彌吉のブログ
相談を受けたのが令和2年10月前後(だと思う)
子供さんの学校が合併、廃校となるそうで新しく通う学校近くに引っ越ししたいとの事。
何軒かの候補の中での選択として中古住宅を改装。と言う結論に達して縁地を決められた。
見るからに昭和な出立ち。
サイディングとモルタル壁。プリントベニヤの軒天、アルミサッシ。
完成予想図というか計画パースを描いてみた。
間取りはこんな感じかな?
玄関はこんなイメージで・・・。
外観は既存壁を全て排除し焼杉壁、開口部は全て取り替え。
もう新築と同じ工程、性能である。
これくらいの大規模リフォームだと色々想定外の事がメジロ押しでしたが、大工さん、電気屋さん、水道屋さん、土建屋さんの力を借りて
なんとか7月末に完成。
当初予定の1.5ヶ月お待たせした事になるのだが・・。
折角なのでドローンを持ち出して空撮をしてみた。
屋根瓦を全て下ろし瓦用の土を排除、防水、補強を施した上でガルバの屋根に葺替えた。
これだけでも1t以上の軽量化。物理的に耐震強度が向上。
書き切れないほど色々ありましたのでご興味のある方は個別にお尋ね下さい。
特徴的なのは1Fリビングに配置した全開口サッシ。
W2750mm。ピンとこないサイズでしょ?障子3枚分と言った方がいいでしょうか。
通常のサッシはどちらか一方に引いて半分だけしか開きませんが、このサッシは全幅2750mm、全て開いております。
気持ちいい空間の出現です。
室内はこんな感じだったのですが
如何でしょうか?。
時々ですが尋ねられますので、改めてここに書いておこうと思います。
但馬町家(たじまちや)と読みます。
HPでも書いておりますが「30代のご家族に住んで頂きたいお住まい」なのですが、なかなか伝わりづらいようで・・・。
ズバリ申し上げますと
彌吉の家はフルオーダ住宅。
但馬町家は企画型住宅(規格型と言ってもまぁ良いですが)
今日は但馬町家について
ご存知の通り 彌吉の家は 少々 お高い金額になってしまいます。
坪単価で言えば100万円程度になることが多いです。
30坪で3000万円から が普通です。
で、そんな高額な住まいを自分の息子や娘が建てられるのか?と言う問題がありました。
息子娘曰く「 いくら良い家でも僕らには無理・・・ 」。
父さんの考えてるお家は高性能だし、綺麗だし、素材だってデザインだって・・と言っても無理なものは無理。
既製品だらけのたい焼きみたいななんの個性も想いも無い出たとこ勝負みたいな家でも買える価格だったら。
というか買える価格の範囲の中で選ぶしかないんだと。
頭を叩かれました。
じゃぁ。ちゃんとした家で安心して孫を産み育ててくれるそこそこの性能の家を考えなくちゃダメじゃん。
買えるかもと思える価格は総額税込2200万円プラス くらいらしい。
そんな価格の家じゃないと無理なんだよと。
【 続く 】
去年ご縁を頂き、何度も何度もご来社頂きながら少しづつご相談を進めて行かさせて頂き丁度1年、・・らしいです。(ご主人が覚えておられましたが私は実感無く楽しく進めさせて頂けました)
今春お引き渡しした「気比の家」に続いて地域型グリーン化住宅(長寿命型)として認定を受け完成予定は11月末、年内お引渡しのスケジュールで進めさせて頂きます。
【 竣工パース 】
燻し色の瓦屋根、ガルバ縦ハゼの下屋。
1間半全開口のLDKサッシュにガラリ格子を組み合わせて適度な包まれ感と相反する開放感を楽しんで頂けるデザインとなったと思います。
玄関はユダ木工の伊礼引き戸。モールテックスの間仕切り壁。
サンワカンパニーのステンレスキッチン。
そしてハーフユニットバス。
1400Φの丸テーブルにYチェアーなどなど。
住まい心地の目安の一つの指標数値であるU A=0.3(heat20G2)。
素晴らしいお住まいになるのでお披露目会を開催させて頂きたいところなのですが時節柄・・・。
