彌吉のブログ
私は実はZEHやPV嫌いです。
嫌いなのですが、住まい手さんがお望みとアラバお聞きをする。と言うスタイルです。
嫌いな理由はまた別の機会で。
とは言え
当社もZEHビルダーでしてSiiに登録を致してはおります。
当然、ご存知だとは思いますがこのZEH、お国から認定を頂かなくては補助金を頂けません。
補助金を頂き導入費用(イニシャル)の実質負担を減らし、イニシャルを数年で稼ぎ出してその後の生活ランニングをほぼゼロに出来ると言う結構なものではあるのですが(私は嫌い。)このZEH認定なるものはBELS計算をして星5住宅(一次エネルギー削減率25%以上)でも高効率のPVを屋根一杯に載せてもナカナカ達成しないハードルのまだまだ高い仕組みになっているのです。
まぁそれに気がついて『ニアリーZEHなる基準』を創られた訳ですが、そもそもこの計算方法が間違っているんじゃないかなぁと私は思う訳です。
今更ながら釈迦に説法ですがZEHとは平たく言えば
日常のエネルギーの収支をゼロにする。
その手法として躯体の断熱性能を上げ、高効率機器を使用し生活の一次エネルギー消費を削減、足らない部分はPVで賄う。と記憶しております。
本題ですが
ZEH計算をすると結構な省エネ住宅を作っても20枚以上の高効率PVを載せなくてはZEHには成らない仕組みがなんだかおかしいなぁと思う訳です。(PVの製造、廃棄に関わるエネルギーはさておいて と言う考えも嫌いな一因なんですが・・・。)
地球温暖化防止のために化石エネルギー使用量を減らすのが急務な筈なのに『PVいっぱい載せ住宅』を量産するような仕組みに何故しちゃったんだろう。
ZEH(の理想)のハードルを下げ、少量でもPVを載せてもらえるように導入費用相当の補助金も出して・・・と言うのが本筋だと私は思うのです。
で、今度は蓄電池業界が市場を狙っているようです。(商魂たくましいもんですね。)
そろそろ正気に戻らないと地球が暮らせない星になっちまいそうですぜ。
防蟻ってどうされておりますか? とお問い合わせを頂きました。
そう、シロアリ対策の事です。
当然ご存知だと思っていたのですが、HPでもお知らせしていなかったかも。
と言う事で
改めて お伝えさせて頂きます。
防蟻処理について弊社の考え方。
シロアリとは、住まいの最大の敵と言っても過言では無い大敵です。
知らぬ間にお住まいの大切な部分を密かにまた着実に音もたてずに食い散らかすからです。
羽ありが飛び立つ時に青くなってももうどうしようもありません。
かなり食害が広がっている事を覚悟しなくてはなりません。
対策は?
まずは
1)シロアリに屋内に入られない仕組みを作る事だと思います。
2)シロアリが万一屋内に入ったとしても食べたくない、食べられない対策を施す事。
3)基礎周辺に土の部分がある場合はなるべく乾燥させた状態とし蟻道が作られていないかの点検をする事。
言い出したらキリがないくらいの『べからず集』はございますのでこの程度とさせて戴きます。
シロアリに入られない仕組み
シロアリの多くは基礎から侵入してくるようです。
なので基礎に隙間があったりひび割れたりしていたら、どうぞ入って下さい、と言っているようなモノ。
基礎は隙間が出来ない一体打ち基礎とされて下さい。
基礎コンクリートの壁をよーく見て下さい。継ぎ目が全くないでしょ?
食べられない対策
これは木材を食べようとしたシロアリが居たとしても食べたくならないような木材加工を施すしかありません。
と言っても人体にも危険を及ぼす楽剤を散布するわけにも行きません。
もうかれこれ10年以上前にはシロアリ対策の薬剤が人体に強烈な異常をもたらすとして使用禁止になったのです。そんな、きつい薬剤を室内、基礎周辺に撒いていたのですからシックハウス症候群という謎な病気がどんどん増えていった訳です。
では、何が良いか?
