彌吉のブログ
洗濯物が乾かなくてリビングやダイニングに洗濯物がぶら下がる但馬の家なら日常的な風景と言える季節になりました。
私の子供時代は洗濯物の下で一家団欒、ご飯を食べておりました。
が、時々畳まれた洗濯物が落ちてくるなんて事もあったり。
今でもそうですよね、この劣悪な洗濯物事情。
なんせ、乾かない。そして勿体ないから人がいるリビングや食堂が干場になっている。
これってしょうがない。しょうがないけど、楽しくないでしょ?
と言う事で我が家は思い切って「乾太君」を昨年導入しました。
台所事情ならぬ洗濯物事情
カタログで言えば
5kg仕様ですが、子育ても終わった夫婦にはちょうど良いサイズです。
家内曰く「8kgの方が良かったかも…」ですので、子育て世代や大家族さんには迷わず8kg がオススメです。
けど、高いなぁ が本音ですよね。我が家もそうでした。
けど、乾かない洗濯物にイライラしたり、乾燥だけにコインランドリーに行ったり来たり…。
コレってかなりのストレス。しかもまぁまぁお高くつく乾燥。
誰が使ったか、何を乾かした後なんかも分かんないし。
と言う事で我が家の洗濯事情はほぼ解決したのでした。
そうそう、電気式の乾燥機も2台使いましたが寿命は3-5年くらい。しかも生乾き。
もう一度天日で干したくなるレベルでしたね。
最近ではヒートポンプ式の全自動洗濯乾燥機も開発されている様ですが、かなりの金額とやっぱりショボい乾燥だそうです。
と言う事で
但馬の国の洗濯は
乾太君でほぼ解決。 では無いでしょうか?。
付加断熱ってご存知でしょうか?
何を今さら、ですか?
この写真は外付加断熱の施工途中の写真です。
付加された断熱材、お分かりでしょうか?
こちらの方がわかりやすいかな。
フェノバボードと言うボード系の断熱材を採用して断熱性能を上げた一例です。
先の写真はサーマックスと言うイノアックさんの製品。
そう、断熱材は何でも良いんです。
実際には付加断熱材は材料費用だけで言えばグラスウールがコスト的に優秀です。
ですが此処は但馬の国、天候が急変する事も大いにあるわけですので、雨に影響され難いボード系の断熱材を採用する方が安心安全と言う訳なのです。
付加断熱、今更ながらですが
家の中の柱の内側に納める断熱材が充填断熱と言い、それ以上の断熱性能を求める時に外に追加で断熱材を施工する。
と言う事です。
付加断熱をしてサッシを樹脂や木製にするとheat20のG2がクリアできます。
難しく有りません。ご希望でしたらお届け致します。
ただ、住宅はそんな性能だけではありません。
庭であったり居場所であったり。
もしかしたらそちらの方が大事な部分なのかも知れませんね。
なんて尋ねられる事が増えてきたようにも思う。
コロナの影響で在宅時間が増えたから・・などとnetで言われているがそうなんだろう。
で、この数値って興味ございますか?
Ua値 外皮平均熱貫流率
外部に逃げる熱量を外皮全体で平均した値。小さいほど省エネルギー性能が高い。と言う事なのですが
まぁ、断熱性能が高いか否かを判断する値と言っても良いのかな。
私が所属する新住協ではQ値と言う値で性能を図っていますが、まぁ大体同意ですので拘られずとも良いのでは。と私は思っております。
で、Ua値ですが
私たちの作らせて頂いているお住いは0.3から0.4が平均的になってきました。
以前は0.6から0.7のZEH基準でしたので少しながら良くなって来たようです。
これは住まい手さんが特別望まれた訳では無く、私達の標準的な断熱仕様の中の採用するサッシが変わったからがハード的な一つの要因であります。
加えてホームズ君と言うソフトを入れて設計の確かめ計算が施工前に性能を図る事が出来る様になった事が大きいと思われます。
コストと性能を比較しながら住まい作りが出来るようになった事は私達だけでは無く、一番大事な住まい心地を住まい手さんにご提供出来るのが良いところかなと思っております。
断熱性能至上主義的な家作りがいいのかどうか?は はてな です。
まぁ温熱環境が劇的に良くなるのは事実ですので予算が許すならば健康にも良いので是非と申し上げたいのですが、やはり予算に限りもありますのでそこは柔軟にお話をさせて頂いてはおります。
実際のところ、断熱性能を上げる事はそう難しいことでは無く、それ以外の全体的な性能を上げるための費用を削ってまで果たして重要なのだろうか?と言う疑問もまだ私にはある事を否定しません。
デザイン、耐久、温熱の平均点を上げる事が大切な事だと思うのです。
コロナで得られるネット由来の色んな情報に振り回されず、今のご家族と今後の生活を考えられた上での総予算の範囲で最高のお住まいをお作り下さい。
モイスと言う面材。ご存知であろうか?