進捗はこのブログでお知らせ出来ればと考えております。
やっぱり大工さんは凄いなぁと今更思う私です。
大きな窓枠を私が絵に描いたのですが実際にはそんな幅(60cm)の板など無垢の板では有っても相当な高額になるので、多くは集成材と言われる板を貼り合わせたツギハギだらけの板を使われる事が当たり前なのです。
ですが、それは私も嫌いだし・・・と言う事で 我が棟梁が幅20cm厚み3.0cmの板を3枚組んで1枚の大きな板(これを幅はぎと言います)を作ってくれました。
いつ見ても素晴らしいカンナ捌き。
見るよりずっと重労働なのですが、嬉々としてカンナを掛けてくれます。
そんな棟梁が磨きをかけてくれたお住まいがもう時期完成致します。
下の IMG をクリックして下さい。棟梁の鉋捌きが見られます。
Qlio Lock (キュリオロック)、素晴らしい。
新し物好きの方からすれば、今頃感満載な事ですがようやく私の事務所にも電子キーであるこのQlioLockがやって来ました。
確か2、3年前に発売されたものですがその時は『そんなんいらんやろ』と私も否定派でした。
住まい手さんから頂いたキーホルダーのテトラ熊に事務所の鍵を付けて毎日開け閉め。時々鍵を忘れて事務員さんが来るまで待っていたりという事もしばしば。
もうその頃にはQlioの事も忘れていて鍵無くさない様にしないとね、くらいに思っておりました。
そんな中、リフォーム相談をしている方からこの電子キーのお話が出て来たのです。
すっかり忘れていた私でしたが、意外に安価なのと元来の新し物好きの性格から即日Amazonしたのでした。
流石Amazon、翌日には事務所に到着。
早速取り付けました。所要時間は説明書読んでアプリ入れて全て合わせて30分くらい。
簡単です。
真っ直ぐな線のようなツマミがアイフォンで操作できるのです。
しかもハンズフリー。
ドアに近づいたら、もう鍵は開いております。
そして離れたら オートロック。 閉まるのです。
今回は事務所なのでオートロック機構は外しましたがご自宅なら有用な仕組みだと思いますね。
で、事務所と我が家は30分くらいの距離になるのですが
「 あれ、事務所閉めたっけ?」の時には
この白い充電器見た箱、ハブと言うものです。
これ別売りではありますが、インターネット経由で自宅からでも鍵の開け閉めが出来てしまうのです。
凄い便利。安心なのです。
もう一つの機能
いつ誰が何時何分に開けたか、施錠したか?までインターネット経由でスマホで確認も出来る。
これまた便利、安心です。
このような機能が付いているドアもLIXILさんもYKKAPさんからも発売されておりますが、10万円くらいもする贅沢オプション。
これでは中々買えません。
ですがQlio Lockはこのインターネット機能をつけても3万円以下(消費税込み)。
まぁまぁな価格ですが一度使うと納得できる機能でありました。
因みに
数千円の類似品も何種類か発売されておりました。
Qlioをポチった後に知ったので少し焦りましたがお試しにはそちらも良いかも知れませんね。
ただし、誤動作なんかで締め出される可能性も高いので鍵は常に携帯される事をお勧めします。
QlioLOck 。
私は大満足ですので、多分エヌズの住まい手さんにはお勧めすると思います。
いつ頃だっけか・・・確か去年。
大阪で工務店仲間と集まった。
公会堂で話しましょうよとお誘いを受け但馬からノコノコ出て行った。
雑誌の名前は Replan。
北海道で出版されている雑誌さんが記事を書くからおいでよ。とのお誘い。
まぁ久しぶりの新住協のQ1部会の皆さんと会えるのだからと出かけて行ったのを覚えておりました。
で、コロナの大流行で出版もままならず・・・。
忘れていた頃に出版されるとの報を受けた。
で、紙面はこんな感じ。
おぉ。え。タバコ吸ってる?
