恐れず採用する。
5)窓の性能だけに頼らず開口部全体として意匠も考える。
てな感じです。
では住宅性能についての要素の一つとして「窓」を考えてみました。
家をやっぱり建てるんだ。
と決められましたでしょうか?
それとも やめとこうか…。
では。
家を建てようと決められた理由はご家族で色々おありだろうと思います。
動機、それは大変大事なことですので、しっかりご夫婦で覚えておいてください。
メモにでも残して決して忘れない様にして下さい。
そう、ご夫婦の想いは大切にしておいて下さいね。
さて
一生に一度。多くの方は一度だけだと思います。
私も自分の家はやはり一度です。
と言っても全く勉強もせず、言われるままに…だった様な。
自分の失敗談ですのでお恥ずかしいのですが、反省も含めて思い出すままに書いて見ます。
当時、私は結婚して(多くの方々がそうだった様に)子供が出来、そろそろかなぁが動機だった様に思います。
仕事の関係で明石に住んでいながら、いずれ帰ってくるであろう香住に家を準備をしたのです。
当然と言うか、余計に「お任せ度合い」が高くなってしまったわけです。
決めたのは自分の部屋とリビングの部屋の壁仕上げだけ。
どこかの雑誌の部屋の写真を切り抜いて大工さんに「こんな感じで」とお願いしたのです。
そう、全く他の事なんか気にもせず、ただの見た目だけをお願いしたのです。
断熱と気密。光熱費、耐震性、維持管理。全く思いもせずに、また聞かされも相談も全く無いまま家造りは始まってしまったのです。
続く。
一体どうなってしまうんだろう。
コロナなんて大した事ないんじゃないの?とつい最近まで思っておりましたが、とんでもなく暢気な私でした。
さて、気分を変えて
生業の家つくりについて書かせていただこうと思います。
皆さんはどんなきっかけで家を建てようと思われたでしょうか?
結婚?子供が出来た、色んな理由があってそう、建てようと思われたんでしょう。
でも今一度、思い直してみたらどうでしょう?
大金を叩いてどうしても必要なのが「 家 」。なのでしょうか?
もしかしたら住まいでは無くもっと他に大事な事があるかも知れませんよ。
では、家を建てると揺るぎない決意をされているとして、どの様な家を誰に託されるのでしょうか?
その判断基準は何処にあるのでしょうか?
総額でしょうか?それとも地縁、血縁、商縁からでしょうか?見た目でしょうか?
ただ雨露をしのげる場所があればそれで良いのであれば、借家だったりアパートだったり選択肢は他にあると思います。
それでも、どうしても自分の家を建てようと思われるのであれば真剣に勉強をして下さい。
あなたの家族を守り育てる住まいなのですから地縁とかで託されるのは今一度考えなおされると良いのでは。
多くの方は数十年の住宅ローンを銀行で組まれ、生命保険をかけられます。
そう、命を担保にお金を借りて、家族の住まいを作られるわけです。
だから、騙されない様に(多くの工務店さんはそんなつもりはまったく持っておられません)。
託す側が何も調べず、学ばず、疑わずに自分にとって心地いい言葉のみを記憶して、その記憶と違う結果となった時に騙されたなどと叫ばれている様にも思えるのです。
だから、一生懸命勉強して下さい。
いや何も本を何冊も読んだり専門書を漁る様なことは必要ありません。
ネットでは、いろんな嘘も誤解も与えられます。
ご承知の事でしょうが残念ながらネットの情報には多くは偽りが混じっております。
嘘か誠か判断できるには相当な時間や勉強が必要です。
くれぐれもネットのおかしな情報には振り回されないでいてください。
じゃぁどうすれば ・・・。
私が憧れに近い気持ちを抱く建築家伊礼智さんが書かれた本が読みやすいかなぁと思います。
もう一冊読むとすれば西方設計の西方里見先生が書かれた本も良いと思います。
他にも良書はありますが迷うだけなので、上記の先生の2冊をじっくり読まれて下さい。
それで充分です。3回くらい読まれたら、なんとなくわかってきます。
そういうもんです。
そしてもう一つ。
気になる工務店の現場に行ってみて、そして質問しまくる。
家の性能や、ない故にそうしているのか?・・・。
「 そんなこと出来るかいな、聞けるかいな。
そもそも何をたずねたら良いかもわかんないわ。」
と思われるでしょうが現場が全てです。現場に答えの多くが転がっています。
だけれども、多くの方が其処をないがしろにされて、心地のいい営業マンの言葉に酔いしれて家つくりを始められている様に思えて仕方がないのです。
もう 一度言います。
本当に住まい(家)は必要なんでしょうか?。
何故、其処で建てられるのでしょうか?
