N'sPlan省エネ・エコ住宅設計室

無垢の木と塗り壁で創る日本の家

彌吉のブログ

次の次。

旧街道の家さんも竣工を迎え、現場監督のK君は公共との掛け持ちでテンテコ舞いの様相です。

私はと言うと溜まった案件を整えるのに、これまたテンテコ舞い。

いかんな、これ。

 

てな事で「次の次」にお待たせしているKさんのお宅のパースの仕上げも急いでおります。

外観は寄棟、木質感のある住まいがお好み。私は切り妻屋根がオススメなのだが寄棟も嫌いでは無い。

日本の茅葺民家も寄棟造りの様な入母屋な様な…、まぁ切り妻では無いのですから私にとっては同じようなモノ。

2ndプレゼンで整えたパースは

 

玄関土間と外土間を大きく開けられる様に掃き出しをカネ配置としてみた。

悪くない。悪く無いけど、もう一つ欲しい。

となると、やはり伊礼先生のお得意の「ガラリ」が似合いそうだ。

PCでのパースの利点は試行錯誤、トライアンドエラーが何度でも出来る事。

手書きではとても出来ないことが出来る。やはり時代だな。

と言うことで本日、ガラリ戸を加えてみた。

これはi-works1.0でも採用された手法。正確にはトレース出来ていないけども。

寄棟も5寸勾配として茅葺き屋根に寄せてみた。

不思議なことに切り妻屋根では勾配を緩くすると綺麗に見えるのだが、寄棟はキツくすると収まってくる。

とは私の個人的な感想ではあるが、事実そう思う。

肝心のクライアントが喜んでくれれば万々歳なのだが、いかに・・・。

最後に正面をもう一枚。

 

 

お待たせばかりの私ですが、やる時はやりますのでお住まいを考えておられて「モンモン」とされているのであれば「一緒にモンモン」とさせて頂きますのでご一報を下さい。

ただし来秋着工くらいのご予定の方がちょうど良い感じです。

イラチで呑気な私ですので同時進行は苦手であります。

そうでは無い方限定ですが

一緒に高気密断熱である木の住まいを作りましょうね。

 

表札

現代の住まいに無くなりかけているモノの一つが「表札」では無いだろうか?

街を歩けば但馬地方でもアパートなどで部屋番号だけの表記がしてあるだけの処がチラホラ見かける。

表札、要らないんかなぁ。

なんて私は全く思わないのだが、若い世代の住まいには不必要なモノに成り下がっている様だ。

大変嘆かわしい。

 

今月お引き渡しの某邸。

延寿(えんじゅ)の板を取り付けて「表札」が掲げられるのを待っていた。

既製品の表札板じゃ、物足りない。なにかコレってものが無いか考えあぐんでいたが、当家の娘さんが書道8段の腕前と聞きつけ、是非筆をとって貰える様に頼んでみた。

延寿の色が濃い目なのでやはり檜かヒバの白い板が相性が良さそうだ。

明日棟梁に頼んでみようか。

 

天候に左右された外玄関の土間も左官さんに週明けには仕上げて貰い、竣工を迎える。

いよいよ、「栗の家さん」の着工だ。

 

 

 

 

住まいには緑が必要です。

とは言っても忙しくて手が掛けられないわ…が正直なところでは無いでしょうか?

ですよね、けど緑があるとグッとお住まいに愛着が湧くのも事実です。

ちょっとだけの時間で済む程度のお手軽なお庭も出来ますので、これからお住まいを考えられる方は緑予算を是非取られる事をお勧め致します。

_________________________________________________

 