私達がよく使用する外壁下地にもなる耐力面材である。
この耐力面材は主だったところで3種類がよく使われているようだ。
ハイベストウッド等の建築廃材をプレスして板状にした物が主流。
何故か?
まずは安い、軽い、強い。吉野家さんの牛丼並みだ。
良い事だらけなのだが、なんだか気持ちがよく無い。
理由は、所詮ゴミだから、接着剤で固めたゴミと言ったほうが正解か?
要は私が嫌だからだ。
かたやモイスはどうだ?
切り刻んで余っても調湿剤になり得る優れものだ。
つまりゴミにならない。小型の土嚢袋に入れてトイレや浴槽の下部に忍ばせるのだ。
モイス、もう少し軽かったら言う事ないんだけどね。
我が家には三郎君と言うフレンチブルドックが住んでいます。
彼は我が家において3人目のアイドル。
抜け毛と爪痕を残すのが悩ましい住人です。
この後ろ姿、立派なおっさんです。
そしてよく眠ります。
こんなふうに座布団をかぶってみたり、愛嬌たっぷりなのです。
皆さんも床の傷など気になされず、犬でも猫でも一緒に過ごされてはいかがでしょうか?
生活が楽しくなる事、間違いなしですよ。
良い夫婦の日に上棟させて頂いたY様。
あやしい天気予報だったけど、雨つぶの登場よりも早く納められた。日頃の精進の賜物か。
このお住まいではOMソーラのパッシブエアコンを採用して全館空調をデザインさせて頂いた。
もちろん、いつものごとく高気密高断熱仕様である。
G2を担保するには付加断熱仕様でなくては残念ながら当地では厳しい。
断熱仕様は
屋根135mm(サーマックス)
壁GW20K120mm 付加断熱50mm(サーマックス)
施工写真は後日アップ。
基礎100mmスラブ50mm(サーマックス)
と所属する新住協鎌田先生が講習でご紹介されたサーマックスをふんだんに使用。
まぁ。スペックはどうあれ現実はその施工であるので、大したお話ではないが断熱バカと自称される方々だけにご理解いただければと記載しておく。
今回から導入したタイムラプスカメラとドローン撮影。
タイムラプスをご覧頂きたいのだがあいにくアップロードのデータ量の制限がありお見せすることは叶わない。
と言うことで12月2日までのドローン撮影をお見せする。
撮影に用いたドローン。
この機体は法的には操縦に規制は無いが、公共現場用のプロ仕様ドローンの操縦用の許可を私は国交省から頂いている事も申し添えておく。
DJIミニ(1St)アンダー200g。操縦しやすくお値段もお安い。お勧めできる機体だ。
今回も屋根断熱仕様。
3層からなる断熱材を詰め込んでいる絵だ。
屋根断熱と気密施工が終わり改質アスファルトルーフィングを貼り終わる。
待ち兼ねた様に小川板金さんがやって来てくれた。
雪下ろしが騒がしい季節だけにちょっとした晴れ間が重要なのだ。
大屋根は1500、下屋は900。深い懐のお住まいだ。
これが私がお届けしたい住まいの外観である。ぜひ一度ご覧頂きたい。
此処からは私個人の感想と思いであるのでご容赦ください。
気分が悪くなったら直ぐに閉じて下さい。
いいですか?。
では
家は性能。
と言って業績を伸ばされているHMもあるがその外観は全くつまらないものだと私は思う。
性能が良くても見栄えが悪い住まいって果たして住む価値があるのだろうか?