私は気化しないホウサンの散布が有効だと思っております。
ホウ酸は気化しないので雨水等で流されない限り木材に存在し防蟻効果を発揮してくれる事が期待出来るからです。流されない限り有効なのってお得ですよね。
詳しくは 『ホウサン 防蟻』 で検索されて見てください。
いっぱいその道の方のお話が出てくるはずです。
ここからは私感ですのでご了承ください。
いろいろ考察した結果私が良いと思えるシロアリ対策は
1)一体打ち基礎
2)ホウサンによる防蟻処理
3)シロアリ被害が想定される地域ならば構造体全部処理
一体打ち基礎は必須、2、3のホウ酸は処理は建てられる場所や周辺状態によるところでの検討が必要と言う事です。
とは言え温暖化が年々進む世界です、今までは食害の無かった地域でも食害発生が報告されているようですので時々はお住まいの周辺に湿った木材が放置されていないか?基礎周辺に蟻道(アリの道)というなんだかモコモコした見慣れぬものが基礎立ち上りに付いていないかの日常点検もお勧め致します。
特にシロアリの女王アリが分家する季節(4月から5月中旬)にはシロアリの羽アリがいないか?また周辺で見かけないか?と特に注意をされて下さい。
世の中、絶対はありません。なので最善を尽くし、選択していくしかないように思っております。
もちろん、私も同じ住まい手なので今後も有効な情報をお知らせしていくように致しますね。
ここのところ涼しい日が続いておりますね。
今日なんて雲は秋空のように澄んでおりました。
が、きっとうだるような暑い日がそう遠くなく但馬にも訪れるはず。ご自愛下さい。
YouTubeなんかで断熱性能のことばかり言われ続けているので、この手のお話に個人的には食傷気味なのです。
なので
いっそのこと事務所前に『高断熱、やって□』なんて木看板でもあげておこうかしら。
そもそも断熱気密なんてそう大声をあげて言うもんでなく、やってて当たり前が私のスタイルだったんですから、今更ながら・・と言う気持ちがずっとあった訳です。
けれど時流に押されて(笑)
断熱の事を前面に出そうかなぁ・・なんて思ってしまって。
らしくないなぁと思いながらです。
なので、高断熱高気密的なお話はちょっとボリュームを落として行こうかなと思っている次第です。
『断熱気密だけじゃ楽しくないなぁ』 と思いませんか?
そう、住んでいて楽しい家、が一番じゃないでしょうか?
と言うわけでもないのですが
先日の休日に家内と香美町村岡区にあるjinenanと言うピザ屋さんに食事に行きました。
こちらはご主人の実家を改装して造られたお店のようで、大きな欅の梁がかけてある古民家手前のお宅でした。
ただ断熱気密性能は?なんて野暮な事すら思い付かないほど楽しく素敵な居心地の良い場所を作られておりました。
まぁキット冬はとてつもなく寒いお宅なんだろうけど、余りある居心地に目を瞑りたくなりましたね。
多分、僕が言いたい事を具現化してくれていた空間でした。
極端に断熱気密の数値を追い求めるよりも与えられた予算の中で如何に健康的な空間をご提案できるか否か、また安らげる空間をつくれるか・・が私達に求められている本当の使命なのではないのかな?とピザを食べた後に思った訳です。
そんな思いで帰宅した私は 2年前くらいに自宅用に買っていたkikiさんの時計用スタンドを注文して仕舞いました。
まぁjinenanさんに感化されて
自分の好きなモノを綺麗に部屋に置きたい・・と言う欲望に単に負けたのです。
このスタンド、栃の木で出来ておりましてスベスベの手触りと大人しい木目がお気に入りなのです。
ただこの時計、明るいところでは良いのですが文字盤が濃い目の色合いの木で出来ているので何時か分からないのがたまに傷ですが、まぁそれはそれで好きだから良いのです。
と言う事で
楽しい家作りがやはり一番の優先事項である。
なんて思うのです。
そろそろ夏日が連続しそうな季節ですね。
高断熱の家では日射を上手にコントロールする事が必要です。
冬には室内を温めるのに最適であっても夏にうだる暑さとなっては住んでいられません。
そこでサンシェードとか外付けブラインドと言われる商品が活躍を致します。
三木市に本社のあるオスモアンドエーデル社さんのHPをご紹介致します。
外付けブラインドは羽もバタ付かず角度も調整出来たり、スマートに収納も出来たりと優秀な日射遮蔽のアイテムのひとつですね。
ただ、まぁまぁのお値段とそのスタイルで使う人と場所を選びそうです。
どちらかと言えば私は昔ながらの葦簀派。
ただ窓辺に掛けっぱなしって訳にもいかず風に吹かれてバタバタ・・。
ひと工夫が必要です。
で、私が作ってもらったのがこの『可動格子』。
この格子は間隔を大きく取った縦格子の間に細竹を2本入れて風通しと目隠し効果を狙った。
まずは縦格子を組み上げて行きます。
これでは丸見え。風もす通り。
格子の間に細竹を入れ込んでいきます。
このようにして整えて行きますと
外からは室内が全く見えませんが風は結構流れ込んでくれる格子が完成致します。
そしてもうひと工夫がしてあるのです。
この格子、横にスライドするのです。ガラガラガラと引っ張ると大きな格子が障子のように横に動いてくれますので景色を楽しみたい時ときや積極的に日射を取得したい時には有効なのです。
横からはこんな感じ
縁側も2段式にして腰掛けられるようにしております。
小雨程度では全く濡れませんので窓は開けたままでも大丈夫。
高気密高断熱のお住まいでは窓を開け放つのは悪のように感じられているのかも知れませんが、それは思い過ごしです。
決して閉めっぱなしを推奨している訳ではありません。
季節の良い時期には窓を全開にして深呼吸。気持ちいいですよね。
さて、日除けについて
最近、決まり文句のようにどの工務店さんも言われるのが太陽に素直な設計を心がけております・・・。どこかの設計士がサッシメーカーの講演で言われたのが最初なのかも知れませんがやたらパッシブ設計が論じられております。
が、多くは口先だけ・・・。
なのですが、果たして実際はどうなんでしょうか?