の様に見えますが、気の所為です。
でも
中央右側の私、タバコ吸ってる様に見えますよね。
ほんま気の所為です。
取材と言ってもほぼ雑談。
好き放題言っていた様な、じゃ無かったような。
けれど間違いなく集まった彼らは私より(かなり)若い優秀な設計士ばかり。
熱い建築談義に花が咲きました。
いやホンマ妬ましい、いや羨ましい限りでした。
とは言え、まだまだ私も頑張ります。
という訳でReplan。
もう発売されているはず。
どこかで見かけたらお買い求めくださいませ。
昨年11月下旬に上棟しました気比のお住まいがいよいよ完成致します。
この度
施主様の御好意によりお披露目会をさせて頂ける事になりました。
兵庫県産材で作る家
(彌吉の家)
日 時:令和 3 年 3 月 27 日 ・ 28 日 両日とも 10:00から16:00
場 所 : 豊岡市気比 地内
参加方法:HPのお問い合わせフォームにて『お披露目会参加希望』とご記入頂き、参加希望日時をお知らせください。
場所等をご返信致します。
なを緊急連絡先は090-1671-1270 (中村)です。
コロナ禍の為、限定開催させて頂きます。
緊急事態宣言は解除されてはおりますが、感染予防措置を十分に考慮頂き、マスク等着用の上お越しくださるようお願いを申し上げます。
なを
小さなお子様同伴のご来場は大変申し訳無いのですがご遠慮頂けます様お願いを申し上げます。
リクエストにお応えしてウッドデッキと言うか縁台を作らせて頂きました。
先ずは出来上がり写真を。
エヌズプランの事務所にもデッキはありますが、ここまで大きくはありません。
デッキ材はレッドシダーと言う材ですが、約10年ほぼほったらかしです。
2度くらい塗ったかなぁ・・・と言うレベル。
まぁ楽ちんです。
このデッキは 広さ、なんと28m2。
約8坪、畳で言えば16枚(畳)。でっかいです。
4m、幅12cm、厚さ3cmのデッキ材を約7m ズラッと並べました。
当初は庇下の1.5m*7m程度の広さを杉材でと考えておりました。
が、どうせなら・・・と材と面積的に許される範囲の最大でやることにしました。
デッキ材はセランガンバツ(南洋材)。
とっても重い板で比重は0.98。ほぼ水と一緒ですね。
と言うわけでは無いのですが、高耐久な材料です。
デッキはとても気持ちの良いものですが、当然メンテナンスが伴います。
手を掛けてあげれば長い期間使えるものですが、全く・・・であれば杉材では5年程度で腐りが始まることが多いです。
まぁお安いのだから腐れば替えるぜ、と言うことなら、それはそれでOK。
ホームセンターでも売られている足場板を利用すれば3000円/枚程度ですので、まぁそういうのもアリかな。
今回は風通しのとても良い立地であり地面が砂地と言う乾燥した状態だったのですが、土の場合は湿気対策としてコンクリートを地面にされる事をお勧めします。
どうしても通風が悪くなると想定される場合は湿気で土台を腐らせ易いので、その対策をしておきましょうと言う事です。
ここまで大きくなくても気持ちの良い居場所になることは間違い無し。
晴れた日にはテーブルや椅子を持ち出してノンビリしましょうね。
是非! とおすすめしたいものです。
早くも2月になってしまった訳ですが11月に上棟した気比のお住まいについて。
