彌吉のブログ
但馬は至る所、木だらけ。
ですが、身近に木を感じられる公園は少ないですよね。
何たる事か・・と思っております。
さて、
先日の新築工事のお打ち合わせで外溝(がいこう)工事ってどれぐらい費用をかけたら良いのでしょうか?と聞かれる事がありました。
外溝・・・と言っても門だったり塀だったり駐車場だったりと色々なものがその範疇に入りますのでなかなか言い難い所なのです。
多くの家作りの予算配分のなかで実際のところ外溝にどれくらいかかるか?またどれくらいかけなくてはいけないか・・・答えはケースバイケースです。
すいません、なんじゃそれ・・と言う答えですね。
ですが実際 やってみないと分からないが正直な所ですのでご容赦ください。
とは言え
大体の目安的な金額くらいは・・・ と食い下がられる質問者さんも居られます。
そんな時の答えは
どれ位の余裕予算がございますか?その予算の範囲で最優先させたいと考えておられるところはどこでしょうか? です。
だって駐車場といっても1台なのか3台なのかで当然費用は変わってきます。
門だって安ぽいメーカー製のワイヤー式の門を考えられているのか、はたまた 欅の木の門なのか 全く費用は違ってくるのはご理解頂けると思います。
大抵はお住まいの方に多くの費用を掛けられた後の余った費用と言うのでしょうか、そう、ほとんど残っておりません。
造成地に点在する新しいお住まいのほとんどがカーポートとワイヤー式フェンス、土間は砕石のまま・・・。
お住まいに予算のほとんどを使い果たした結果だと思われます。
けど、どうでしょう・・家の中が立派なら外はまぁどうでも良い でしょうか?
下着が上等なものなら上着は・・・では無いですよね?
やはりそこはバランス。
もっと言えば
外には『重点的に費用を掛けられるべき』だと私は思っております。
お住まいで言えば 屋根、外壁、窓。
そして
お庭、駐車場も後回しには出来ないものです。
この5点を満足できるものにした後の予算でお住まいを考えていかれる事をお勧めしたいと考えます。
各々に理由はあるのですが私の文才ではうまくお伝えすることが出来ませんので、お会いした時に。
具体的な一例として
先日お引き渡しを終えたお住まいの木を植える前、後をお見せ致しますね。
(お住まいの工事がほぼ完成した状態。)
なんだか少し寒い感じですね。
ここから外溝(がいこう)に着手します。
先ずは ウッドデッキ
そこから
ガビオンならずワイヤーで組まれた鋼製カゴ(ジャカゴ)に大きめな石を詰めてみたり・・・。
などなどしながら木を数本、大栗石の土間、玉竜を植え込んで行きました。
正面入り口側にアオダモとナツハゼを植え込んで。
デッキ側にはシャラの木。
ウッドデッキの目隠しをご所望だったので
この壁のような塀は左右に動くのです。
さて 如何でしょう?
外溝着手前 (R3.03.09)
ほぼ完成 (R3.03.18)
先日お伺いした時には新芽も出て来てちょっと落ち着いて来ておりました。
やはり 少し緑があるだけでお住まいそのものが随分と映えるように思われませんでしょうか?
着手から1ヶ月半。母屋と離れがあるお住まい。
まずは離れからと先行して施工を行い、離れは目処が建ったので母屋の方に注力し出しての2週間。
ようやく内外部の解体も終わり、補強、穴埋めをしながらの外断熱施工も目処がたってきました。
くたびれた内装材は全部撤去。
途中で模様替えを繰り返されたであろう様々な跡が見られる躯体。
断熱、気密などとは縁の無い作りと施工。
少しずつ、しっかりと不具合箇所を見極めて修繕。そして取り替え。
昭和感満載のリビング(だろうスペース)も丸裸にしました。
大開口が気持ち良いですね。
なので、大きな引き込みサッシが入ります。(予定)
土壁の隙間には先ずコーキングとウレタンスプレーを詰めたり塗り込んだりして最低限の気密処理を順次行っていきます。
じわじわと基本性能を上げていく地道な作業は設計担当のY君がやってくれました。
ここまで手を入れた上で完成予想図を仕上げて行きます。
単なる模様替えのリフォーム、リノベーションとは全く違った取り組みをしておりますので
これが
このように生まれ変わります。(の予定です・・・。)
築70年以上のお住まいの模様替えのご相談を頂いたので、出掛けて行きました。
私と同世代のご夫婦。
過ごし易いお住まいを当然ながらお望みでした。
けれど全てに限りがあるもの。
最大公約数を見つけるのも大事なご提案。
という訳で
サクッと帰宅後に描いてみました。
うーん、ダサい。
戒めの為公開いたしますが、ダサい原因はわかっております。
そう、床と高さの関係が悪すぎるからナノです。
この写真のお住まいは先日お引き渡しした気比の家。
天井高さ2200。
ただ、2000の高さに鴨居を設けたので狭い空間ですがグッと重心が落ちた出立となりました。
狭い空間であればある程、低くしないとどうも落ち着かない。
と師匠から私は教えを頂いておりますのに、本日のcadの設定が天井高2500となっておりましたのでどうも宜しくない。
落ち着かない空間になってしまいました。
何言ってんだか・・・と思われたならご自宅で一度お試しください。
布を2100(くらい)の高さに広げてみるとあら不思議。
6畳間がおしゃれな空間に早変わりしますから。
ではでは。
修正案をお待ちください。
いつ頃だっけか・・・確か去年。
大阪で工務店仲間と集まった。
公会堂で話しましょうよとお誘いを受け但馬からノコノコ出て行った。
雑誌の名前は Replan。
北海道で出版されている雑誌さんが記事を書くからおいでよ。とのお誘い。
まぁ久しぶりの新住協のQ1部会の皆さんと会えるのだからと出かけて行ったのを覚えておりました。
で、コロナの大流行で出版もままならず・・・。
忘れていた頃に出版されるとの報を受けた。
で、紙面はこんな感じ。
おぉ。え。タバコ吸ってる?