深すぎる軒は冬の日射取得はほとんど得られません。適度な深さが求められます。
立地にもよりますので軒の深さだけを論じてもダメな事が多いのですね。
なので
オスモさんの商品のような軒の深さに依存しない『外付けブラインド』が有効なのです。
ただそのスタイルに好き嫌いはあると思います。私はちょっと遠慮したいかな?。
葦簀やすだれが似合う家が好きだなが正直な気持ちです。
では。
みなさん、お風呂はお好きでしょうか?
私は烏の行水でしたが最近はお風呂の中で寝落ちしてしまう事が増えて来まして、いわゆる長湯状態です。少し意味は違いますが。
さて
そんなお風呂のお湯について
お湯を沸かす機械は何をお使いでしょうか?
多分、エコキュートと呼ばれる電気ヒートポンプ式給湯器をお使いのお宅が圧倒的に多い事だろうと思います。
いかがでしょうか?
私の自宅ではLPガスでの給湯器を使っております。家を建てた時にもエコキュートはあったと思いますが当時は圧倒的に機械が高く多くのお宅ではガス給湯器が採用されておりました。
その時代にも太陽熱温水器が鼠講のような販売手法で広められた時期がありましたので田舎の屋根にやたら太陽熱温水器が乗っていました。実際、太陽熱利用の温水器は有効だったので、その鼠講も大繁盛で社会問題に発展しておりました。
そんな事があったので太陽熱利用の湯沸かしというものは社会的弾かれていた時代があったように思います。
話が流氷のようにあちこち行ってしまいそうなので話を戻します。
個人的にはエコキュート嫌いなのです。あくまで私感ですが。
原発の余剰電力を使って夜間にお安くするから電気を使って頂戴っていう手法が嫌いなのでエコキュートという機械が悪いとは思っておりません。
とは言え、そもそも前日に焚いたお湯をほぼ1日置いておいた状態で使うってのもなんだかなぁですし、そもそも貯湯タンクの衛生的に大丈夫なんかなと思っております。実際そのタンクの汚さを見られた事がほとんどの方はないでしょ?
私はあるので言ってしまいますがそりゃ、ビビるくらい汚れております。
まるで下水道の宅マスの汚れの如きです。水垢だかなんだか分からないものがどっさり溜まっているのです。なので1年に一回程度は洗浄されるべきなのですが、定期的に清掃をされた方って聞いた事が私はありません。された事ございますか?
された覚えのない方はご自分でも出来るはずですので是非、早々に清掃をされて下さい。
で、ここからが本題ですが
LPガス販売店に嫁いだ姉を持つ私です。しかし脱LPガス計画を考えておるのです。
と言うか 省エネ、省LPガスとでも言いましょうか・・・。
みなさんにもお勧めしたいのですが家庭でのLPガス使用量の多分50%近くがお湯に使われております。
省エネを考える時、一番に考えるのは給湯エネルギーを何で得るか?いかに減らすか?が有効です。
低効率な太陽光も悪くは無いですが是非太陽熱利用も一考してください。
特にLPガスをお使いのご家庭においてはこの太陽熱温水器が家計的にお勧めなのです。
参考になればとネットで拾った資料を載せておきます。
繰り返しになりますが
そもそも気に入らないのが、お安いと思わせる『電気による給湯システム』は実は膨大な電力を使わせるために『深夜電力だから、余剰な電気だからと、もっともらしい事を言って単価を半額以下に設定して電力をバンバン使わせています』、そしてジワジワと電気料金を上げているのです。
太陽光発電の買電力も我々の電気代に上乗せして、そこを財源として太陽光発電電力を買っているというテイにしている訳ですから巧妙です。
そんな電気ブローカーの手に乗るか!と過激な事を言う訳では無いのですが『熱は熱で利用する』と言うシンプルな考えで太陽熱利用をしていこうと思うのです。
そして劇的にLPガスの使用量が減ります。確実に減ります。ので家計が助かります。
太陽熱を利用しつつ悪天候でお湯の量が足らない時はガスでお湯を沸かす。
このtypeの給湯システムはOMでも採用している方式ですが長府さんのこの仕組みの方がよりシンプルですのでお勧めなのです。
今日は
熱は熱で利用する。それはお湯を沸かすと言う単純なエネルギーに太陽熱は最適だ。
と言うお話でした。
伝わりましたでしょうか?