この御宅は兵庫県産材で建ているのですが、多分、いや間違い無く3月中旬にはお引渡しができる状態になるはずです。
その前に
NSでは数年ぶりになる見学会的なものを企画しようと考えております。
外観はこの通り、ベーシックと言うか日本海側の民家の定番、焼杉と塗壁の組み合わせ。
大きく出した軒が主張過ぎない上品さを表せているでしょうか?。
こちらは2階の内部造作指示の絵。
Jパネルを窓枠と机に利用した造作です。シナと和紙で仕上げてみます。
多分、大袈裟な告知はしないと思いますので本気の方のみご連絡下さいませ。
コロナで右往左往した令和2年。
いろいろな思いもありながら、28日で仕事納めでした。
本日は少し事務的な事柄が有ったのでYさんとお会いしておりましたが、お昼からお休みを頂きました。
気になっていたシラスそとん壁の下塗りも仕上がり、あとはひたすら乾き切るのを待つ状態まで来ました。
何層にも重ねられた壁ですが、ようやく仕上げ塗りの一歩手前に漕ぎ着けてくれました。
耐力壁のモイス、一次防水層、付加断熱、2次防水層、通気層そしてシラス壁用のモルタル防水層、ラス網、シラス下塗り層。春を待っての仕上げ塗りなどなど。
なかなか手間暇が掛かる外壁ですが、仕上がりが特に良いので今から楽しみにしております。
このお住まいは兵庫県産材を多く用いて造らせていただいておりまして、兵庫県からの補助も頂戴しております。
大きな梁や大黒柱、無垢の杉板、檜柱等々。兵庫県産材をふんだんに使用しておりますので、是非ご覧になって頂きたいと思います。
完成は来春そうそうを予定しております、ご案内させて頂ける時期までお待ち下さいませ。
このようなハーフユニットバスも見所の一つですね。
ハーフユニットバス? でしょうか?
完成したらこんな気持ちいいお風呂になりますよ。
では、良い新年をお迎えくださいませ。
いきなりですがZEHってご存知でしょうか?
正直、私は数年前までZEHってよく分かっておりませんでした。
どうせ補助金を餌に『太陽光パネルを売り込む家』くらいにしか思っていなかったので興味もなかったわけです。
いや別に太陽光発電が嫌いなのではありません。むしろ必要だと思うんです。
ですが、その販売手法っていうのかやり口が気に入らんなぁと思っております。
天邪鬼では無いですよ。
とは言うものの
所属するOMソーラから『せめて登録だけでも』と諭されたからというわけでも無いですが、数年前にZEHビルダー登録を行いました。
住まい手さんが太陽光発電の補助金に興味がある場合、お応えする事ができないのは流石に不味いと思い直したのです。
実際、ZEH基準の断熱性能(UA0.6)は私たちのご提供している家の断熱性能(UA 0.3)の約半分程度という楽々基準。
これなら太陽光パネルを約6KWも載っければいいくらいかな?。
(雪の時期の発電量が追い付かないかもですが、計算していないのですいません)
まぁ
太陽光パネルを載せれば簡単に実現できる技術はあるのですが、前述のとおり私が全くオススメして来なかったので実績はいまだ『ゼロ』なのです。
なんかこれヤバイなぁと実は思っております。
毎年ZEHの実績の報告義務が課せられているので、流石にゼロ更新連続は自分的にも許されんなぁと。
ま、
