N'sPlan省エネ・エコ住宅設計室

無垢の木と塗り壁で創る日本の家

彌吉のブログ

住まいに入れば靴を脱ぐ。

庭から住まいに入るときも靴を脱ぐ。

当然ですが、どう脱ぐかどこで脱ぐか。ですね。

 

特に初めてお訪ねしたお客様、まぁ私ですがどこで靴を脱いだらいいか悩ましいオタクが割とあります。

お客なのだから真ん中から・・とはいかず右端から靴を脱ぐことが多いのです。

ここで脱いだら良いんだよ と言う印が欲しいなぁといつも思うのです。

なので靴を脱ぐ場所はここだと言う印をいつも大事にしております。

この度は出石のお住まい。なので特に注意してみました。

 

 

平石に丸石を組み合わせ。今回はこれをご提案しております。

ただ最後の最後に上下を逆にさせて貰いました。

いつもの左官の橘さんにあとは託す訳です。

この後仕上げの上塗りを施すのですが、良いじゃないですか?。

良いかんじです。

 

いつか自分でコテを握り、作り上げたいと思う私です。

寒くなったり意外に暖かい日が続いたり。

そう言いながら確実に但馬の冬が訪れてきます。間違いなく。

去年、凍害で瀕死の状態だったウンベラータ君はなんとか持ち直して我が家で育ってくれておりますが背が伸び過ぎてライトに近過ぎで不味い状態となっております。

事務所移動も時期を逸してしまい、今更無理。

上手いこと行かないもんですね。

 

さて

築25年を越す我が家は断熱気密のレベルは当時の標準、そう、ほぼ無断熱(土壁の家です)。リフォームをしてリビングだけは少し手を入れましたが、NSのお住まい基準で言えば多分欠格仕様。ダメダメです。

まぁ時代が時代だけにしょうがないんですが、お風呂だけはどうにかしないと最悪の事態を招きそうです。

早く断熱浴槽だけでも導入しないとエネルギーの垂れ流し状態ですから体にも財布にもジワジワ効いてきます。

そんな(劣悪な)家に住んでるからこそ暖かいお住まいをご提案したいとなる訳です。

そう、最低を知ってるからこその強みとしております。

 

現在外気は9.2度、私の寝室(無人)は11.5度、無暖房の三郎部屋(1名・1匹、断熱改修済み)は16.1度、今居るLDKは22.9度(暖房切ってから2時間強)なんとか過ごせますが寝室はほぼ外気ですので電気敷き毛布を先週から導入しました。

なんか電線(磁気)に包まれているようで気持ち悪いけど寒いよりましと妥協しております。

 

よくある勘違い

高断熱仕様にしたから無暖房でも暖かいハズ・・・コレ勘違いです。少しのエネルギーも足さないであったかい家になる訳ないです。

高断熱の家と言っても自分で勝手に発熱はしませんし、暖かくはなりません。

日射取得を考慮した設計をすれば少しはマシですが「樹脂サッシで日射取得型ガラスを入れれば・・・」と言っても日射取得量で言えば樹脂でもアルミでも昔ながらのシングルガラスには勝てません。室温を上げるほどの日射は残念ながら頂けません。

シングルガラスの日向ぼっこ そう言う意味では最高です。

なんだか分かりにくいですがそうなんです。

高断熱の家(自称)よりも高気密の家(無駄な隙間がない家)の方が実は寒くないっていう事実も知っておいて下さい。

まぁ費用と住まい心地とのバランス感覚は大変難しいのですがネット情報を鵜呑みにされないで下さいね。

いやほんま、(自称)高断熱住宅はそこかしこに存在しております。

G2標準なんて言われるフランチャイズさんもありますしね。

 

私なんか昨今の住宅性能競争的なものに、だんだんとしらけてきております。

家は冬だけでは無いぜ。ましてや不細工な家は悪だぜ、なんて思っておりますから。

まぁ冬だけじゃないし夏も春もあるよねぇ。冬も夏も暖かい家ってどうなんでしょうね?