まぁ残念な家作りの代表選手は時々見かける「砕石敷きのまま」のオタク。

半年経ってもまだ工事中なのかと見間違えるほどのオタクも造成地の中で見かけます。

設計段階で全く外回りに予算を取っておられずに、進められたんだろうなぁと勝手な想像を私はしておりますが、そんなのは造り手の責任だと私は思っております。

住まい手さんは言われるがままにお住まいだけに予算を掛けられただけ。工務店は家にさえ予算を掛けて貰えば良いと考えられたんでしょうね。残念です。

予算はお住まいだけじゃ無く、新居に相応しい家具や家電、駐車場。そしてお庭の緑にも残してあげて下さい。

極端な話、家自体はそれほどでも無いのに立派なお宅に見えるのは門や塀、そしてお庭の緑のお陰って言うような古い御宅が多くあります。

その反対が家だけにしか予算をかけず、いつまで経っても砕石の上に妙に不釣り合いな新居が建っている風景です。

非常に残念な街並みの出来上がりですね。

________________________________________________

じゃぁ幾らくらい予算をとって置いたら良いのでしょうか?。

そうですよね。一体幾らくらいなんでしょう。

土地の大きさにも家の外観によっても違うことは想像通りです。

特に和風庭園ともなると庭だけでも500万円以上最低覚悟しておかないとダメです。

そんなには出せないわ・・・小さな庭でいいわぁと思われますよね。

けどカーポートも必須だし、歩道だってお洒落にしたいし、街灯だって欲しいとなると具体的に言えば、専門業者さんに全てお任せならば最低200万程度からだと思います。

けどもご自分で出来る事も割と多いので、コンクリート仕事や庭石積み、園路以外ならスコップと根気があれば大丈夫じゃ無いかなと思います。

とは言え、せっかくのお休み、子育て真っ最中の方々は中々そんな時間すら取れないのも事実です。

なので私は嫌がられない範囲のミニ庭園をつくらせて貰うこともしばしば有ります。

もちろん予算もごく僅かです。ほぼ材料の仕入れ価格のみの事が多くなって来ております。

まぁ私が自身の体を使ってやる事ですので・・・。

今日も実は小庭を作って来ました。休日返上です。

好きだから出来る事ですが、技量はまだまだですのでご容赦頂きます。

________________________________________________

今日の現場の一月前の写真がこれです。

手前のアスファルトと斜路になったコンクリートの間、奥行き80cm 幅約200cmが今回の小庭用地です。

当初住まい手さんは全部コンクリートで埋めちゃって欲しいとのご希望でしたが私が反対したのが今回の小庭作りの原因です。

庭を嫌がられていたのは落ち葉や土の流出、庭木の水遣り等々のお世話が出来ないからとの事でした。

ならば、手間のかからない庭なら良いんでしょ?そう言う小庭をデザインするからやらせてと言ってしまったのでした。

今から思えば、住まい手さんの方が一枚上だったんでは無いかなぁとも思えてきましたが、後の祭り。

まぁ経緯はそうとしても手間の掛からない小庭の緑を考えた時に浮かんだのが

何度も使って来ている、杉苔と玉竜。土砂流出対策として伊勢砂利との組み合わせ。そして自然石。

ただこれだけでは形が整わないので、住まい手さんに交渉の末 灯台躑躅(ドウダンツツジ)の小木を植える事にしたのです。

 

 

で、本日のお昼前の状態がこれ。

前日の夕方に先行して作業した杉苔と自然石(小岩)のエリアに添えるようにドウダンツツジを配置。

これって意外に難しく、生花の世界に通じる感性が必要だと毎度ながら思いやられる始末。

ご想像の通り私は生花習った事は御座いません。

なので何度も向きと位置、高さを微調整しながら最後は独断で決めて行きました。

 

本日の午後2時くらいにはこの状態まで出来てきましたが、約残り半分の面積用の杉苔を事務所に置いたままに今更ながらに気が付き一旦終了。

後ろの斜路は左官さんの仕上げ待ちなのでコンクリートの壁が剥き出し状態。ご容赦下さい。

それを差し引いてもちょっと寂しい背景です。

さてさて、どうしたモンだろうと小竹を握りながら唸りましたが真夏の様な土砂降りが降ってきて作業中止と相成りました。

明日は左官さんが玄関の踏み込み石の仮置きに来て下さる事になっているので相談してみようかしら。

杉苔、お手間要らずの玉竜の次に、お勧めの緑です。

苔と言ってもお日様が好きな種類ですので扱いやすいのでお勧め出来ます。

 

 

壁なんて要らん。

LWによって大開口の魔物に取り憑かれた私。

最新の大開口サッシLWを収めるのにnsの監督K君がコンベックスで採寸している場面だが、この大開口を見て欲しい。

伸びやかだ、素敵だ。美しい。 と私は思う。

彼では無く風景の事だが。

 

生憎我がnsの事務所は市街地の真ん中。真前はスナック街。

決して良い立地では無いが辛うじて植栽の緑のバリアでカバー。まぁそれで充分だ。

 