PV(太陽光発電パネル)をやたら載せた不恰好な家は趣味じゃ無いのでそんな家は建てたく無いと言うのは変わりませんが、かっこいいと言うか不恰好じゃないPVの載せ方を考えてみたいなぁと思っております。
もちろんOMソーラのOMXなら冷暖房プラスお湯の高機能高性能な家にできる訳ですのでお役に立てられるかな?と。
なので OMXにご興味がお有りでしたら、ZEH住宅建てられます。
いや待てよ、OMXは別のカテゴリでカウントされるかも。
でも環境に貢献出来て高額な補助金も出るし、こんなお得に高性能な住まいを建てられる訳だから、ZEHカウントはゼロでもいいかな。
ちなみにOMXのリアルZEHの住まいはなんと190万も補助金が出るそうです。
今回の補助メニューでは蓄電池もセットらしく、リアルZEHなるお住まい向けの補助金な様です。
ただ、こんな補助金ばらまき的な誘導政策。
もういい加減、やめにして欲しいなぁと個人的には思っております。
と縷縷申しましたが
補助金なんてどうでもいいけど環境負荷の低い良い住まいを建てたいんだ。
と言う方限定でお役に立ちたいなぁと致します。
ご興味のおありの方はというか、くどいようですが
補助金関係無しでリアルZEHの家が建てたい 方、是非一緒にやりましょう。
旧街道の家さんも竣工を迎え、現場監督のK君は公共との掛け持ちでテンテコ舞いの様相です。
私はと言うと溜まった案件を整えるのに、これまたテンテコ舞い。
いかんな、これ。
てな事で「次の次」にお待たせしているKさんのお宅のパースの仕上げも急いでおります。
外観は寄棟、木質感のある住まいがお好み。私は切り妻屋根がオススメなのだが寄棟も嫌いでは無い。
日本の茅葺民家も寄棟造りの様な入母屋な様な…、まぁ切り妻では無いのですから私にとっては同じようなモノ。
2ndプレゼンで整えたパースは
玄関土間と外土間を大きく開けられる様に掃き出しをカネ配置としてみた。
悪くない。悪く無いけど、もう一つ欲しい。
となると、やはり伊礼先生のお得意の「ガラリ」が似合いそうだ。
PCでのパースの利点は試行錯誤、トライアンドエラーが何度でも出来る事。
手書きではとても出来ないことが出来る。やはり時代だな。
と言うことで本日、ガラリ戸を加えてみた。
これはi-works1.0でも採用された手法。正確にはトレース出来ていないけども。
寄棟も5寸勾配として茅葺き屋根に寄せてみた。
不思議なことに切り妻屋根では勾配を緩くすると綺麗に見えるのだが、寄棟はキツくすると収まってくる。
とは私の個人的な感想ではあるが、事実そう思う。
肝心のクライアントが喜んでくれれば万々歳なのだが、いかに・・・。
最後に正面をもう一枚。
お待たせばかりの私ですが、やる時はやりますのでお住まいを考えておられて「モンモン」とされているのであれば「一緒にモンモン」とさせて頂きますのでご一報を下さい。
ただし来秋着工くらいのご予定の方がちょうど良い感じです。
イラチで呑気な私ですので同時進行は苦手であります。
そうでは無い方限定ですが
一緒に高気密断熱である木の住まいを作りましょうね。
お住まいを考えられている方からのお問合わせが、有難い事に増えて来ました。
要因はコロナだろうか?
在宅時間が増え、建築系のYouTubeが目につきだしたからであろうか?