の様に見えますが、気の所為です。
でも
中央右側の私、タバコ吸ってる様に見えますよね。
ほんま気の所為です。
取材と言ってもほぼ雑談。
好き放題言っていた様な、じゃ無かったような。
けれど間違いなく集まった彼らは私より(かなり)若い優秀な設計士ばかり。
熱い建築談義に花が咲きました。
いやホンマ妬ましい、いや羨ましい限りでした。
とは言え、まだまだ私も頑張ります。
という訳でReplan。
もう発売されているはず。
どこかで見かけたらお買い求めくださいませ。
ガビオン、なんか感じ良いな。
と思っておりましたがなかなか作る機会が無かったんです。
ガビオン????ですよね。
いわゆる石壁です。
Pinterestから引用させて戴きました。
弊社土木部では河川工事なんかでよく採用される蛇籠(ジャカゴ)と呼ばれる網目状の箱に石材を詰め込んでいたのですが建築にはあまり採用されていませんでした。
まぁコンクリートで作る擁壁よりも安価に作れるので造成地でのお住まいに土留として採用した事はあったのですが、おしゃれな石壁(ガビオン)は無かったのです。
で、この度の作庭案件で初めて作って見ましたのでご紹介致します。
ガビオンで検索されたらおわかりになるのですが、このカゴ状の部材がやたら高い。
コレはいけん!というくらい高いのです。
なので私は土木部の資材問屋さんから溶接金網(マス目5cm)を購入しました。
土木資材なのでドブ付けなり亜鉛メッキ製品があるのでは?と期待しましたが、無しとの事。
意を決して、普通品(すぐ錆びる)しか無いなら塗るか・・・とトタン用の塗料をHMから調達。
出来上がり寸法を頭の中で想定して、チョキチョキと溶接金網を切って行きました。
切ったり塗ったりは面白く無いので省略しますが、筋肉痛になりますのでやめられた方が良いですよ。
で、ここからは組み立て作業。
まずは角を出して・・・2mmの針金をペンチで括り付けます。
ざっと組み上がりました。
約4mの全長。
ガビオンでnetで出てくるものはほとんどが奥行きの短いもの。せいぜい20cm程度。
まぁそれじゃおもろく無いと私は奥行き45cmとしました。コレだけあれば万が一車が突っ込んできても跳ね返せる自重となるはず。
美的感性も刺激されておりますが、今回は初めてなので先ずは丈夫さで行こうと思っておりますので・・。
さぁカゴも想定の位置に設置完了。ここで私は事務所に戻らねばならない事情の為、甥っ子であるY君の感性を期待して現場を離れました。
約2時間後に戻ってきたらば、
お、出来上がっているでは無いですか!
手前の石壁は土木部の助っ人のT君が積んでくれた物、奥は甥っ子Y君。
うーむ、やはり年季が違うなぁ・・でもまぁ合格点。
うーん、奥側のカゴは、ちょこっとお腹が出ているねぇ。
さて
デッキ側にも一列のガビオンを作っておりましたが、切った溶接金網の切り口に若干のバリが出ておりましたので、早速 サンダーを使って除去作業を言い付けました。
ズボンを引っ掛けたら破れちゃうし、怪我の原因にもなりそうなのでやっぱり丁寧にサンダーを掛けましょうね。
普段は
私が描いた絵をCADで作図するのが主たる彼の業務なのですが、そこはやはり現場を知らねば一人前の設計士にはなれない訳でして、決して私が彼を酷使している訳ではありません。念の為。
とかなんとか言いながら午後6時を過ぎたので本日終了。
あとは明日に致しましょうと業務終了と相成りました。
作庭着手前
格子も施工して雑物を片付け、本日の作業終了時です。
こんな感じなりました。
如何でしょう?