大開口、それは小手先の造作モノより明るい外部が正だ。

いっそのこと壁を全て取り払いたい衝動に駆られる。

そんな機会を与えてくださる依頼主が現れる事はきっと無いのだろうが…。

 

 

無茶苦茶良いぞLW

本日、事務所の和室のサッシを取替えた。

リスペクトする伊礼智先生がLIXILさんと共同開発をしたと言う一本引きサッシだ。

話は少し変わるが経緯等お話ししたいのでお付き合いを願う。

 

スキモノの間ではヘーベシーべと言えばアイランドプロファイル。

一本引きと言えば、これまたアイランドプロファイルと言うくらい有名な木製サッシ。

ご存知の方もいらっしゃる事だろうがアイランドプロファイルは日本の木製サッシメーカだ。

加えてヘーベシーべとはサッシ用金物の名称。

だが、ヘーベシーべの一本引きと言えば知る人ぞ知る大開口を実現できる超が付くほど美しい、

そして高額なサッシなのだ。

 

随分前に実物を見てから「 いつかは・・・」と思っていたが機会が今日まで無かったのだが、この木製サッシ、断熱性能はそこそこだが気密性能は日本製品から比べるとイマイチだったのだ。

もちろん高度な次元の話なのだが、やはり低気密に成りかねないサッシを事務所に設置するのは・・・

ただ、室内からの眺望はダントツに素晴らしいモノで、モヤモヤしていた訳だ。

ご興味のある方は是非ネットで調べてみて下さい。

 

この様に私はいわゆる憧れにも似た気持ちを一本引きサッシに持っていたのだが『アイランドでは無いなぁ』となったわけは私達が加盟しているi-worksの伊礼智先生がLIXILさんと共同開発されたLWと言うサッシ。

一本引きであり高断熱と高気密を実現できる優れたモノが出来上がってしまったのだ。

となるとやはり事務所には伊礼サッシ(LW)しか選択肢は残されなかった訳だ。

 

今回、福知山のLIXILさんとお会いし豊岡地域でこの一本引きサッシを広報したいと申し入れ、かねてからお付き合いの濃いオブハウスさんのご協力も得られて一本引きサッシLWを弊社に迎えることが本日叶った訳だ。

 

時系列に見て頂こう。

 

LWの搬入前に既設サッシの一般的な4枚引戸がハマっていた。

極、普通なサッシの景色。

ここから解体が始まる。

サッシを取り外すのも外壁を外さなくてはなら無いので、そう簡単なことでは無いが棟梁にかかればモノの1時間程度でこの様に大きな開口が現れた。

あとはLIXILさんのトラックを待つばかり。

やっとお待ちかねのトラックの到着はお昼前。作業を止める訳にもいかず、また誰しもLIXILのLWを早く見たくて作業続行となった。

 

サッシ枠をメーカサービスが組み立て我々が運び込み、棟梁が取り付ける。こんな作業段取りだ。

 

 

見ての通り大人男性5名がかりでの小運搬。しかも雨が落ち出した。

この後も悪戦苦闘が続いたが、小雨模様も一段落してくれたので遅昼しながらも夕方6時には設置完了と相成った。

これだ。

 

釣瓶落としの様な夕暮れの速さで仕上げは明日となった。

早く完成形を見て頂きたいのだが、それは明日のお楽しみとさせてもらう。

では。

なんか食傷気味なのが最近の住宅業界、U A値競争。

数値で表せる住まいの性能の一つの目安になる数値だと言う事は間違いない。

けれど

高断熱住宅は良いコトいっぱい。みたいな事は若干うんざり気味なのです。

まぁ全く誰も見向きもしなかった数年前からしたら正常な方向なんだろうけど、なんか流行りみたいで私は白け気味。

最近ではheat20なる基準が出来ていて、それに上手く乗っかろうとしている工務店も居られる。

本気でやっているのか、そう言わないとダメそうだから・・・、取り敢えず口に出しているという工務店が大勢を占めているように思う。

なので声高に断熱性能を言うのはやめようかと思うのです。

高断熱である事、高断熱な住まいを作るのは当たり前だから。

だって寒いのも暑いのも嫌でしょ?私だって嫌ですから、私だって建て替えられるならきっとそうするから。

だから高断熱である事は当たり前。

その先の居心地の良い家を作りたいと思っている。

まぁ思っているなどと言うのは勝手だわなぁ、とツッコミが聞こえて来ます。

そう、突っ込んでください。(爆笑)

 

初めての住まい作りで漂流されそうになっていませんか?