この子はとっても水を欲しがるのです。
呑ん兵衛さんと言うのか飲兵衛さんなのか。
その彼はこの南京ハゼ君です。
去年、うちの事務所にやって来た「南京ハゼ」君。
やって来たのは何月だったろうか・・・。ふさふさと綺麗な葉っぱをつけて来てくれたけども、こちらに来てから直ぐに枝は萎れる、葉っぱは無くなる、散々でした。
結局、原因は水不足だった訳で、それからはちょくちょく足元を見て乾き具合を見ながらバケツに一杯あげることにしておりました。
少し回復した様な、まだ弱っている様な状態の彼。
枝がだれているのが見て取れる。二日酔いの状態みたいです。
とか言いながらも
なんとか冬も乗り越えて5月には新緑を楽しませてくれるまでに回復したのです。
何か咲きそうな感じを匂わす粋な奴です。
しかし飲兵衛ですわ。
避けられないものの一つ。
それは経年変化。
住まいで言えば外壁の色あせ。特に塗装板の変色が目立つところだろう。
私達は素地の状態で納める事がある。と言っても全くの素地と言う訳にもいかず、ノンロットのクリア2度塗りで仕上げて納める事が多い。
日焼けによる木肌の黒ずみ、塗装の白濁。
そう必ず起こる事ではあるが、穏やかな変化を願いたいものだ。
今日は梅雨の一休み。
秋晴れの様な清々しい天候であった。
折角なので昨年4月にお引き渡しをした佐津の平家を訪ねた。
こちらはクリア仕上げの格子と磨き丸太があるのだ。
なかなか良い天気のもとで撮影の機会がなかったのである。
庭木に新芽が多く付いていた。
気になっていた名栗の鏡板。ツキノミ仕上げだ。変色もなく日焼けも少ない。良い状態で一安心。
磨き丸太と束石。この組み合わせも気に入っている。
縦格子も綺麗な状態を保っていてくれた。
思うに木そのものも良かったのだろうが深い軒とノンロットのクリアのお陰だろう。
経過観察をしながら良い状態を長く楽しんでもらいたいと切に願う。
みなさん大好きな断熱のお話。
民間団体の指標として有名なheat20。私のところも当然ながら参考にさせて頂いている。
この団体が示している断熱グレードの表がこれ。
地域区分の欄で我が地域では5と6が存在する。なのでUA値は・・・・。
と素直に見ていたのですが、今日改めて見直すと
日本で一番寒い地域とされる地域区分1のG2UA値と5地域の差がたった0.06.
なのに5と6地域の差が0.12もある。確かに氷ノ山も神鍋もある地域だからかな。
と言っても網走の寒さと比べたら・・・・。
加えて6地域と7地域の差が日射の違いだけってのも・・・・。
なんだかなぁ・・とも思うが、偉い方々がいろんな計算をされた上でのことなのでわたし如きが云々言うべき事では無いのでしょうが、やっぱりなんだかなぁの気持ちが湧いて出てしまう。
それはさておき
過剰な数値競争は避けたいと考えている私ですが5と6地域に属している豊岡地域の私達の推奨レベルはやはり5地域で考えるべきなんでしょ?と標準化レベルとしている。
これ以上の性能を得られる断熱構成(屋根・壁・床・窓)は、やはりコストを考えると無理があると思うのです。
まぁ実感としては
天井(屋根)の熱損失の割合は過小評価されていると私感している訳なのでより天井を強化(300プラス)しますが壁は付加断熱GW換算100mmまでと考えておりまして今回、新たな仕様として採用した基礎内断熱50mmプラス床断熱仕様のお住まいでデータを取らせて頂き、実感というか体感性能の差を確認し標準化を模索しております。
低性能な我が家ですが住まい心地はそれほど悪く無いのでこの理由の模索も継続していくのですが、(多分)通風による除湿の威力だろうと思われます。
(壁は土壁で瓦屋根。隙間は計測不能な低性能住宅でも楽しい我が家)
ただこれは立地によるところが大きいので標準化は難しいでしょうね。
いずれにしても
立地における最適解を求めていくのが重要だという事は当然なのですからより以上を検討して行くことに変わりはありません。
とだらだら私感を垂れ流してしまいましたが
5地域区分のG2 UA値0.34(付近)を私達NSの標準性能としてお届けしたいと考えております。
それ以上の性能は不要と思う私ですが
ご希望があればやぶさかでは御座いませんのでご指示下さい。
部屋に緑があると良いですね。なんか落ち着くと言うか安らぐと言うか。
多分どなたもそうでは無いでしょうか?