ご自分の中に迷いなく「これこれだからこの人(会社)に託す。」と言えなければ今一度考え直されるべきなのです。
そう本気で思うのです。
最悪なのが 住宅ローンを通してくれる会社(工務店)だから・・・。
住宅ローンが通らないのは工務店が良いとか悪いわけではなく、あなたがまだ家を建てる時期に来ていないという事実だからなのです。
背伸びして無理して(住宅ローンを通して)家を求めるのは不幸になると真剣に思います、いますぐ中止されるべきです。
じゃぁ、
やはり「やすい家」しか建てれないからやすい家を建てる所に頼もう・・・。となってしまいますかね。
あなたが思われる、やすいお家とは坪単価30万円台のお家でしょうか?40万円でしょうか?それとも60万円でしょうか?
答えはその会社が建てた家を見たらすぐわかります。
皆さんも実はわかっておられるのです。
要した費用に見合った値打ちがあるものが良いのです、かけた費用以上の価値があるものが出来たなら「こりゃ安い」という事だと。
30万だから安いとは決してならないのです。40万でも高い家もありますし60万円でも安いなぁと思うお住まいも当然あるんです。
払った金額に見合った家を作るってほんと難しいですね、本気で思います。
次回はもっと具体的に家自体についてお伝え出来る様に致しますね。
今日はあくまで私感のダラダラ記事ですので流し読みしていただければ幸いである。
高気密高断熱。
最近、業界内では聞き慣れた文言ではあるが、実は世間的にはまだまだ「なんじゃそれ?」の様だ。
社内での広報が悪いのではあるが我が社の別部門での実話だ。
全く力が抜けてしまう・・・と思うまでに伝える努力不足を嘆かねばと思う。
けども
この呼び方、高気密高断熱。
なんだか・・。
もっと、そう素敵な呼び方、表し方ってないもんだろうか?
マホービンの様な・・とか言いがちだった時代もあった。
全く受けないけども。
さて
現代ではやたらと数値をあげて数値競争の様相だ。
嫌いなパターンだけど逃げるわけにはいかないので、しょうがなく数値を公表しよう。
heat20のG2グレードが我がチームの推奨レベル。
高性能建材と棟梁の丁寧な施工力を持ってすれば特に難しい性能ではない。
なので殊更に言うほどのものでも無いと思っているけど言わなきゃ通じない、選ばれないと言うジレンマ。
これが好きなOMの姿のご紹介。
うん、こう言うのが好き。
最近の嫌なパターンの一つ。
設備に頼った商業主義の権化の様な「全館空調ブーム」。
やたら設備機器等の付属設備の性能競争。
住まう人は置いてけぼり。
まぁ寒いのも暑いのも困りものだが自然な空間、空気感を謳っていた我がOM君も今や全館空調の時代に飛び込んでいる。
多くの会員に支持されているようだから良いものなのだろうが天邪鬼がここでも首を持ち上げてきている。
いわゆる
OMよお前もか ・・・。なのだ。
その名も OMX。 xがつくのだ。
xとは確かわからんと言う意味を持っていたと思うのだが。
けれど呼称が OMX なのだ。
高性能な箱を作って太陽のお蔭を室内に取り込み、ほんのりとした温かさを頂く。
日向ぼっこのような心地よさを室内に・・・。が僕の好きなOMの姿だがどうやら多くの支持は「全館空調」なのだ。
OMX、僕が拒否反応を示しても良いものは良い訳で住まい手さんに紹介しないわけにはいかない。
良いもんだから、ためになるものだから。と頭では思っている。いや思おうとしているのです。
シンプルなOMが好きだと言う個人的な思いは一旦置いておき全館空調の高性能機器のOMXをご紹介する機会を多めにしようかなぁ。
OMX.(オーエムエックス)。なんかすごい名前ですよね。まぁさておき
いよいよ本格的にOMXが全国的に広まってきました。
かく言う兵庫北部地方のOM担当としては密かに焦って参りました。
営業下手は言い訳にならず、OMXの高性能は住まい手様のためになる事だけに広報を頑張らないといけません。
さわりだけお伝えします。
OMの冬の過ごしやすさは言うまでも無いのですが夏が弱点でした。
そう、冷房機能が無いのです。
どうしてもクーラーが必要な時期が年に何日かあるわけで、数日の為にわざわざクーラを付けなくてはどうしようもなかった訳です。ごめんなさい。
で、この度開発され市場に出された OMX。
コレ、全館空調が出来るのです。
優れものです。
今日は少し作動についてご説明を致しますね。