 

さて

但馬は但馬の気候に合った住まいを  と思ってOMソーラのご提案をしてはおりますがナカナカ浸透しませんね。

OMの日射取得は素晴らしいんですよ、晴れた日だけ限定なんで但馬ではその恩恵を頂けるのは極まれなんですけどね。

だからですかね、やっぱり。

 

それに比べて

薪ストーブ、良いですね。漏れ漏れのお住まいでも俄然あったかいです。

まぁ漏れてた方が危なく無いくらい空気を使います。排気計画も大切ですね。

外気導入を検討された薪ストーブなら問題ないですけど、なんちゃって高断熱・高気密住宅ではご注意下さい。

薪ストーブ大好きなら漏れもれの低気密住宅がお勧めです。そのほうが薪ストーブ楽しめます。

いっその事、窓を開けた状態で冷気を室内に入れ込みながらの薪ストーブ最高です。

ま、コレも極端かな。

 

色々申しましたが(極端な言い方をすれば)

開けっぱなしの戸を閉めるだけで部屋は暖かくなる。昔から言われて来た通りです。

先ずはどこからか解らない漏れ気や隙間を無くすこと。

そして熱を出来るだけ貯める事(外に漏らさない)。計算なんて(だけでは)計れません。

 

なんて言うと どこからかお叱りを頂きそうですね。このくらいにしときます。

 

ではまた。

 

 

 

このポスト、カッコいいでしょ。憧れております。個人的に欲しい。うちには似合わないけど。

9月中旬に上棟をした出石の家、丁度1ヶ月が経ちました。

なかなか見られない晴天。青が素敵です。

 

街並みと景観を配慮したお住まいをとのご希望を頂いて始まった今回のプロジェクト。

スタッフの退職やコロナの影響もあり、スタートが遅れかけたけど、いつも通り、景観と温熱環境に配慮したお住まいを創らせて頂いている。

というか、いつも以上に想いがこもったお住まいが出来つつある。

 

 

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メッシュシートの内側を公開すると

いぶし瓦にタニタハウジングのマットシルバーがよく似合う外観である。

 

 

瓦のデザイン、作り方にも色々あるんですがご興味のある方は別途グーグル先生でお調べ下さい。

今回のお住まいは まんじゅう と呼ばれる 丸い先端の瓦を採用しました。

ココが平らなやつは 一文字 と言います。これもいいけどマンジュウも可愛くないですか?

 

室内もいつもの様にピンクの高性能GW。居室にはザバーンの調湿気密シート。

(この写真は現場指示用にiPadで描いたものです。)

ザバーンの上に横胴縁というか杉のバラ板で気密テープ部を押さえてから石膏ボードで下地完成となります。

(新住協のメンバーの多くはバラ板なしの直接ボードを留めるらしい。)

理屈的にはその方が気密と断熱的には良いとされておりますが、雪国の但馬、ローカルルールでバラ板は外せません。

計算には反映されませんが確実に壁も丈夫になりますしね。

床と壁の境界部は気密シートを少し長めに出して置いて・・・がセオリーですが今回は気密テープ仕上げ。まぁこのテープを床板で押さえますので効果は同じです。

こちらは厨房の小部屋。天井部は耐火性能に定評のあるサーマックス。この上に石膏ボード。壁はザバーン。

 

軒天(裏)板には杉の上小板。仕上げにノンロットのクリアナチュラル仕上げ。

軒先の通気口はステンレスメッシュを全面に敷き込みました。

エボニーの鼻隠しとタニタのシルバー、杉板の3色でスッキリ。

来週からは外壁にも着手できるかな。お楽しみに。

 

 

 

私の苦労には全く感知しない三郎くんの寝顔に癒されております。

 