簡単に買い換えられる使い捨ての道具では無いんのですから、ネットでも良いので、しっかりお調べになった上、ご自身でリアルにお確かめになった上で住まい作りのパートナーをお決め下さいね。

数値だけでは無い住まい作りがきっとありますよ。

ただ数値も当然大事。

当たり前なのですが

もっとも大事なのが施工品質です。

それにプラス何かを求められるのであれば、私達にお任せ頂きたいと思います。

 

一番品質の高い高断熱の住まいを作って差し上げます。

 

 

なんか支離滅裂になってしまいました。乱文ご無礼でした。

G3がお望みならお声をお掛けください。

旧町街道の家も足場が取れた。

私が描いたものが職人さんの手にかかりようやく現実になった。

何回か書き直しているので半年前くらいに描いたものである。

 

いつもそうだが実際の施工の際にはあまり口を挟まない。その方が上手くいく事の方が多い。

描いた絵では気がつかなかった事、細かな寸法の差。実現不可能な事などを整合してくれながら進めてくれている職方、現場監督の手に委ねるわけだ。

とはいえ、すべてお任せと言う無責任な事が許される訳もなく、またウズウズしている私自身の為にも(もちろん依頼者の為であることは言うに及ばず)仕上げ近くなると、現場に出没する機会が多くなる。

週明けには犬走のコンクリート打ち、外土間にもコンクリート。

コンクリートだらけになるのは避けたいのだが、お手入れする箇所を極力少なくと言う依頼者の言葉を忘れるわけには行かず若干の抵抗をした上で玄関先の2平米足らずの場所を残していただけるコトになった。

では仕上げはどうする?

街道沿いの住まいで言えば側面にあたる壁は敷地の関係上も木塀を建てる余地も無い。

かと言って、誰でも彼でも、そう野良猫や散歩の犬に壁を汚されるのは忍びない。

となると これしか無い。

そう いぬやらい(犬矢来)。

日高のお宅で現場監督の岸本君が作ったのは犬矢来風の室外機カバー。

これに対抗してみるかな?。

まぁ時間と加工技術を鑑みるに私はもっと単純な直線犬矢来で行こう。

これだ。

これなら、出来る。

出来るかも知れない。

壁のイメージは決まったので、残すは玄関先の空地。

小庭(幅3m奥行き50cm)、さぁどうするかだな。

自宅で過ごす時間はいかがですか?

友人達はクーラの効いた部屋でダラダラしているわとグウたら亭主像まんまの様相。

私も同じような時間を過ごしておりますので何も言う事は御座いません。

いつもの私の居場所に彼もやって来て寝転んだり足を舐めたりと過ごす時間が楽しいもんです。

 

いまだにタバコをやめない私ですから換気扇を仕込んだ私用のコーナーが自宅にあります。

帰宅したらホボこの場所に陣取って寝るまで動きません。

このコーナーが無ければ私は蒸し暑い外でのホタル族となったはずですが、ミニリフォームを昨年行った時に内緒で装備したプロペラファンが快適な私の居場所を作ってくれました。

いや、本当に想定以上。快適快適です。

 

新築でもリフォームにおいても是非ご自分の居場所を忘れずお造り下さい。

たった90cmにも満たない物入れだったところが私の快適な居場所になったのです。

狭いくらいが丁度いい感じなのです。

 

最近特に周知され出した住宅における温熱環境。

Ua値がどうだとかC値は幾つか?だとかを尋ねられる機会が増えた。

それはそれで良い事なんだろうけど、多分これも流行り廃りの流行のようにも感じている。

それはすま居心地に直結するのだけど、どうだろう。本気で考えられているのだろうか。

極論、温熱環境を主に設計を括ればなんじゃこれ?と思うような住まいは簡単に出来てしまう。

零下の世界に位置するのであれば、またそれが半年以上続く場所であるのであれば最重要だと素直に私も思うのだが、果たして私が住んでいるこの地方にと考えると最重要なのだろうかと思ってしまう。