とさえ思うのだ。
ただ
性能も悪く見た目も悪い(いや現代の普通か。)そんな商品と呼ばれる家がお好きならば、それはそれで良いとも私は思う。
その価格に見合ってさえいればだが、多くは、そうでない様に思えてしょうがない。
これは某HMの事を指している訳では無くごく一般論であるのでご了解頂きたい。
そう
私の私感であるのでご容赦願いたいのだが、いかにもお安い価格を打ち出している風の工務店さんが多い。
(私のとこでは総費用を延べ床で割れば坪単価100万円くらいになるお住まいがほとんど)
量産の工業製品を寄せ集め、見えない部分と言うか一般的に知られていない部分はできる限り安価なものを求める。釘、防水シート、断熱材、基礎コンクリートに至るまで最低水準の物の寄せ集め。工業製品の展示会の様な家作りだ。
そこに愛はあるんか?と思えてしょうがない。
あなたのご家族を安物の寄せ集めの箱で過ごさせないでください。
そうそう
気密試験も実施しない、したことが無い。またはオプションなんてとこはいくら予算内であろうが論外なのである。
本当にしっかりした住まいを作るにはやはり費用はかかるのです。これは事実です。
アパート代で買える家が良いなんて本気で思われてますか?
アパートにそのまま住まれた方がご家族の為です。
予算、費用はないけど、いい家が建てたいと思われている方は一度事務所にいらして下さい。きちんとご説明を致します。
ただし、来年の秋頃くらいのご予定ならば。ですが。
妻が台所で呼んでる。
手伝って…ってなんだろう。
なにかと思い、覗くと大量の柿。
早くもそんな時期か。季節の変わり目。
ともかく、どうやら今年もありつけそうだ。
器用に柿を紐で結びながらゆだったお鍋さんに15秒潜らす。
コレをしないとカビだらけになる様だ。
特に急ぐ訳でもなく楽しんで作っていく彼女。
まぁコレはこれで僕も楽しいから大丈夫だな。
週末は上棟。
新しい故郷を作らせて頂きます。
素敵な御家族に幸多かれ。
早いものでもう11月も中旬。
この週末は家内と青垣町に紅葉狩りに行って来ましたが、予想以上の人混み。
皆さん、よくご存知で。
ここまで落葉があると掃き掃除もしなくて良いなぁと思う私でした。
まぁこんな大きな庭は個人宅では無理。
とは言いながらも樹木の配置を目に焼きつけてみました。
せっかくなので露天の焼栗を購入。コレが予想以上に美味しかったですわ。
今年を振り返るわけではありませんが、公私とも色々ありました。
コロナのことは語らずともでしょうし、ね。
今日はとてもいい天気で、自宅の窓、ひな壇デッキの拭き掃除をいたしました。
終わりを待っていたかのように愛犬三郎くんが日向ぼっこをはじめる穏やかな日中です。
やっぱり窓周りが気持ち良いのが最高ですね。
ご自宅を検討される際には大切なところは沢山あるわけですが、大事にされて欲しいところです。
窓周り、外からも内からも大切にしてくださいませ。
さて
写真の窓はリクシルさんが作られた全開口サッシLWをベースにガラリ格子戸と戸袋で意匠を整えたモノです。
リクシルさんにはアルミサッシで作られたオープンウィンというブランドの全開口サッシが以前からあったのですがそこはアルミサッシ。
時代の流れで高断熱性を追求、さらに快適性を向上させた窓として伊礼智先生と共同開発されたので遅ればせながらも先ずは使ってみた訳です。
よくある4枚の引き違いサッシと、とりあえずLWを取付けた状態。
杉板で整えた外観の違いをご覧ください。
4枚のガラスから大きな1枚ガラスになりましたが、ご覧のように窓面積は若干小さくなってしまいました。
お待たせしている方を先行して作業をするようにしておったら、あっという間に1ヶ月が経ってしまいましたが、いつまでも遮熱シートを貼ったままの状態では恥ずかしいので作業の合間で取り敢えず板を貼ってもらいました。
伊礼先生お得意のガラリ格子戸を純正アルミフレームで実現出来ないか、試作をしてみましたらまぁコレはこれで良い感じ。
ライトな造作verとしようかしらと思いながら・・・。
ということでさらに1ヶ月放置。
ようやく大工さん段取りが取れまして戸袋と斜めにカットしたガラリ格子戸の造作に入ってもらいました。
ここから完成までには1日半。そうすぐにできるのです。
窓周りって大切ですよね。
皆さん、あまりご興味無い基礎工事についてお伝え致します。
では。
基礎ってナニ?