どうも今晩は。

みなさま大好きな断熱のお話はさておき、今日は防蟻と気密について少しだけお伝え致します。

そもそも防蟻ってなんぞや?ですね。

防蟻(ボウギ)、読んで字の如く アリから守る、またはアリの被害を防ぐ。です。

そこいら中にウロチョロしている黒アリなら良いんですが、大事なお住まいを食べてしまうシロアリ、こいつは許せんわけであります。

けどシロアリって普段気にもした事ないですよね。見たことも無い方の方が多いくらいだと思います。

けれどシロアリ、実は何処にでも生息しております。水と木質系があればいつの間にか湧いて出て参ります。困ったやつなのです。

ではそんな奴から大切な住まいを守るにはどうしたら良いのか?

まずは木を濡らさない、もしくは濡れても乾きやすくしておく。これでかなりの部分が安心できます。とは言え奴らは本当に何処からか忍び寄って来ます。

シロアリは単純に日光を嫌いますので、地中から忍び込んで来る事が多い様です。地中?つまり基礎付近の隙間からお住まいの中に入り込んでいつの間にか土台や柱の中に潜り込んで、静かにしかし確実に中身だけを食べていくのです。気味が悪いですねぇ。

 

という訳で

シロアリ対策の最重要点は基礎からの進入路を閉じる事なのです。もちろん、彼らの侵入経路は基礎(土中)からだけでは無く巣別れの時の飛来によるものもある様ですが極めて限定的ですし巣別れ時期である時分にシロアリの群生を見かけられる場合もあります。まぁ今日はそこのところは割愛いたします。

 

さて下の写真は基礎部に穴を開けて(基礎コンクリート打設の時にサヤカンを仕込んで)水道管を引き込んでいる場所です。

あまり見掛けられませんよね?

そして手に持っているのはホウ酸入り防蟻剤。コレからこれを使いまくります。

基礎内はこんな感じ。

パイプを基礎コンクリートから隔離するサヤカンの中に水道管が仕込まれております。

驚きましたが、この空間(穴が空いた状態)を塞ぐことをされない事も多くあるそうです。ちょっと理解できませんが。

 

 

写真は未処理の状態。大きな穴が空いてますね。コレだとアリどころかいろんな虫も入り込めます。気持ち悪いですが事実です。

で、どうするか。

一次作業としてサヤカン内にバックアップ材を詰め込んでまずは大まかに穴を塞ぎます。

その後はホウ酸入りのシーリング剤で密閉するように埋めます。

もちろん、外部も同じようにホウ酸入りのシーリング剤で埋めます。

 

たったコレだけです。コレだけの作業ですが大事なんですよ。

基礎には何箇所もこのような配管の穴がありますので、その全てに同じ作業を行います。

地味ですが大事な作業工程の一つです。

こんな事はあまりお伝えされている記事が見かけないので地味ですがお伝えを致しましたが退屈だっとと思います。

断熱気密のやり方 とか 省エネ施工の勘所 とか 暖かい家の造り方 などキャッチーなお話は受けるかも知れませんが、この様な基礎の基礎を蔑ろにしていては良いお住まいはできる訳ないのです。

で、感の良い方は既にご承知のことですが、基礎の無駄な穴を埋めることによって気密も向上するんですよね。

まぁごく僅かですが・・。その僅かが数値競争の時には効いてくるんですね。沼ですのでコレくらいに。

 

何は無くても良い基礎を作って頂きたいと願っております。基礎のやり変えは出来ませんので室内以上に大事な関心項目なのです。

そうそう。この様なサヤカンを使わずに水道管や電線管をコンクリートに直接埋め込むやり方もあるそうですが、それ間違っておりますのでご注意くださいませ。

 

お嫁入り

本日、お嫁に行きました。

うちに来て何年経ったろうか・・多分2-3年は居てくれた。

そう、このアオダモ君の事です。いや花が咲くから アオダモさんでしょうか?。

まぁ、それはそうとして。

弥栄の家さんからの御所望を頂き、本日意を決して嫁がせました。

と言っても、この鉢ごと運ぶ事は不可能なので掘り返す事にしました。

一人作業なので道中は割愛しますが

掘り返して枝を括って・・・。

 

軽四に載っけてお嫁入り。うーん、名残惜しい。

嫁ぎ先に到着!