誤解をされそうなので断っておくが、私は断熱や気密は二の次で良いなどとは思ってはいない。

ただ一番で無くても良いかもしれないとも思う気持ちもある。

多分、キチンと作ればC値は1.0を切る事は全く難しく無い。

Ua値に於いても同じく、現在の最高等級である4などは何処が作ろうが簡単に作る事は出来る筈だ。

もっともそのレベルは当たり前だと言う事が大前提であるのだが、G3をクリアする為に4の断熱仕様に数百マンを追加してまでも作る理由があるのだろうかと思うわけだ。

窓を全てトリプルガラスの辷りとし、極力窓は小さくそして少なくする。

付加断熱、基礎下にも断熱材を敷き込む。

そんな風に断熱等級を上げる事はそう難しく無い。

 

でもそれで、それだけで良いのだろうか?暮らしやすいのだろうか?

との疑問はいつも頭の何処かにあるのだ。

我が家は木製サッシュと樹脂アルミ複合、そして樹脂サッシ、シングルアルミサッシと今考えられる一般的な窓を場所場所を考え取り付けているが果たして体感的に変わるか?。

はっきりと分かる季節は数ヶ月はあるが一年のうちほとんど分からない、いや体感出来ないのである。

なので断熱オタクのような家つくりは一息ついて、家具やデザインにも費用をかける事の方がより満足度の高い暮らしや住まいつくりが出来ると思うのだ。

 

OMソーラで日射熱利用して、ほんのりとした暖かさで我慢出来ない時代、世代のせいかな。

OMですら電気設備中心になって来ている。私はとっても違和感を感じているがそう言う時代なのでしょう。

ボヤキでは無いのだが

薪ストーブを焚いたり、ヨシズを出したりしまったり。

夏モンと冬モンを入れ替えたりなんて、ちょっと前までどこのオタクでも普通にされていた事。

安近短なんて詰まんない。

ちょっと手間暇かけた暮らしも良いんじゃ無いかなぁと思う私なのです。

西側窓は悪か?

住まいを建てる時に考えることは多くあるのだけれど、誰でも思いつくのが方角。そして鬼門やら裏鬼門なるもの。
まぁ方角に凝りだしたら大変なのです。

この鬼門て奴はかなり厄介で、私においては『言われりゃ気になるレベル』ですが、信心のおありのある方においては最重要なそうです。
現に私の従兄弟は5回も6回もプラン変更された末にとんでもない間取りでGOされて仕舞いました。結果は想像通り、やはり家相なるものや方位って大変難しいものなんだなぁと今でも私は思っております。
ところで
私のプランニングには家相的な考察は一切考慮されておりませんのでおきにされる方にはお応えできませんので悪しからず。

さて、呪い的な事柄で、住まい心地が良くなるならば結構なのだがそうは当然行かない訳であります。
では
どのようにすれば良いんでしょうか? 難しそうですね。

ちょっと脱線してしまいますが
今日、散歩していたらご近所で最近新築されていたところを通りがかりましたら、何と、今流行のアウターシェードが道路側一面に張られておるではないですか。
よっぽどのキャンプマニアでない限り、3枚もお持ちで無いでしょうから、この新築の為に買われたんだろうと思います。

私の歩いている道はそのお家からすれば西側。つまりそのオタクは西面に広がった状態だった訳です。
その西側に向けてリビングの掃き出し窓、玄関、和室であろう部屋も大きな掃き出し窓。
日射取得率はすごい高いお住まいだなぁ・・と他人事ですから思いましたが、多分、とてつもなく暑いお住まいなんだろうと思われます。

と、いう事で話をもとに戻しますが
いっぱいある要素の中でこと方角について思うことは
西向きの窓は極力控えませんか?って事です。
そんなん当たり前やろう?何言ってるんだ!とお叱りを受けそうですが、結構、この西向き窓、多いんです。
まぁ立地的にどうしようもなく、だったり、西に素敵なものが在るのであれば、虎穴にイラずんば虎子を得ず。でしたか・

確信犯ならその解決策も考慮した上での西側窓であったりするんですがタチの悪い方、いや、考えが及ばなかったうっかりな方がデザインしたお住まいは最悪の結果を迎えます。
要は わかってやっているのか、どうかって事です。