大袈裟なものじゃなく、この様な小さなものでも良いなぁと私は思いますが、如何でしょうか?
冬の乾燥対策にも効果あるんじゃ無いかなぁ?
私は自宅で株分けをしたりして楽しんでおります。
いっぱい増えたら住まい手さんに贈りたいのです。
断熱材は何を使ってますの?
プロからも住まい手さんからも同じ様な質問(に似た)を頂く事が増えました。
なぜか?よくわからないんですが、世間的には今までは「入っていたら良い」みたいな風潮だったのになぁと。
光熱費が上がって来たからなのかなぁ? サッシメーカさんのCMのおかげかな?
私達の標準な断熱材は「高性能グラスウール」と呼ばれている断熱材を使用しております。
多く方はグラスウール(GW)と言うとホームセンターでも売られているあの「夏布団のような薄々」の頼りないものを想像されるでしょう。
そうこんなやつが「袋入りGW」と言われるモノです。
袋入GW(10K 厚さ100mm)
袋入りGWが悪いとは言っておりませんが、防湿・気密施工がしっかり出来るなら敢えて袋入りGWを使う理由がない訳で・・。
誤解をされると思いますが(私達はこの袋入りGWを)使いません。
断熱材施工の基本の「隙間なく充填する」が筋交いや窓台等の狭い部位が特に難しいのです。
そしてこれを上手く充填されている現場を見た事も無いからです。
何故でしょうね。
材料代が安いからでしょうか?
それとも
不良施工をしていると言う自覚がないからでしょうか?
その答えは現場にありますので意中の工務店さんの断熱施工現場に是非足をお運びください。
と言う事で
私達はこんな断熱材を基本的に使用しております。
大きなビニール袋にパンパンに詰まって配送されて来ます。
商品名はマグの高性能GW24K120mm。
業界人はこの断熱材を「裸GW」と呼びます。
今回は24Kを採用しましたが普段は16Kですので今回の24Kの方が若干性能は上ですね。
なので質問の答えは GW+フェノバ です。
別に裸だからすごいと言う事ではありませんが、袋入りGWと比べ(しっかりした気密防湿シートの施工が出来るならば)
断然こちらの「裸GW」施工の方がいい結果が期待できるのが事実です。
さて
こちらのGWは柱間に充填しますが、更に外部にも断熱材を施工する事が増えて来ました。
こちらの写真が外部の断熱材です。(付加断熱材)
外壁(モイス)に横胴縁を打ちつけて断熱材が嵌め込まれているのが分かられると思います。
この様にピッタリ厚さを揃え、隙間なく施工しなくては意味が有りません。
そうです、机上の断熱計算だけでは ダメなのです。
「ニワカ高断熱業者さん」はやたら商品の名前を羅列したり数値を・・・悪口めいて来ましたのでやめときますね。
が、高断熱な高性能住宅をお望みなら、実施工の現場に足を運んでください。
自分の目で意中の工務店さんの施工レベルを確かめて下さい。
見せてくれない工務店さんの事情はわかりませんが多分見せられない施工をされているからなのでしょう。
私達は見て頂きたくて、しょうがないのですが「信用しているから・・・」と言われる始末。
せっかくの真面目な施工を実感して頂ける機会なのにと少し残念な思いがあります。
これから家創りのパートナーを決められる予定の方は私達の現場に是非おいで下さい。
または契約までに意中の工務店さんの現場を訪問されて下さい。
その上でご判断されるべきなのです。
心地良いHPやFBでは実際の実力は判りませんので。
さて
先程の付加断熱材はフェノバボードと言う発泡系の断熱材です。
熱伝導率は0.019,です。高性能GW 16K120mmが0.038なので2倍の性能ですね。
この様な付加断熱仕様で窓は430トリプル。当然アンダー0.4の0.35です。
なので
と言う評価を受けておりますが、これはあくまでも設計値です。
誠実な施工を行う前提の評価ですので現場が大事なのです。
現場がデタラメなら折角の高額な断熱材はただのゴミクズになってしまいます。
許されるはずはないのです。
なので、厳しい貴方自身の目で確かめられるべきなのです。
最後にもう一言。
現場に行きましょう!