つつがなく、おうちに背く事なく、幾久しく・・・なんて言いいながら。

植え込みの下準備で土嚢を並べてみたり、イメージを高めたり・・・

グダグダしている間についに暗くなって日没終了。

明日に本植え込みは持ち越しとなりましたが、位置ギメを住まい手さんと行いました。

 

これなんかどう? とか。

いやぁこっちの方がいいのかなぁ とか。

多分、こんな感じになります。         と思います。(笑)

 

植え込みが終われば外構照明を仕込んで化粧砂利を敷き込んで、いよいよ竣工を迎えます。

やっぱり緑が植ると すまい って感じが出てきますね。

新築時には植栽予算をふんだんにとって頂くと私が喜びます。

どれくらいか?

多ければより素晴らしいですが少ない場合でもそれなりに(自腹で)行いますので。

 

では明日。 お楽しみに。

 

建具?

と言うと 「え? なに?」 って思いませんか?。

スッと通じました? ならば あなたは 通の領域の方 です。

私は ? と思いました。

 

家作りが初めてのかたは、「そんなん知らんわ・・・」ってことが沢山ありますよね。

呼び方だったり記号の意味だったり、ほんま要るんかいそんな雑学的な知識って なんて思います。

 

普通の暮らしの中で 建具やら鴨居やら敷居。雑巾ずり、はばぎ 等々、会話の中で出てくることなんか ほぼ無いですからね。

 

でもね、平気で建築屋さんの間では出てくるんです。

「え? しらんの? 通じんなぁ・」なんて平気で言ったりしております。

嫌だねぇ・・・って思っておりました。若かりし青年の頃は。

 

なので私は通ぶった言い方はしません。

通じなきゃお話する意味ないですからね。

 

と言うことで

先日建具屋さんに行った時の事を忘備録的に書いておこうと思います。

 

この写真は ガラリ格子戸 です。

(横格子と呼んでも良いんですが、ガラリ と言う様です)

あえての白黒写真。

なんか写りが渋いなぁ と思ってあえて白黒としております。

 

今回はこの横格子に網戸にしよう!と更なる細工をして貰っております。

 

部屋側に網を仕込んだ状態ですが見て取れますか?

サイズは幅1450mm、高さは2100mm。製作の限界に近いサイズでしたがなんとか一枚で収まりました。

網の撓み防止も兼ねて室内側になる格子に補助桟入れようと考えております。(手に持っている細い板が補助桟です)

で、実はこの網。逆に付けておったんです。

普通の網にはオモテ裏は無い(白なら白、黒なら黒)なのですが、この編みには裏表があるのです。

仕様書にはちゃんと書いてあるんですが、職人さん。

全く読まない・・・。

取説も読まない人多いですが、ダメですよ。思い込みで使うと持っている素晴らしい機能を使わん知らんってのは最悪ですから。

写真の網、ちょっとテカッテおりますでしょ?

裏なんです、これ。

と言うことで

再度はり直しをお願いし 上手に組み直してくれた事は当たり前。

キチッとした職人さんでも思い込み、ありますので、検品は必要です。

また完成した写真はアップしますのでご期待下さい。

当然ながらこのような製作建具(まぁ住まいで使われる木製の扉だったりの総称と思って下さい)はメーカー製では売っておりません。

NSでは10数年、豊岡市竹野町の同じ職人さんにお世話になっておりますので大抵の事は可能です。

とは言え多分、職人さんには「面倒な奴」と思われている事でしょうね。

本望です。(笑)

 