西陽は悪でもあり幸でもあり得るんです。
忌み嫌うことはないと私は思います。
そう、その理由があれば積極的に西側窓を採用することでしょう。
もしかしたら夕焼けがとても綺麗な立地でその夕陽を部屋に取り込みたいと望まれる住まい手さんであれば東や南、北などに窓があっても何の役にも立たないんですからね。

と言うように
住まい手として窓の位置も工務店や設計事務所に物申すべきなんです。
これこれこう言う理由でこの位置に窓が欲しい!とか、なぜこの配置計画になったんでしょうか?など色々と聞いて納得されるべきなんです。
そんな事を言うと素人が・・・なんて怒られないか?と心配される方もいらっしゃるかも知れませんが、どうぞご遠慮なくどしどし設計についても尋ねられるべきなんです。
確かに年配の先生は『俺の設計にケチをつけるんか!』なんて不機嫌になられる方もまだごくわずかいらっしゃいますが多くは丁寧に説明をしていただけるはずですのでご安心ください。

私はと言うと
積極的にお話しします。

いや、聞かせて頂きます。 まぁ当然です。

 

今日は抜群に西側窓にアウターシェード(日除け布みたいなもの)が特徴的であったお住まいを見てしまったので窓についてのみ言いましたがもっともっと色々な要素が絡み合って住まい計画はされて行きます。

今日はごくまれな一例という事で御理解いただければ幸いです。

ではお休みなさい。

 

表札板を考える

5月末から進めている街道筋の家。

外回りが出来上がりつつ、私の宿題は出来上がらず…の苦しい気分に包まれております。

とは言え現場は進めてくれている訳で、毎度毎度のギリギリ感であります。

懸案事項の一つ。

お住まいの顔の一つの表札と呼び鈴を如何止めつけるか?

建蔽率ギリギリだった為、軒の浅さを如何に整合させるかが課題、加えて玄関の設いが悩みどころ。

 

此処は素材の力をお借りしようと信州の銘木店から板を仕入れてみた。

延寿(エンジュ)と言う名前がついている板なのだから縁起が良く無いわけがない。

本日、午後に信州からの運送便が届いた。

予想以上の質感、満足満足。

と言う事で表札と呼び鈴の取付等々を紙に書いて現場に託した。

 

 

妄想通りに行けば、きっとこんな感じに収まるはず。

とは言え

最近のお宅には表札を上げられないことも増えていると聞く。

現に滋賀に住む私の娘夫婦のアパートも全室、無表札。

なんだかなぁ・・・、おかしな時代と嘆くか諦めるか。

簡単が良い、安いが良い。それで良い。

そんな時代かも知れませんが、そうじゃない方がまだ多いことを願う私です。

 

 

先日設計申し込みを頂いたN様のご要望にお応えしながらも、私の良かれを加えながら形を作って行く工程。

悩ましく、苦しくも楽しい時間が過ぎる。

形を探りながら整えていく。

勿論、私如きの引出しはそう多くも無く、深くも無いのだけど。

 

格子がお好きな様子なので縦格子を盛り沢山と盛って見た。

少しくどいかな。屋根の形、軒の深さは如何だろう。

などなど最適解はまだ遠いようです。

3世帯住宅を考える。

少し大きめな平家に繋がる2階建て。

此方はシラスそとん壁も取り入れて、しっとりとした風情を醸し出せられないかとの2ndver.

過剰な設いは望むところでは無くて、とはいえインスタントでは許されず。

なんとも厄介な想いを抱えながら探っていくのです。

 

そう、

こんな風に私の場合は作りながら、また壊し、組み立ていくのです。

 

ご興味頂けますればお電話下さいませ。

こんばんは。7月6日午前2時前です。

家族が寝静まって居ます。静かな宅内ですが微かな音がしております。昼間では気が付かない程度の音ですがやはり深夜。小さな音が聞こえてきます。

その音の出所と言うと

 

私のこもり部屋、勉強部屋とも言っておりますが。

このスペースの上部に付けたパナさんの換気扇です。

この換気扇、引っ張る紐が付いておりまして一回引くと排気モード、もう一度引くと吸気モード、そしてもう一回引くと停止となります。

私はまだタバコを吸う人でありまして家人から煙たがられる訳であります。まぁ時代的に当然なのでしょうが・・・。

と言う訳でタバコを室内で吸う時はこの換気扇にお世話になっているのです。

かなり強力な換気能力を持っているのでタバコの臭いは家人に指摘される事なく無難に過ごせております。

つまり3種換気が正常に働いている状態と言えるのでしょう。

ただこの3種換気、他の場所からの汚れた空気を私の部屋に強制的に引き込んで部屋のタバコの空気を含めて外へ放出しているので、その部屋にいる私は少し息苦しく感じる場面もあります。