ズバリ お住まいが載っかる「一番大事なところ」です。
なのに皆さんあまり興味がない…。
そう「ただのコンクリートの塊だから、なんでも良いんじゃ無いの?」くらいでは無いでしょうか?
ですよね。
工務店さんの中でも基礎の話はあまり話題として出て来ないのも事実です。
皆さんと同じく基礎の品質についてはほとんどの工務店は気に留められてないようです。
とはいえ基礎は先程も言いましたがお住まいの一番大事なところ、やり直しが極めてやり難いところなのです。
部屋の色やらお風呂のメーカー、キッチンのサイズなんかよりとっても重要な場所なのです。
具体的に申しますと
しょぼい基礎は見た目で分かります。
コンクリートの表面に亀裂が入っていたり、ぶつぶつだったり・・・。そう、見た目の悪さが品質の悪さにほぼ直結しております。
反対に綺麗な見た目のコンクリートはほぼ間違いないものと思われて大丈夫です。
ひどい基礎になるとコンクリートの中に混ぜ込んである砂利が見えているようなものまであります。
ただ
皆さんが見られる時、完成時には左官屋さんが表面を綺麗にお化粧されていて気が付かない状態になっています。
なので基礎コンクリートが出来上がったら監督さんに声をかけられて現場に見に行かれることをお勧めします。
まぁ小さな気泡程度の窪み状のものなら問題になりません。
程度次第ですが、プツプツは大丈夫で凸凹はだめ!と思い下さい。
と言うことで
基礎コンクリートの表面、気にされて下さい。
次に
コンクリートで寿命が違うってご存知?
基礎コンクリートに使われるコンクリートの種類って聞かれた事ございますか?
そんなもん、聞いたこともないわ・・・・ですよね。
きっと工務店さんも興味ないと思われてお伝えされてないと思います。
ですが、コンクリートも様々な種類が実はあるのです。
コンクリートには設計寿命というものがあるのですが多くはコストの関係だと思いますが30年のものが多く使われています。
弊社はFC24、若しくはFC30(65年、100年)の長寿命コンクリート使用して基礎コンクリートを作るようにしてます。
まぁ30年寿命のコンクリートを使って欲しくはないですよね。
で、コスト差は数万円アップくらいなのですから是非24か30のコンクリートを使って欲しいと工務店さんにお伝えください。
それだけでより良い基礎コンクリートが出来る確率が上がりますので。
基礎コンクリートの中にある鉄筋にフック
弊社はこんな鉄筋を基礎の中に組み込んでおります。
コレは基礎鉄筋を組み立て途中なのですがジックリご覧ください。
次の写真は別のお宅の基礎型枠が組まれた状態での基礎鉄筋のアップです。
そう、先端がフックになっていますね。
なんで?