さてこちらは以前にもアップした

気比のお住まいの例です。

既製品のアルミ枠に大工さんに横格子を組み込んで貰いました。

なので頑丈で長持ちです(と思っております)。

戸袋をつけて完成。大きな一枚ガラス、素敵です。

建築家の伊礼さんが多様されるので伊礼格子(いれいこうし)と言っときましょうか。

 

そうそう

横格子の他によく使うのは 縦格子 です。

 

こんな感じ。

真ん中の板張りのところ(戸袋といいます)に左右から仕舞えます。

なんか良いでしょ?。

こちらは小さめな窓用の格子です。

多くは杉で製作しますが上の写真の格子の材料は松だったかな、なかなか綺麗でしょ?(杉で作ることが主流の様ですよ)

 

 

まぁ建具(たてぐ)の代表選手としては 障子 。

 

なんですが この障子も実は色々な種類が存在しております。

芸術的な細工を施したものもありますが、そんなのは私の趣味で無いので一度も作ったことはありません。どちらかといえば嫌いです。

なので

我が家の障子はこんなのです。

大きめな枠で、縦と横の桟(細いフレーミングの木の部分)を敢えて同じ太さとしてます。

こうした方がスッキリ見えるんですんね。

 

建具、いろいろありますね。メーカ製ではアルミで出来たものやら段ボールのような木の屑を固めて作ったものやら色々あります。

出来れば職人さんと相談して作る物をお勧めしたいなと私は思っております。

 

そんなことがお好きであればご一緒しませんか?

外壁仕上げに左官さんが来てくれていると言う連絡が監督からあり、夕方になってしまいましたが何とか弥栄町のお住まいの現場に駆け付けました。

いつものシラスそとん壁、掻き落とし仕上げの真っ最中。

リズミカルに掻き落としてくれております。

右側が塗り付けて半乾き状態の壁。ある程度固まった状態で「左官こて」から「剣山」に持ちかえ、表面をガリガリ削っていく。

何度見ても勿体無いなぁと言う気持ちが湧いてきますが、仕上がりを見るとこれまたいつもの通り、満足な表情が出て参ります。

 

シラス壁についてはメーカーさんのHPをご覧頂ければ詳しく解説されておりますので、私は私の主観でお伝え致します。

シラス壁には外壁のシラスそとん壁 と内装用の 中霧島壁、シラス漆喰等があります。

私たちの手がけるお住まいの外壁はほとんどシラスそとん壁です。

 

 

この写真は豊岡市気比のお住まい。今年の春にお引き渡しをさせて頂きました。

この様に1階部分に焼杉、2階はシラスそとん壁とすることが多いのです。

なぜ2階部分をシラス壁にするのか?

すぐに答えを言ってしまいますね。

 

ノーメンテ。そう、10年経ってもお手入れは原則不要。

まぁ

全く必要無いか、物理的に全く無いか?と詰問されれば無くもない(笑)

とお答えし無いと怖いんですが、私たちの手掛けたお住まいにおいてはいまだ「ノーメンテナンス」、つまりメンテナンスの必要に迫られた事が無いってのが事実だから

「原則不要」とお伝えしております。

 

だって

2階外壁なので、メンテには足場が必要になる。つまりメンテナンス費用が1階より多く掛かる。

メンテナンスはどうしてもついて回るのは、しょうがない事。

ですが、できればメンテナンスに費用が掛からない方が良いですよね。掛かるとしても少ない方が有難い。

メンテの必要な木の外壁を2階に採用するよりもノーメンテのシラス壁を2階に採用。

これが私達の定番。となっております。

なんか、押し売り調に聞こえますね。けれど良い外壁なのですよ、本当です。

 

 

弥栄のお住まい、下屋土間部のシラス掻き落とし仕上げ、本日の作業完了です。

シラスそとん壁、とても素敵な素材です。

 

ぜひ、ご採用ご検討下さい。

お風呂のリモコンと照明の位置どうしましょ?。

図面にキッチリ落とし込めていなかったので、監督から電話がかかってきた。

けど、電話ではなかなか伝わらない、いや、伝わったか確信が持てない。

 