まぁ、排気経路のバッファに位置している訳ですから当然なのです。

 

で、この換気扇の紐をもう一回引くと、そう、吸気モードになり新鮮な空気が部屋に引き込まれる状態になります。

この状態でタバコを吸うと最高に私は気持ちがいい訳ですが、そうは行かないですね。

実際、今の様にタバコを吸わずにいると、とても気持ちが良いです。

呼吸が楽になるのが実感できるのです。

これって新鮮な空気、つまり酸素が供給されているからだろうと思います。

人間が必要な空気量は大きな気球並みと言われております。また部屋内の必要酸素量もネットで調べれば出てきますので興味のある方は後程お調べください。

一般的な新築のお宅の多くは第3種換気と言われる換気方法を採用されております。

勿論、真面目に体積を計算し採用する換気扇の能力を検討し適切に配置されている筈ですが、全てのお宅がそうされているかは私にはわかりかねます。

もしかしたら、価格だけで選んだ安い10cm径の換気扇(パイプファン)を6個くらいつけてたら充分だろう?てな感覚でトイレ、洗面、LDK、寝室等に吸気口とセットで・・・かも知れませんが。

勿論、換気性能には気密性能が直結した問題でもあります。

まだ高気密なんて息苦しいだけだ・・なんて言われる工務店さんがおられる様ですが決してそう様な事はありません。まぁ今更言うことではありませんね。

適切な気密性を持った箱であれば計画的な換気が行えるのですが、『どこから吸気されるかわからない低気密なお宅』ではまともな換気(湿気の排出)が出来ずに結露リスクを高めたり、低酸素な場所が意図せずに造られてしまうんですから、やはり気密性能は必須なのです。

では、どれくらい?が気になる所ですね。

私の所属する新住協関西の工務店さんの多くがC値=0.5以下が当たり前ですので私もそれを一つの目安にしております。

この気密性能って奴は施工精度に正比例します、つまり手作業の精度によるところが大きくて見様見真似では出来るものではありません。

当然、気密性能を上げる為の資材や方法がありますので意中の工務店さんに一度お尋ねされる事をお勧め致します。

そうそう、今日は気密のことをウダウダ書き散らかす目的では無かったのでお話を戻します。

換気には第1種換気、第2種換気、第3種換気の3種類がありますが一般的なお住まいには第3種換気が多く採用されております。

ただこの第3種換気にもダクトレス、ダクト式とこれまた種類があるのですが圧倒的にダクトレス第3種換気と呼ばれるものです。

いや悪いと言っている訳ではありません。気密もしっかり取れてさえいれば第3種換気で充分な換気は出来る筈です。そう設計されて居るはずです。

ただ気密資材も使わず気密測定もせず、『まぁ大体・・・』なんて言ってる工務店では換気性能は期待されないで下さい。

もう予言の世界に入るくらいのえー加減な希望的観測ですから論外です。

論外なお話は置いておいて・・・・。

家作りを勉強された方は第1種換気が大好きです。

それもダクトレスタイプを好まれる方が多い様に思います。私如きではその優劣を語るほどの知見も持ち合わせておりませんが、実感として第1種換気の性能を出せるのはやはりダクト式だと思っております。ダクト式であれば部屋毎に必要吸気量や排気量の計算が正確にできる事は勿論であり期待値的な希望的観測ではなく機械的な性能、能力がはっきりとしている状態で吸排気計画が机上であっても可能である訳ですから安心ですよね。

ダクトレスは吸ったり吐いたりが同一パイプであるところがそもそも『???』と思うところではあります。

さて

OMソーラからも近年全館空調のシステムが相次いで発売されました。

OMXとパッシブエアコンの2機種であります。

その性能は全国のメンバー工務店で実証されておりますので良きものと信じておりますが私はまだ施工実績がございませんので真偽は解りかねます。(OMのHPで詳しく解説されておりますのでここでは割愛させて頂きますね)