一般的にはこのようなフックになっていない事が多いようですが、フック状にする事によって土台が載るコンクリート面の強度が上がるわけです。
そんなにコストアップすることでもない加工ですが鉄筋を組む上で大事なところです。
是非、「鉄筋はフックになっているかどうか?」 工務店さんにお尋ねくださいね。
大事なことは一体打ちとすることです。
多くの工務店さんやハウスメーカーさんでも採用されている2度打ち基礎。
コレだめです。
こんな風な基礎工事をお願いして下さい。
わかりにくいかと思いますが基礎の立ち上がり部と平な部分に跨ってコンクリートが流し込まれているのが見えるでしょ?
これが一体打ちというコンクリート打設の方法です。
何が良いの?
打ち継ぎが無いので、シロアリも入る隙間もありません。もちろん気密も取れます。そして大事な強度も上がります。
良いことだらけなのでこの打設方法を工務店さんにご指定下さい。
多分、必要ないだとか何とか言われるかもしれません。
ですが、必要な事ですのでされる事をお勧めします。
コストアップはほんの少しだと思います。
弊社は標準的な基礎工事なので費用アップは勿論ありません。
10月24日は特別な日で妻と小旅行。
白川郷と穂高、そして娘夫婦のところに寄ってとなかなかの強行軍でした。
穂高はあいにくの小雨。頂上付近では氷柱を見かけるくらいの寒さ、いや凄いモノを見させて貰いました。
また訪れたいものです。
そのまま白川郷に移動、一泊し早朝より散策。
いろいろ見て回ったのですが一番のお気に入りがこれ。
2間間口の車庫。 ゆるくかけられた屋根、伸びた軒と妻。
いやぁじつに良い。カッコがいい。
このようなカッコいい建物が旧道沿いの至る所にあるわけで、観光地化した建物とはまた違うオーラを僕に投げかけて来たんです。
白川郷も良いけど、それ以上に目を引いたんですね。
もう一点。
お土産屋さんの軒延長の工夫。
これには参った。費用を掛けずとも目的を達成しております。
雪が降る頃にはこの延長垂木を仕舞ってらっしゃるんだろうなぁ。
素晴らしい工夫だなぁと1人感心至極でした。
何処に行ってもその土地に建っている小屋や建物に興味を持つ私に付き合ってくれる妻に感謝なのです。
一泊二日の妻との小旅行。
無事帰って来られました。
ありがとう。
旧街道の家さんも竣工を迎え、現場監督のK君は公共との掛け持ちでテンテコ舞いの様相です。
私はと言うと溜まった案件を整えるのに、これまたテンテコ舞い。
いかんな、これ。
てな事で「次の次」にお待たせしているKさんのお宅のパースの仕上げも急いでおります。
外観は寄棟、木質感のある住まいがお好み。私は切り妻屋根がオススメなのだが寄棟も嫌いでは無い。
日本の茅葺民家も寄棟造りの様な入母屋な様な…、まぁ切り妻では無いのですから私にとっては同じようなモノ。
2ndプレゼンで整えたパースは
玄関土間と外土間を大きく開けられる様に掃き出しをカネ配置としてみた。
悪くない。悪く無いけど、もう一つ欲しい。
となると、やはり伊礼先生のお得意の「ガラリ」が似合いそうだ。
PCでのパースの利点は試行錯誤、トライアンドエラーが何度でも出来る事。
手書きではとても出来ないことが出来る。やはり時代だな。
と言うことで本日、ガラリ戸を加えてみた。
これはi-works1.0でも採用された手法。正確にはトレース出来ていないけども。
寄棟も5寸勾配として茅葺き屋根に寄せてみた。
不思議なことに切り妻屋根では勾配を緩くすると綺麗に見えるのだが、寄棟はキツくすると収まってくる。
とは私の個人的な感想ではあるが、事実そう思う。
肝心のクライアントが喜んでくれれば万々歳なのだが、いかに・・・。
最後に正面をもう一枚。
お待たせばかりの私ですが、やる時はやりますのでお住まいを考えておられて「モンモン」とされているのであれば「一緒にモンモン」とさせて頂きますのでご一報を下さい。
ただし来秋着工くらいのご予定の方がちょうど良い感じです。
イラチで呑気な私ですので同時進行は苦手であります。
そうでは無い方限定ですが
一緒に高気密断熱である木の住まいを作りましょうね。
現代の住まいに無くなりかけているモノの一つが「表札」では無いだろうか?