こんな時は現場から写真を送ってもらって写真に直接描き込むのが早道。

今日の場合はこれだ。

まだ使いこなせてはいないけど、ipadproとapplepencil2が良い仕事してくれます。

往復で1時間半弱かかる現場だから余計に有り難みを感じるんだけど、やっぱり便利ですね。

明日には仕上げなきゃいけない事が2つ。

と言うことで今日は眠ります。

天井

天井(てんじょう)

                     (弥栄 工事中)

 

どんな天井がお好きでしょうか?

いやほんま、いろんな天井(の形や素材)がありますが気にされた事、考えられた事ってありますか?

ただ何となく白っぽい天井になってて、天井にはUFO型、そうお饅頭が平たくなったシーリングランプが煌々と部屋中照らす様になってる。

天井ってそんな感じでは無いでしょうか?

悪いって言ってるんじゃ無いんですが、天井に板をハルって如何ですか?

               (下陰ハウス)

 

昭和な家では天井がない家も多く、梁や桁が見えていたりしました。

平成、令和なおうちでは殆どが石膏ボードにビニールクロス仕上げ。

定番中の定番となってしましました。

ビニールクロスだから色柄も多種多様、すごい技術だなぁと・・ある意味、感動モンでもあります。

 

(下陰ハウス)

私は好んでこの様な天井をご提案させて頂いております。

如何でしょう?

板天井って綺麗でしょ?

(気比の家)

時にはヒノキだったり杉だったり和紙だったりします。

(竹浜の家)

(国分寺の家)

 

間取りも大事ですが、安らぐ為に作られるお住まいなのですから天井だってすごく大事なんですよ。

伊礼さんファンの一人である私ですので当然の様にご提案する玄関引き戸は湯田木工さんのこれ。

弥栄町の家でつい先日取り付けられたので見て頂きます。

この仕上げはノンロットのクリア仕上げ。

軒が結構深いので一番好きな仕上げが出来ました。

ただ

伊礼さんは割りかし濃い目の色に塗られる事が多い様です。

I-worksの施工例からご紹介すると

壁はシラスの「 伊礼色 」と呼ばれる茶系のもの。

植栽と壁、木部の色合いがとても綺麗ですよね。大好きです。

 

さて、こちらはiworks4.0の黒ガルバ。

これもクッキリして綺麗ですね。

やっぱり

黒い壁にも、この色は似合いますね。(弊社施工 気比の家)

ただ

私はクリア仕上げがやっぱり好きなので竹野の家でも、この仕上げ。

最初の写真のクリアとはちょっと違う印象になっている事、お気付きでしょうか?

こちらは紫外線の影響がほぼ無い、深い位置に玄関を配置したので、より透明なクリア(クリアでも色々あるのです)で仕上げました。

ヒノキのピンクが綺麗ですよね。

 

木製品はどうしても紫外線の影響を受けるので雨が当たる所とか紫外線が強いひなたの場所には、比較的色の濃い塗装を用いた方が劣化が少ないので、そんな配慮も必要です。

 

 

なんちゃって木目柄の大手メーカ製は雨風日射どんとこい。

左手に写っている茶色の引き戸。

LIXILさんのエルムーブと言う既製品の引き戸です。

写真写りは良いですね、けどねぇ、そこはそこ、本物と比べようが無いくらい質感は違います。

雨風、日射全くへっちゃらですが、伊礼さんの引き戸の様な木製引き戸には配置にも気を配る必要があります。

場所と雰囲気、そして満足感。何処を大事にするかで決めていきますが・・・。

 

玄関戸だけではなく、木製の建具、窓。

ちょっと気にしたい所ですね。

 

私は勿論、木製が大好きですが強制は致しませんのでご安心ください。

お問合せを頂く方が聞かれるので、お答えはしますが性能値を特にセールスポイントにしてはおりません。

新住協に所属もしておりますし、性能値を大事には思っております。

 