多くの方の興味のあるものは
1 内観
2 外観
3 住宅設備(お風呂やキッチン)
以上。
では無いでしょうか?
まずいです、それは間違いです。
お忘れでは無いでしょうか?
かっこいい外観もデザインも全て基礎コンクリートの上に成り立っているのです。
基礎?なんじゃそりゃ。でしょうか?
そもそも基礎なんて興味が無いと言われる、そう、奥様は全く興味を示してくださらない。
どちらの奥様もです。
残念至極。
基礎コンクリート。 私たちが拘る一つです。
ですがグダグダ説明しても誰も聞き耳を建ててくださらないので取りあえす写真を見てください。
これが基礎です。この基礎は約40坪の平家の為の基礎ですので少し大きめですね。
この状態は出来上がり状態なのですが、ここまで来たらあまりその出来の違いは一般の方にはわかりづらいと思います。
でもプロが見たらすぐに違いがわかるもんなのです。
これが基礎工事真っ最中、コンクリート打設の時の写真です。
型枠と呼ばれる木の枠の中にコンクリートを入れていきます。
徐々に平の部分にコンクリートがはみ出して来ているのが見て取れると思います。
このやり方が「一体打ち」言う基礎コンクリート打設方法です。
ここでは詳しく書くほどの文才は持ち合わせていないので簡単に申します。
私達が作るお住まいの基礎は「一体打ち」以外は致しません。
そうです、全棟すべて一体打ち基礎コンクリートです。
なぜか?
強固な基礎、気密性の高い基礎が出来るからです。なので必須なのです。
基礎幅180mm。
基礎内側高さ 450mm。
基礎外側高さ 800mm。
どうでしょう、継ぎ目のない綺麗な基礎コンクリートです。
こうじゃなきゃ駄目だと私は思っております。
誤解を恐れずに申し上げると
基礎ってほとんどの方が興味を持ってくださらない と前文で申しましたが多くの工務店さんも実は同じ様です。
彼らの言い草は
「基礎は基礎屋さんが作るもん、わしらはその上に立派な家を建てるのが仕事。」だそうです。
これじゃ駄目なわけですね。
まぁ興味を持っていただけないだろうけど、私はコンクリートの品質にも当たり前の責任を持ちたいと思っております。
いや、他の方のことはもう申しません。
私達だけの こだわり として置きます。
さて
基礎コンクリートは当然生コンと言うコンクリートが固まった物です。
そのコンクリートの強度とかに(影響がある)種類がある事をご存知でしょうか?
設計基準強度と言われるものがあり、18N/mm2が過去は標準とされておりました。
今は震災等の経験からより強いものとして21N/mm2が標準化されて要るとおもわれます。一度ご相談をされている工務店さんにお聞きください。
お宅の標準基礎コンクリートの設計基準強度はおいくつでしょうか?と。
お返事がなければその工務店さんにいい基礎コンクリートを作りる事は絶対に無理ですのであきらめて下さい。以上です。
もう一つ
耐久設計基準強度というものがあります。
これもコンクリートの品質の重要な一つです。
短期 FC 18 (計画供用期間 およそ30年) 供用限界期間 おおよそ65年
同上 FC21 (計画供用期間 およそ47,5年)供用限界期間 おおよそ82,5年
標準 FC24 (計画供用期間 およそ65年) 供用限界期間 おおよそ100年
同上 FC27 (計画供用期間 およそ82,5年)供用限界期間 おおよそ150年
長期 FC30 (計画供用期間 およそ100年) 供用限界期間 おおよそ200年
超長期FC36 (計画供用期間 およそ200年) 供用限界期間
興味ありませんよね。
でもこれだけでも覚えておいて下さい。
30年で壊す家ならばなんでも良いんですが、子供や孫にできれば住み継いでほしいと思われているのであればコンクリートは最低でもFC24。できればFC27を指定されて下さいね。
私達は27を標準としております。
基礎コンクリートの中には鉄筋が組まれております。
この鉄筋も出来れば先っぽがフック状になった鉄筋を使われる事をお勧めします。
出来ればで良いです、多分 工務店さんが嫌がられると思います。
なぜか? うーん、嫌がる工務店さんにお聞き下さい。
そんなこんなでこの状態からコンクリートを打設していくのです。
一度コンクリートを流し始めたら後戻りは出来ません。
基礎コンクリートの種類、打設方法に少しでもご興味が湧かれた事を願います。
そうそう
最後の仕上げにクリスタルシーラと言うものを塗布してより強度上げる様にしているってのも私達の拘りの一つですので写真を見ていただきます。
では
良いお住まいを作られる事を願います。
住まいを考える時、外観も重要ですが部屋はどの様に考えられていますか?