けど電柱が気になるなぁ・・・。
幅2m、高さ2mの大きな一枚の引き込み障子。
そうLWのサッシに合わせて建具屋さんに作って頂きました。
こんな感じです。
大抵の障子は2枚で出来ておりますが、どうも見た目がスッキリしない・・・。
いや、普通の障子も良いんですが、吉村障子と呼ばれる縦横の桟が同じ太さ(厚さ)のこの障子がやっぱり好きだなと私は思っております。
なので、
NSにとって、この障子(吉村障子)が普通なのです。
普通は人によって違いますもんね。
この障子の良いところの一つは完全に引き込めるってところ。
大抵は片側だけしか開けない。
全開口が出来るLWに合わせる障子はやはり引き込み障子しか考えられません。
できればこの吉村障子を併せてご採用頂くことがお勧めです。
実物は27-28のお披露目会にて貴方自身でお確かめ下さい。
昨年11月下旬に上棟しました気比のお住まいがいよいよ完成致します。
この度
施主様の御好意によりお披露目会をさせて頂ける事になりました。
兵庫県産材で作る家
(彌吉の家)
日 時:令和 3 年 3 月 27 日 ・ 28 日 両日とも 10:00から16:00
場 所 : 豊岡市気比 地内
参加方法:HPのお問い合わせフォームにて『お披露目会参加希望』とご記入頂き、参加希望日時をお知らせください。
場所等をご返信致します。
なを緊急連絡先は090-1671-1270 (中村)です。
コロナ禍の為、限定開催させて頂きます。
緊急事態宣言は解除されてはおりますが、感染予防措置を十分に考慮頂き、マスク等着用の上お越しくださるようお願いを申し上げます。
なを
小さなお子様同伴のご来場は大変申し訳無いのですがご遠慮頂けます様お願いを申し上げます。
戸袋(とぶくろ)が出来ました。
正面に見えるのはlixilさんの全開口サッシLW。
規格サイズ最大の2m*2m仕様を用いました。
N Sの事務所では1.8*1.97仕様。特注サイズでしたので今回のサイズより小さいのに高い・・・物になっております。
全てにおいて既製品サイズを上手に使うって事が大事ですね。
今回のLWで改めて思い知らされました。
それくらい事務所用LWは高くついてたんです・・・。
で、
改めて今までNSで作らせて頂いた戸袋についてもご紹介を致します。
そもそも
戸袋とは(私が幼い頃はどこのお家にも雨戸がついておりましたのでその)雨戸を仕舞うためのものだとご理解ください。近年と言うか昭和60年台から平成にかけて急速にアルミサッシが普及して来だしてからこの雨戸用戸袋がめっきり採用されなくなりました。アルミで出来た戸袋もありましたが物騒な都会以外ではあまり採用されていなかったとおもいます。
で、『アルミサッシ+網戸剥き出し』のお住まいが一般的になって来たように思います。
途端に『安っぽい出立というかのっぺらぼうな印象のお住まい』が量産されだしたのですね。
なんだかなぁ・・・と私自身は思っておりましたのでご提案をする機会があれば漏れなく採用されだしたのです。
やはり私と同じように味気ない外観では満足されない方もいらしたんですね。
1) ヒノキの戸袋
ヒノキの板を使用した戸袋ですね。
この中に格子が納められております。
2) 栗の戸袋
縦格子の真ん中にあるのが栗の板で造られた戸袋です。
こ栗の板はツキのみと言う加工を大阪の橘さんにして頂いたものでとても美しい物に仕上がったと思います。
3)杉の戸袋
これはNSの事務所のLWで作った杉板の戸袋です。
無塗装で経年変化を試験したおります。
私としては塗料で色をつけるのは如何か・・とも思うのですが、まぁこれはご採用されるご家族にお任せします。
もちろん、風雨に晒される場所での採用であれば塗装をお勧めするのですがしっかり軒を出した状態であるならば無塗装が一番と思う次第なのです。
4)ヘムの戸袋
最新の戸袋は大阪のチャネルオリジナルさんから頂いたヘムの板で戸袋を作って貰いました。
当初、事務所と同じ杉でと考えていたのですが、現場からの声もあり初めてのヘムの採用となったわけです。
戸袋が出来るまでは横格子ガラリを仕舞ってもガラリが丸見え。
まぁこれはコレで綺麗なのですが、問題はガラリを出した時に例の網戸が丸見えになるので、これが許せないと思うんです。
と言うことで
ヘムの板はおとなしい色合いですので焼杉の黒と杉の赤と喧嘩せずにおさまりました。