が、しかし

性能値、そんなに重要かな?と本心では思っております。

基本的な事をちゃんとやれば数値は自ずと向上します。

そう、ちゃんとやれレバ どんな工務店さんでも そこそこ出せます。

ましてや、

設計時に算出される性能値は所謂机上の計算ですので、実際のところ「ホンマかいな」と思う(お住まいの)時もあります。

設計性能値を一番に掲げて

「 だから 良い家なんだ 」 と言われる方も居られますが、どうなんでしょうね。

 

まぁ、悪いよりは良い値の方が良いに決まっておりますが、それなりに予算も掛かりますので、「性能値一辺倒では良い住まいは出来ない」と私は思っております。

 

極端な話、性能値は2の次(つまり3番目?)で良いのではなんて思います。

なんか叱られそうですが、人の暮らしは建物性能だけで語れませんよね。

僕なんかは、見た目も重要に感じますし、ダラァっとしたい時や、ちょっと気取って楽器なんかをいじったり出来たら・・

なんて住まいに対して色々思うところが多いです。

 

実際のところ、性能値なんてたかが数値。

まぁまぁ、そこそこで良いんでは無いでしょうかね?。

え?数値で言えば0.3から0.4 近辺で充分では無いでしょうか。 そう思いますけどね。

地震祭、上棟祭を終え住まいの形が見えて来ました。
ご覧下さい。

上棟のその日、一番のお仕事は施主による柱建て。

本当は「いの一番の柱」を建てて頂きたいのだが、安全第一で足場の良いところを棟梁に選んでもらって・・となります。

力強く、確実なかけや。

いつもの職方が手際良く組み上げてくれます。

 

夕刻にはウルトのルーフィングを張り終えられ夜露に備え作業終了。

 

丁度、一週間後の今日。

無垢の木の魅力を積極的に求められるご主人とモダンな奥様。

お二人のお好みと私の想いを重ねて、弥栄の平家は出来ていきます。

もちろん、各職方の技術があっての事ですね。

 

設計性能は Ua=0.35      heat20 G2に0.01足りなかった・・・ 。

とは言え

BELSは当然ながらの5つ星。

京丹後市弥栄町の平家

基礎工事を過日より着手しております。

ドローンで撮ってまいりましたのでご覧下さい。

12月初旬にお引き渡し予定。

そとん壁と瓦屋根、大開口のリビングサッシ。

そして

ns初めてのサンワカンパニーのステンレスキッチンとガゲナウの食洗機等々。

 

奥様のこだわりをつめ込んだ平家を建てさせて頂きます。

ちょこっと車を走らせると福知山市という京都府北部の中心的な街があります。

そこに同じ志を持っている舟越工務店さんがあります。

 

今日は御披露目会を行われているという情報を得たので自宅から1時間ちょっとのドライブをして来ました。

福知山を拠点とする舟越工務店さんはOMの先輩工務店さんであり、同じ関西エリアと言うこともあり心易くさせて頂いておりますが、コロナ禍もありかなりご無沙汰して下りました。

 

迷いながらもようやく現地に到着。

住宅街の中にある建築地でしたが明らかに他とはコンセプトの違いがわかる出立ちで待ち構えておりました。

社長曰く

「緑がまだ植ってないからまだまだなんだけど・・・」と言うことでしたが、既に風合いは感じられる状態でありましたね。

さすがです。

 

【 室内は 】

中に入ると舟越さんらしい木だらけの空間。

木視率は非常に高いけど、木組や窓の配置を巧みに操られ面積以上に開放感と相反する包まれ感を醸し出されていました。

全館空調のOMXも搭載されZEHも当然クリア。

羨ましい室内環境でしたよ。

 

一通り見学させて頂き、OMXについての雑談。

施工上の工夫やヒントも頂き大収穫の御披露目会でありました。

 