多く方は『壁はビニールクロスと床は合板フローリング。天井もビニールクロス。』では無いでしょうか?
たいていの工務店やHMはこの調子の様に聞いております。
決めるのは色と柄。
それで良いですか?それしか選択肢がありませんか?
うちは小さな子供だからどうせ汚してしまうから・・。
とか
お掃除が楽だから・・・。
なんとかかんとか言って、ご自分の気持ちを誤魔化されていませんか?
観葉植物を置いたら虫が出て来そう・・・とか
まぁまぁ色々と言われるかも知れませんね。
果たして木の家の部屋は汚れやすいものなのでしょうか?
答えは
なにも変わりません。
やけにアッサリ答えを言い出しましたが私の家のことだから即答出来るのです。
なのでお掃除とか・・・って本当に住みたい部屋は木の部屋なのに尻込みしてしまっておられる奥様。
大丈夫です、木の部屋に住んで見てください。
木に囲まれた部屋って本当に落ち着きますよ。
このLDKは豊岡の正法寺のお宅、大規模リフォーム、と言うかリビルトに近い工事となりましたが、ご覧の様に生まれ変わりました。
床はスギの板。
節もありますし、色も赤だったり白っぽかったり写真では見えますよね。
これは半年もすれば落ち着いてきてほとんどの方は全く気にされなくなります。
ただ、節がどうしても嫌だあ と言われる方には節の無いものもだったり節が目立たない木の床をご紹介致します。
ただ一番おすすめなのはやはり 杉のフローリング。 です。
30mmの厚い杉板のフローリングは特に足触りが良いのです。
冬もいいんですが夏が一番気持ちがいいですね。
なぜか?
さらさらなのです、足がベタベタしないのです。だから
気持ちが良いのです。
現在、ビニールクロスと合板フローリングにしようかなぁ?と考えられている方や工務店さんからお勧めされているのであれば一度私の事務所にもおいで下さい。
なんなら我が家にご招待を致しますので是非体感されてからお決め頂く事をお勧め致します。
一度やっちゃったら取り返しが効かないので、是非。
いつもながらも悩みまくりながら空間を創っていく。
何度も組み立てては壊す。
PC上だから出来る事だから気兼ねなく。
いろんなサイズのLDKを考えて来たが
人間のサイズはそうは変わらないのに生活スタイルは全く違う。
当然なのに新しい家族ごとの大事なところをお聞きする度に新鮮な気持ちになる。
決して広く無いリビング。
小物に溢れかえってしまい乱雑になりがち。
大きくても小さくても不思議に乱雑になってしまうものだ。
青年期に習った事が時折蘇るのだが、なかなか上手くアウトプット出来なくもがく。
組み立てては壊す、そしてサイズを変え試して見る。
煮詰まる・・・・・。
気分転換に
ご家族を思いながら取り寄せた『真鍮のランプ』を何処に使うか、高さはどうか・・。
ここに使うと喜んでくれるかなぁ、
なんて時が楽しいのだが徒労に終わる時も、まぁまぁあるのだ。
現物をいじりながら頭の中を整理してまた画面を前にする。
PCの中だから気兼ねなく試行錯誤が出来るのであるが、なかなか骨が折れる作業である。
お子さんの学童期はまだ先だしなぁと思いながらも、実は直ぐに必要になるのが勉強コーナーと言うか書き物をする場所。
ついつい食卓で兼用してしまう我が家のテツは踏まれない様にと収納家具に仕込んでみようか。
こんな使い方して欲しいなぁ・・と思いながらスケッチを足して見る。
もう少しで辿り着くだろうか、それともまだまだか。
あれこれ使い方・収納を考えながら画面から目を離す。
現実世界の自室を見返すと愕然となる。
我ながら乱雑だ。誰かデザインしてくれないだろうか・・・と言いながら夜もふける。
今日は所用のついでと言ってはなんだけど、鳥取の建築大好き社長に会いに行った。
ノーアポでしかも午前11時30分。恐る恐る玄関を開けようとしていると奥様が私を見つけてすかさず『どうぞ』と招き入れてくれる。
いやぁアポも取ってない非礼な私をグイグイ引き入れてくださるのだ。
ついつい、その居心地の良さにお昼を過ぎ13:40。流石に申し訳ないので重い腰をあげたのだが、外に出ても建築談義が続いたのだ。
会話の詳細はここでご披露する訳にはいかないが、やはり鳥取の社長も私と同じ数値競争嫌いであった。
元々数値だけですま居心地を語らない方であったので、私と同じ感性をお持ちの方だとは思っていたが今日もその意を強くした訳だ。