街を歩けば但馬地方でもアパートなどで部屋番号だけの表記がしてあるだけの処がチラホラ見かける。
表札、要らないんかなぁ。
なんて私は全く思わないのだが、若い世代の住まいには不必要なモノに成り下がっている様だ。
大変嘆かわしい。
今月お引き渡しの某邸。
延寿(えんじゅ)の板を取り付けて「表札」が掲げられるのを待っていた。
既製品の表札板じゃ、物足りない。なにかコレってものが無いか考えあぐんでいたが、当家の娘さんが書道8段の腕前と聞きつけ、是非筆をとって貰える様に頼んでみた。
延寿の色が濃い目なのでやはり檜かヒバの白い板が相性が良さそうだ。
明日棟梁に頼んでみようか。
天候に左右された外玄関の土間も左官さんに週明けには仕上げて貰い、竣工を迎える。
いよいよ、「栗の家さん」の着工だ。
今日は来月早々にお引き渡しになるお宅用のあるものを作りました。
どこかで見かけた様な・・・そうです。京都に行くとそこかしこの路地で見かける犬矢来の様なもの。
犬矢来の多くは竹が緩やかな曲線を描くとても優雅なお姿なのですが、私にはそんな技量は当然の如く無い訳でして、直線の犬矢来となった訳であります。
設置予定は直線で約4mなのだが運搬を考えると2mを2個作るのが良かろうと言う事で本日OMの関西ブロック zoom会議の合間に久し振りにノコと金槌を使ってこしらえてみた。
竹を詰め打ちとするか隙間を作るか?ではその隙間間隔は・・と図面を描き始めたが描くより現物だと竹を並べてみた。
結果、3分(約9mm)空きが自分としては一番気に入った。なので、もう即決定なのである。
と言うことで描きかけた図面はほっぽって頭の中の図面をトレースしながら竹にドリルで下穴をどんどん開けていくことにした。なんせ竹の幅30mm、今回制作は延長2000mm、空きを含めて40mmということは竹が50枚必要。これに3箇所/枚なので150箇所にドリルで下穴を開ける。
簡単なドリル用位置決め台をこしらえて後はひたすらドリル作業となった。
zoomの会議の合間での作業なので、とにかくひたすら …。
ようやく形が見え始めた。
まぁまぁの出来だ。と自画自賛。
年甲斐もなく金槌片手にポーズを取ってみた。
いつもは職人さん達にお任せ売る作業だけど偶には自分でもしたくなる。
やはりものつくりは楽しい。
普段は間取りパースばかり描いているが結局本物には敵わないとの実感。
明日は出張なので設置は明後日か。
もう一台いつ作ろうかな?。けどお待たせしている仕事だらけだし・・。
完成一歩前。真鍮釘が綺麗だけど、華奢なだけに真っ直ぐ打つのも大変だ。
上手くなった頃に zoom会議も終わりを迎えそうで席に戻った次第です。
ご要望があれば仰ってください。喜んで犬矢来、お作りします。
悶々とした1日もようやく終わります。
おやすみなさい。
住まいには緑が必要です。
とは言っても忙しくて手が掛けられないわ…が正直なところでは無いでしょうか?