夏の様子。
ついでに冬の様子
日中は太陽の熱を屋根で受けて暖房に利用。
omxでも今までのomの新鮮な空気で暖房しながら換気ができるって事は健在。
それにプラスでOMXは太陽の熱を利用してエアコン作動の電気使用量を抑える事が出来るのです。
詳しいメカニズムは後にしますがとっても省エネ運転が可能な優等生なのです。
で、太陽が陰ったらエアコンの動作となるわけですが熱交換換気を通して寒い空気を室温に近い温度として引き込んで更にエアコンで暖房する。
なら、「一般のエアコンとおんなじじゃん」と、もしかしたら誤解された方もおありでしょう。
普通のエアコンは室内の空気をかき回して吐き出すだけ。
その送風感、と言うか頭の方ばっかりがあったかくなって足元がスースーする感じが気持ち悪い訳なのですが
OMXの暖房はと言うと
温風を床下に一旦収めて、緩やかな送風感のない輻射床暖房をしてくれるのです。
最後にコレもご覧ください。
お勉強シリーズ
なんだか色んな数字や記号が飛び交っている住宅業界。
数年前から住宅性能向上のお勉強の時間が増えました。
元来 この手の事は嫌いなんですがそうとも言っておられず悶々と格闘をしております。
OMソーラが作ってくれた「 熱の伝達形態 」と言う動画がわりかし分かり易いので見てみて下さい。
エヌズプランが属しているグループであるOMソーラは故奥村先生(東京芸大)が考えられ、そのお弟子さんたちが育て上げられた太陽熱を利用した住まい心地を科学するグループであります。
以前は研究所だったり協会と呼ばれておりました。
相当有名な建築家さん達が今でも開発にかかわっておられます。
なので
最近になってやたらと パッシブ、パッシブと騒いでおられる世間様ですが
とうの昔からOMは騒いでいるのです。(笑い)
ロゴマークがこれ
あまりお目にかかっていない。でしょうか?
但馬では属しているのが私たちだけなのでマイナーな存在でしょうね。
よろしければ下記のリンクをクリックしてCMをご覧ください。
勉強家の方ならご存知のUa値。
いまや性能競争で常に戦われている工務店業界でもよく出る値、単位ですね。
私が所属している会の一つの新住協はこの道のプロばかりです。
Ua値とは 外皮平均熱貫流率。
一体なんじゃぁ? ですよね。
詳しいお話はnetでいっぱい散乱しておりますのであえてココでは記載しませんが室内の熱が床壁天井を通して外に出て行ってしまう値てな事だと覚えておいてください。
なら Ua値が小さい家が良い家なんだな。 と思われがちですがあながちそうとも言えません。
家の性能を見る数値には ηac(イーターエーシ)値=冷房期の平均日射熱取得率 と C(シー)値=気密 もあります。
そうです3点セットなんですね。
そろそろ、なんだかだるくなってきましたでしょ?
手短に言いますと
施工精度は関係なく使う材料で高められるのがUa値
設計や工務店さんの技量で変わってくるのが ηac と C なのです。
Uaはあくまで平均的な熱貫流率ですのでこれだけが高くてもどうしようない住まいが出来上がることもある。( かもしれません。 )
ちなみに豊岡の基準的なUa値は 0.87 (Q値=2.7)だそうです。
これで断熱等性能等級4と称されます。
記号ばかりで何が良いのかわからないですよね。私もあまり好きではありません。
しかしこの値のおうちが最下限の性能(2020年には最下限・絶対必要条件だったが見送られた)となるのですから当然クリアしなければならない数値なのです。
私たちがご提供出来るお住いの仕様は Q値=1+α ですので等級は設定されておりませんがあえて言うと8とか9でしょうかね。
お詳しい方ならご存知のheat20グレード1(Ua=0.46から0.48)を設計の目安としております。
お望みならグレード2も可能ですが現状ではコストアップばかりが目立つようですのでおすすめはしておりません。
もちろんC値は0.5以下の施工はお約束出来ます。
ηac値は施工場所に寄るところも大きいのでご相談の上。
総合的にシュミレーションソフトで検証して省エネなお住いのご提案が弊社なら可能です。
まぁ性能マニアの方以外にはダルいお話を長々しましたがお許しください。
最後です。
住まいは
坪単価を目安にされないで下さいね。
「でもねぇ」 とおっしゃるならば意中の工務店さんに引き渡し済みのお住いのC値だけでもお尋ねください。