誤解をされると困るので今更ながらに言うのだが、数値は嫌いだが、数値だけで語るのが嫌いな訳で、その気になれば幾らでもお望みどおりに数値を追いかける事は可能なのである。
これまた同意見なのだが、我々はその数値の先にあるものを提供すべきだと言う事に意味を感じているのだ。
以前にこのブログで書いた事があるが例えばプリウスも否定しないが乗って楽しいとは思わない車だ。そう、乗りたい車では無く、あくまで効率的な移動手段の一つだと言う事は認めるのだ。
でも自分の感性には合わないので自分の車としては購入意欲が沸かない車なのだ。
同じガソリンを食わない移動手段ならいっそのこと電気自動車の方が良いのだ。
日産リーフには新旧2台試乗だけだが1週間試乗をした。
もちろんテスラなら言うまでも無く大歓迎、それはチャチなエンジン車を凌駕する走る性能を持っているからだ。
でき得るなら
高燃費であり、住うことに楽しみを感じられる。そんな住まいを作りたいと切に思う今日この頃である。
もしここまで読んで頂いている方(いらっしゃるのであれば幸いだが)もう一言。
数値は良いようだけど、それだけだね。
なんて家が量産されない事を願うばかりである。
数値性能より大事なのが感性性能である。
と私は信じる。
ネット上で住まいの性能が注目されておりますね。工務店社長や設計事務所さんが、「にわかYouTuber」となられております。
本当、今やネット時代。
いろんな会社さんのHPで競われているQ値、U値、C値、等々。
これから住まいを創られようと考えて居られる方は「数値が気になってしまって・・」。
では無いでしょうか?
そして、その数値に振り回されて右往左往。
何が良いのか悪いのか?
そのうち「まぁどうでも良いか?」となってしまって居られませんか?。
それで良いんです、正解です。数値競争なんて不毛な戦いです。
極端な言い方ですが 私も数値はどうでも良いと思うところがあります。
性能値は実験室で同様な条件下で測定されたものなら競争されるべきものかも知れませんが、住まいは周辺環境にすごく影響されるものですから、単にU値が良いから「すま居心地もいい」なんて事は実際にはあり得ませんし、同じ地域でも西向きのお宅や南向きのお宅では同じ性能であってもすま居心地は全く同じなんてあり得ません。
極端な話ですが「隙間風だらけの家」だって「天井にしか断熱材が入っていない家」だって、その置かれた環境によっては快適な住まい、居場所である可能性だってあるわけです。
なので
「数値の代償」に過ぎた対価を用意すると言うストレスを感じながら住まい作りをされなくて良いと私は思います。
確かに断熱性能をあげた住まいは快適です。
気密性能が高い住まいは正常な換気が行われます。
それが貴方のストレスを溜めない程度の対価で実現出来るのであれば是非こだわりを持って住まい作りを進めて頂いて結構です。
ただ、カタログ数値に踊らされないで下さい。
工務店、HMが提供する資料を鵜呑みにしないで下さい。商売のネタとしての数値かも知れないからです。
本当に必要なのは数値ではなく実感・体感で得られるであろう「心地よさ」なのですから。(その物差しになるであろう目安が住まいの性能数値だと言う事は承知の上で申しております。)
数値として表されて実感できるのは限られた条件下の体感温度だけかなと思っております。
私の現在の住まいは「現在語られている数値で言えば劣悪」です。
断熱材だって必要最低限しか入っておりません。
気密性能は測定すらしておりません。
ですが窓を開け放てば爽やかな風がとおり、心地よいのです。
夏だってクーラーをかける日は数えるほどです。多分、年に3日程度。
お伝えしたい事は
G3やパッシブハウス基準のUa値は・・・(気にされるべきは)とかの数値だけじゃ無いって事です。
数値に振りまわされがちな貴方が求める住まいが 「家族が健康で穏やかに過ごせる場所」であるのであれば
数値で言えば(結局、数値?! 笑)heat20のG1で良いのでは無いでしょうか?気密はボード気密で得られるC値1.0程度。
ただしそんな数値も「袋入りGWが標準」で「気密?」な工務店さんでは無理かも知れません。
工務店選びだけにはお気をつけ下さい。
とは言え、この数値性能であれば大袈裟な費用をかけなくても実現できる住まいの性能です。
可能であれば太陽のおかげを頂けるOMソーラを代表とする空気集熱式と呼ばれる装置で室内を温める仕組みをぜひ導入検討して下さい。
小春日和な暖かさを無料で体感できますよ。