ですよね、けど緑があるとグッとお住まいに愛着が湧くのも事実です。
ちょっとだけの時間で済む程度のお手軽なお庭も出来ますので、これからお住まいを考えられる方は緑予算を是非取られる事をお勧め致します。
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まぁ残念な家作りの代表選手は時々見かける「砕石敷きのまま」のオタク。
半年経ってもまだ工事中なのかと見間違えるほどのオタクも造成地の中で見かけます。
設計段階で全く外回りに予算を取っておられずに、進められたんだろうなぁと勝手な想像を私はしておりますが、そんなのは造り手の責任だと私は思っております。
住まい手さんは言われるがままにお住まいだけに予算を掛けられただけ。工務店は家にさえ予算を掛けて貰えば良いと考えられたんでしょうね。残念です。
予算はお住まいだけじゃ無く、新居に相応しい家具や家電、駐車場。そしてお庭の緑にも残してあげて下さい。
極端な話、家自体はそれほどでも無いのに立派なお宅に見えるのは門や塀、そしてお庭の緑のお陰って言うような古い御宅が多くあります。
その反対が家だけにしか予算をかけず、いつまで経っても砕石の上に妙に不釣り合いな新居が建っている風景です。
非常に残念な街並みの出来上がりですね。
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じゃぁ幾らくらい予算をとって置いたら良いのでしょうか?。
そうですよね。一体幾らくらいなんでしょう。
土地の大きさにも家の外観によっても違うことは想像通りです。
特に和風庭園ともなると庭だけでも500万円以上最低覚悟しておかないとダメです。
そんなには出せないわ・・・小さな庭でいいわぁと思われますよね。
けどカーポートも必須だし、歩道だってお洒落にしたいし、街灯だって欲しいとなると具体的に言えば、専門業者さんに全てお任せならば最低200万程度からだと思います。
けどもご自分で出来る事も割と多いので、コンクリート仕事や庭石積み、園路以外ならスコップと根気があれば大丈夫じゃ無いかなと思います。
とは言え、せっかくのお休み、子育て真っ最中の方々は中々そんな時間すら取れないのも事実です。
なので私は嫌がられない範囲のミニ庭園をつくらせて貰うこともしばしば有ります。
もちろん予算もごく僅かです。ほぼ材料の仕入れ価格のみの事が多くなって来ております。
まぁ私が自身の体を使ってやる事ですので・・・。
今日も実は小庭を作って来ました。休日返上です。
好きだから出来る事ですが、技量はまだまだですのでご容赦頂きます。
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今日の現場の一月前の写真がこれです。
手前のアスファルトと斜路になったコンクリートの間、奥行き80cm 幅約200cmが今回の小庭用地です。
当初住まい手さんは全部コンクリートで埋めちゃって欲しいとのご希望でしたが私が反対したのが今回の小庭作りの原因です。
庭を嫌がられていたのは落ち葉や土の流出、庭木の水遣り等々のお世話が出来ないからとの事でした。
ならば、手間のかからない庭なら良いんでしょ?そう言う小庭をデザインするからやらせてと言ってしまったのでした。
今から思えば、住まい手さんの方が一枚上だったんでは無いかなぁとも思えてきましたが、後の祭り。
まぁ経緯はそうとしても手間の掛からない小庭の緑を考えた時に浮かんだのが
何度も使って来ている、杉苔と玉竜。土砂流出対策として伊勢砂利との組み合わせ。そして自然石。
ただこれだけでは形が整わないので、住まい手さんに交渉の末 灯台躑躅(ドウダンツツジ)の小木を植える事にしたのです。
で、本日のお昼前の状態がこれ。
前日の夕方に先行して作業した杉苔と自然石(小岩)のエリアに添えるようにドウダンツツジを配置。
これって意外に難しく、生花の世界に通じる感性が必要だと毎度ながら思いやられる始末。
ご想像の通り私は生花習った事は御座いません。
なので何度も向きと位置、高さを微調整しながら最後は独断で決めて行きました。
本日の午後2時くらいにはこの状態まで出来てきましたが、約残り半分の面積用の杉苔を事務所に置いたままに今更ながらに気が付き一旦終了。
後ろの斜路は左官さんの仕上げ待ちなのでコンクリートの壁が剥き出し状態。ご容赦下さい。
それを差し引いてもちょっと寂しい背景です。
さてさて、どうしたモンだろうと小竹を握りながら唸りましたが真夏の様な土砂降りが降ってきて作業中止と相成りました。
明日は左官さんが玄関の踏み込み石の仮置きに来て下さる事になっているので相談してみようかしら。
杉苔、お手間要らずの玉竜の次に、お勧めの緑です。
苔と言ってもお日様が好きな種類ですので扱いやすいのでお勧め出来ます。