横格子を引き出してもスッキリした印象ですよね?。大開口ですが横格子のお陰でLDKの中も程よく目隠しされております。
更に
室内側には障子もつきます。
コレがまた素敵な印象を与えて来れます。
後日ご紹介を致します。
リクエストにお応えしてウッドデッキと言うか縁台を作らせて頂きました。
先ずは出来上がり写真を。
エヌズプランの事務所にもデッキはありますが、ここまで大きくはありません。
デッキ材はレッドシダーと言う材ですが、約10年ほぼほったらかしです。
2度くらい塗ったかなぁ・・・と言うレベル。
まぁ楽ちんです。
このデッキは 広さ、なんと28m2。
約8坪、畳で言えば16枚(畳)。でっかいです。
4m、幅12cm、厚さ3cmのデッキ材を約7m ズラッと並べました。
当初は庇下の1.5m*7m程度の広さを杉材でと考えておりました。
が、どうせなら・・・と材と面積的に許される範囲の最大でやることにしました。
デッキ材はセランガンバツ(南洋材)。
とっても重い板で比重は0.98。ほぼ水と一緒ですね。
と言うわけでは無いのですが、高耐久な材料です。
デッキはとても気持ちの良いものですが、当然メンテナンスが伴います。
手を掛けてあげれば長い期間使えるものですが、全く・・・であれば杉材では5年程度で腐りが始まることが多いです。
まぁお安いのだから腐れば替えるぜ、と言うことなら、それはそれでOK。
ホームセンターでも売られている足場板を利用すれば3000円/枚程度ですので、まぁそういうのもアリかな。
今回は風通しのとても良い立地であり地面が砂地と言う乾燥した状態だったのですが、土の場合は湿気対策としてコンクリートを地面にされる事をお勧めします。
どうしても通風が悪くなると想定される場合は湿気で土台を腐らせ易いので、その対策をしておきましょうと言う事です。
ここまで大きくなくても気持ちの良い居場所になることは間違い無し。
晴れた日にはテーブルや椅子を持ち出してノンビリしましょうね。
是非! とおすすめしたいものです。
SNS。
私もLINEやFBを多少やっております。
便利ですね、確かに。
ただなかなか大変です。既読スルーは出来ないし、かと言って机に齧り付いていると細君からの評価も何してんだか・・・となってしまう事もあり。
ついついアレもこれもと話して(書いて)いると直ぐに1時間くらいは経ってしまうものだし。
まぁ、コロナ禍の時代。
非接触でお打ち合わせ出来るツールとしてSNS、重宝しております。
今晩はリビルト案件でのご相談でざっと2時間。
なかなかの長丁場でした。
最近はいろんなサイズの洗濯機もあるので、画面分割して右側でnet、左画面でLINE。手元にiPad
と高校生みたいな事をしながらお打ち合わせを進めました。
多分、僕の年齢ではそう多く無い仕事の仕方では無いだろうか・・。
まぁLINEしながらiPadのグッドノートで描いたものを送ったりと脳味噌フル回転の初老(これは40代か・・・)、よりおじさんの私にはキツいものがありました。
なのでLINEでのお打ち合わせは30分程度としてやって下さい。
ではまた。
豊岡市1時間圏内で木の家を作っております。
エヌズプラン 中村 晃
気比には福井建設さんの大きな採石場があります事、ご存知でしょうか?。
弊社土木部門で大変お世話になっている八鹿町の建設会社さんの持ち山です。
竣工間近で外溝の仕上げに悩ましい思いをしておりましたが
今朝思い切って2Tダンプで3tくらい頂くことにしました。
運ばれてきた大きな石。多分一つが10kg以上の大物ばかり。
砕石の中でも大きなものを大栗と言いますが、その大栗を選んで見ました。
今は砕けた岩の粉が付いていて白っぽく見えますが、雨で洗われたら良い色となる。
過日発注したアオダモもそろそろ入荷するはず。
山採りのアオダモと大栗。
どんな味わいを出してくれるか・・・・楽しみです。
ご縁を頂き、早一年。
いよいよ進みます。
小雨が降り出しましたがスタッフ2名と現地で縄張りに出向きました。
丹後は弥栄の家
大きな寄棟と大開口。
NSの新しい形のご提案となりました。
準備頂いた敷地にピッタリハマって一安心です。
出来上がりは
こんな感じの出立となる予定。
お土産に『どうぞ!』と頂いた各種の人参。
帰宅後早速、
細君の手料理で美味しく頂きました。
K様、有り難うございました。