今まで断熱性能や気密性能について気にされてのお問い合わせなどほぼ無かったのだけど、最近では高断熱を求められる方の比率が極端に増えたのだ。
喜ばしい事なんですが、ちょと気になる所なのであります。
実際、兵庫県北部地方で高気密高断熱に注力している工務店は他にないのだろうか?。と思ってしまうくらいです。
なので正直に言いますが
NSは高価な和風住宅や数寄屋を作る超高級な建築会社では無論無いのだが、安近短と言うか住めたら良いと言う軽薄な即席ハウスを作る会社でも無い。現代の便利な新建材も使わない、ビニールクロスも使いたく無い、既製品の建具なんか嫌いだ。
『若い世代に本物の木で出来た住まいに住んで欲しい』と言う想いでこの仕事をしている訳なのです。
だから
依頼をされても自分達を曲げて現代的(新建材だらけ)な家造りを請け負う事はしないのです。
もちろん
我が社で家を建てて下さいなんて言いませんので、そう言う営業スタイルがお好きな方はご遠慮頂いた方が良いと思っております。
そうそう、
自分をお客様だ、必要な事は業者のお前が判りやすく説明して当然だ!なんて思っておられるお方もご遠慮致したい。
私は召使いでは無いのですから。
なんだか字にすると自分で読んでいてもなんて偏屈な面倒くさいおっさんだろう・・・と思えてきました。
実際はどうか?ご自分の眼力でお試し下さいませ。
玄関周りに木枠を拵え、防水紙で覆われて居た躯体が木の家らしくなって参りました。
まだメッシュシートに護られて、そう、さながら車の発表前の新型車の様にその全貌はお見せ出来ませんが、めくられたシートから少し覗いた厚板が木の家を感じさせてくれます。
旧市街地に位置するこのお宅は建蔽率との戦いで始まりました。
もう少し軒を伸ばしたいところであったのですがそもそも必要な室内空間で一杯いっぱいな建蔽率。いかに外観を整えるかが悩ましいところでありました。
当然、柱を建てて庇を架ける事は叶わず、四苦八苦した結果の最終案が庇が無理なら格子戸と戸袋、上枠を強調したデザインにしたらどうか?となった次第。
まだ箱組状態ですが、私がお願いした以上の出来具合。
さすが我が棟梁、身贔屓と言われようがいい出来なのです。
外壁は上品なシラス壁と鎧張と抑えブチ。街道筋の窓には格子戸が彩りを加えてくれます。それらひとつひとつが
昔ながらの木の家を映し出してくれる事だろうと今から楽しみなのです。
本日、日本住環境さんに神戸から来て頂き、香美町で建設中の某邸の気密測定をして頂きました。
このお宅はU a値0.35で地域区分6の当地ではG2を超え区分4におけるG2並みの高断熱仕様となっております。
さて気密試験を行うタイミングとしては全ての施工を終えた状態で行う場合と施工途中で行う場合があります。
今回はサッシ、玄関引戸、電力引込みと充填断熱材を入れ、各部屋に電気配線を入れる途中と言う状態。室内側気密シートは配線の施工待ち箇所は気密シート無しと言う状態での試験としました。
なぜこの状態で気密試験を受けた理由は施工途中であるので気密不良箇所の修繕が可能、もしくは気密不良箇所の特定がし易いと考えての事であります。
つまり全ての施工を終えた後では手直しが出来ない場合が想定される為であります。
これが結果です。
C値0.6 。
室内側気密施工途中でもあり、暮らしの利便性を考え引き違いサッシを3箇所3枚玄関引戸の構成を考えると合格と思える数値でありました。勿論、気密を求めて各所に気密テープを貼ったりしない素の状態です。
まぁ試しにと玄関引戸に目張りテープを貼ってみたのですが数値には変化が無かった様ですので純粋に躯体の気密性能だと推察されます。
と言う事で
C値0.6を確保した上で室内側気密シートの施工を進め、更に気密性能を高めるベースが整ったと言う訳です。この結果は現場管理者と各施工者の協力の下の結果と満足をしております。
過去、C値=5.0でも高気密住宅と言われて居た事を思うと素晴らしい数値である訳ですが私は闇雲に気密性能を高める事を旨としておりません。
換気装置の性能を発揮させるのには必要にして充分と言われるC値1.0以下は当然ですが(高気密性能を競われている一部のマニアックな方々からお叱りを受けそうですが)0.5であろうと0.2だろうと実感として大差ない様に感じているからです。
またそれ以上に施工費用の増加と時間の負担を住まい手に求める事に若干違和感を禁じ得ない訳です。
まぁ
何事もほどほどに・・・が本音でもあります。
と言う事で第1回目の気密試験と言うか気密測定の結果を受け竣工に向け一つづつ丁寧な施工を現場スタッフにお願いし、結果として0.5以下となれば喜ばしいと思う訳です。
そうです、数値に拘らないと言った側からですが、もう一度竣工前に気密測定を行います。(笑)