最後はおっさん2人での記念撮影。

暑苦しいので白黒と致しました。(笑)

窓辺を考える

どちらのお宅にも必ずある大きなサッシ。
床から天井近くまである掃き出しサッシ(ホウキでゴミを掃き出せる大きなもの)。
けど今の時代ホウキで掃除をされるご家庭ってあるのだろうか・・・。
などと考えると、今の時代なんと呼べばいいのだろうか?。

まぁ一旦この考察はやめときますが・・・。

窓辺、大事ですよね。特に見たい景色がある立地では私達はとても大事にします。
時々お隣の室外機が置いてある向きに大きなサッシ(開口)を設けられているお宅もありますが、何なんでしょうね、あれ。
究極の選択として窓無しを採用した方がいい方角もありますね。
見たく無いものは見ないで済むようにした方が良いです、そうご自宅は我儘で良いんですから。

という事でこんな窓って如何でしょうか?

なんだ?ちょい広い目の窓か? と思われた方はもう一度 ご覧ください。

サッシに付き物の上下の枠が無いぞ。 と気付かれた方は 「さすが」 です。

真ん中に一本、柱のような物がサッシの縦枠ですが左右の枠、上下の枠は視界から隠されております。

結構な開放感がありますよね。

でもそれだけではありません。このサッシは完全に仕舞う事が出来るんです。

 

意味わかりませんか?

 

次の写真をご覧下さい。

真ん中の縦枠が無くなっていますよね?

外した訳ではありません、左手壁側に仕舞っております。

(クレセント(窓の鍵)が左手の木の枠に見えるでしょ?、ようく見ると縦枠がチョビッと見えておりますね。)

 

で、このオタクの窓辺は、これだけではありません。

実は障子も仕舞い込んでおります。

障子を出したら、こんな感じになります。

グッと落ち着いた印象になりますね。

やっぱり障子はいいもんです。

しかし障子を閉めたら、風が通らなくなるね・・・。レースカーテンがいいね。

というご意見もあろうと思いますが、通風を考慮して雪見障子にして見ました。

ご覧ください。

見たく無いお向かいが視界から無くなり、風だけが通る。

これ最高ですね。

しかも網戸仕様で、軒も深いので雨降りの時でも窓開けっ放しで大丈夫。

いい風が通ってくれます。

で、もう一度障子を仕舞いこむと

ダン!と大開口がお目見えです。(横幅2750mm、高さ2000mmの大開口。)

ガラスはアルゴン入りのペアガラス、樹脂枠に樹脂スペーサ。性能もまずまず最上級です。

普通のサッシと是非、見比べて下さい。

 

 

くどい様ですが窓辺、大切です。

何を見るのか見えるのか?人は通るのか風だけで良いのか?

そんなこんな「窓を考える・・・」事が大事です。

そう、こんなCMありましたが、このサッシはYKKAPさんの物ではありません。

知る人ぞこそ知る・・・・・樹脂サッシの老舗。

北海道生まれの道産子、エクセルシャノンさんの特注サッシです。

おそらく但馬では他に無いサッシだろうと思いますので、ご興味あればお声がけ下さい。

 

実はLIXILさんにも大開口のサッシが製品化されております。

気比のオタクで先日お引き渡しをしたお住まいで採用して頂きましたのでご紹介致します。

こちらは横幅2000cm、高さも200cmの正方形。一枚ガラスです。

製品完成度はLIXILさんが上。(気密もしっかり取れます)

ですが価格も約2倍近いものでなかなかお高く、それならば木製サッシにしようかなぁ と迷いが出て参ります。

気密性・耐久性を考えると このLIXIL LW 一択かも知れませんが 実現できる開口はシャノンや木製サッシの方が大きいしお安い。

悩ましい窓辺の考察は 住まい手と場所 によって正解が変わる 魔物 です。

これからは、太陽で床暖房。OMソーラーの家

お問い合わせ下さい。