測ったこともその言葉の意味も分からない「感じいいだけの営業マン」さんが意中の工務店でしたら暖かく省エネなお住いは諦めて下さい。
その工務店さんでは無理なのですから。
こんな感じの格子を思いついた。
目隠しと採光。そして 若々しくカッコいい。
そんな格子が出来ればなぁ。
エヌズプラン事務所の窓辺から見える山法師。
写真は駐車場からですが。
さて、見えづらいかも知れませんが、正面右手の3本がお盆休みの間、水枯れで瀕死の状態でした。
最大の理由は
数年前の植え付け時に良かれと思い、鉢( コンクリートポッド )に多くの土を入れた為、土中に染み込む迄に鉢の外に溢れてしまっていた事。
また、薄々分かっていてもその作業の困難さに手をこまねいて居た。
そう、自業自得なのです。
盛夏も過ぎ陽射しも陰った夕刻から遅遅の植替え作業を行いました。
これがまた想像以上の難工事。
なんとか溢れない様に杉板を淵に打ち込むも土中に染み込む迄に外へ流出していた⋯。
さて、ご参考になるのか否か⋯。
先ずは表面の芝生を剥ぎ取る。
スコップを直角に持ち、山法師の周辺を根をきる覚悟を決めた範囲に差し込んで行く。
と言うか ぶち込んで行くが正確かな、僕は全体重を掛けて押し込んで行きました。
芝生を剥ぎ取り、スコップを縦に打ち込む 。この繰り返しを根鉢一周していく。
あとはテコの原理で根鉢ごと持ち上げる。
約30分、もっとかな?掛かりながらも、なんとか掘り起こす事が出来ました。
いやぁ、やっぱり大変。全身ズブズブの汗まみれ。
コンクリート鉢の表面を覆っていた芝生を剝ぎ取り、残った根っこを掘り起こし整地し直した。
ここには地鎮祭で使うであろう布袋竹を地元の社務所から頂いて植え込む事を予定しておりますので若干の砂を追加しようと目論んでおります。
疲れた体と折れ掛けた心を再度奮起させて、掘り起こした山法師を一気にプラ鉢に植え込んで行きました。
で、一応の完成。
けど、やっぱりこのプラ鉢、小さいね。
明日、もうふた回り大きいモノに植替えするかなぁ。まじか⋯。
分譲地でいろんな会社様が工事をされております。
時々勉強のために見学させていただくのですが、時にして「 ??? 」 な施工に出くわします。
多くは基礎工事。
立ち上がりの部分と平らな部分に継ぎ目があるのが一般的な基礎。後から継ぎ目は左官仕上げで判らなくする。
けども、ピシッとつながってはいないんですねぇ。なんかねぇ。
エヌズプランの基礎は、どれも一体打ちで仕上げます。
基礎型枠を見ればすぐ判ります。
え?解らないですか?
この様に型枠を浮かして組んで一発で基礎コンクリートを流し込みます。
当然、2度打ちの基礎工事より難しく精度が求められますが大切な工程です。
このように基礎型枠工事の違いで高強度な基礎が出来るのです。
2度打ち基礎に比べ一体打ち基礎が高強度になります事はご理解頂けましたでしょうか?
立ち上がり と言う土台が載っかる所からコンクリートを流し込みます。
そうすると、当然重力で平らな方までコンクリートが流れていきます。
この様になったら、乾かない(硬化)前に、すかさず平らな部分にもコンクリートを流し込んで一体化させるのです。
こんな感じです。
型枠を外しても側面の基礎コンクリートに継ぎ目がないでしょ?
これが一体打の基礎コンクリートの外見です。
高気密高断熱を謳っていても「2度打ち基礎」をされる所も散見します。
それじゃぁ気密取れないのにねぇ⋯。
今一度、工務店さんに
「 基礎コンクリートは2度打ちですか? 」 と和かにお尋ねください。
一体打ちですよね?と言うと反射的に(その気がなくても) 首を縦にふるのが営業マンですから(笑い)
いくらデザインが良くても基礎が悪けりゃ、いけません。
いくら安くても 基礎が悪けりゃ、いけません。
いくら・・・・永遠に続く。
2階にトイレやキッチンがあると当然ながら排水の音が響きます。
設計でLDKや寝室に近くない所に排水管をとうせば良いのですが小さなおうちでは無理なことも在ります。
けど
遠慮しながら水を流すのって窮屈ですよね。
で、探してみましたらこんなのありました。
黒いのが吸音材。
かなり違いがありますので、御一考下さい。
もしくは
設計、施工会社にご相談ください。
間取りばかりに気が行ってしまって音の事まで気が回らないのって事が
初めて家創りでは、よくある事です。
よろしくお願い致します。
彌吉な人