長くなりましたが私が今日お伝えしたかった事は

第2種換気って気持ちいいわぁ です。

ご存知の様に第1種換気は吸気も排気も専用換気扇で行われるのですが、その吸気のみを採用したものが第2種換気と呼ばれる換気方法です。

聞くところによると精密機械工場やクリーンルーム、手術室ではこの2種換気方式を採用されて要る様です。

勿論、吸気側にそれ相当の浄化機能を持たせている訳ですが常に新鮮な空気を取り入れると言うよりも室内を加圧して、吸気箇所以外からの流入空気を止める、つまり微細なゴミ等の流入を止めると言うことを重点とされている様です。

一般的な住まいで考えると

第2種換気は新鮮空気つまり酸素たっぷりな綺麗な空気を取り入れられて気持ち良いわぁと言うことです。

(まぁ大都会では無理ですが)但馬のような環境であれば2種換気の恩恵に預かれる場所は多いのではないかなぁ。少なくても私の住む香住の環境であれば殆どのお宅で有効ですよね。

勿論

予算が許されるのであれば熱交換も含めたダクト式第1種換気が最適解であろう事は間違い無いですのです。熱交換の一種換気の導入費用はダクト工事も含めておおよそ100万円。

高額かどうかは意見の分かれるところだと思います。

 

 

まとめとして

お住まいのある場所、条件によって最適な換気方法はあります。

ただ何処であっても安心なのは

やはりダクト式第1種換気方法と私は思っております。

その次はダクト式第3種換気。抜群にコストパフォーマンスが高いです。

そのお宅で勉強部屋や空気が汚れやすい部屋(タバコ部屋)などに第2種換気を追加する。

これが最適なお住まいも多くあると思います。

最後が

大多数のお住まいで採用されている第3種ダクトレス換気、(コストだけで言えば最優等生の)第3種換気、通称パイプファンです。

最下位で大多数てのが気に入らんですね。

 

ちなみに

私が好きなOMソーラって実は第2種換気なのです。

温めながら換気をする。しかも太陽熱で。

開発者の今は亡き奥村先生(東京藝術大学教授)は『OMは換気装置だ』と言われて居たとかなんとか。

うーん、素晴らしい。

外観も豪華な設備も大事ですが、住う人達にとって室内の空気環境ってもっと大切な事なので換気にもご興味を持って頂ければと願います。

 

私は実はZEHやPV嫌いです。

嫌いなのですが、住まい手さんがお望みとアラバお聞きをする。と言うスタイルです。

嫌いな理由はまた別の機会で。

とは言え

当社もZEHビルダーでしてSiiに登録を致してはおります。

当然、ご存知だとは思いますがこのZEH、お国から認定を頂かなくては補助金を頂けません。

補助金を頂き導入費用(イニシャル)の実質負担を減らし、イニシャルを数年で稼ぎ出してその後の生活ランニングをほぼゼロに出来ると言う結構なものではあるのですが(私は嫌い。)このZEH認定なるものはBELS計算をして星5住宅(一次エネルギー削減率25%以上)でも高効率のPVを屋根一杯に載せてもナカナカ達成しないハードルのまだまだ高い仕組みになっているのです。

まぁそれに気がついて『ニアリーZEHなる基準』を創られた訳ですが、そもそもこの計算方法が間違っているんじゃないかなぁと私は思う訳です。

今更ながら釈迦に説法ですがZEHとは平たく言えば

日常のエネルギーの収支をゼロにする。

その手法として躯体の断熱性能を上げ、高効率機器を使用し生活の一次エネルギー消費を削減、足らない部分はPVで賄う。と記憶しております。

 

本題ですが

ZEH計算をすると結構な省エネ住宅を作っても20枚以上の高効率PVを載せなくてはZEHには成らない仕組みがなんだかおかしいなぁと思う訳です。(PVの製造、廃棄に関わるエネルギーはさておいて と言う考えも嫌いな一因なんですが・・・。)

地球温暖化防止のために化石エネルギー使用量を減らすのが急務な筈なのに『PVいっぱい載せ住宅』を量産するような仕組みに何故しちゃったんだろう。

ZEH(の理想)のハードルを下げ、少量でもPVを載せてもらえるように導入費用相当の補助金も出して・・・と言うのが本筋だと私は思うのです。

 

で、今度は蓄電池業界が市場を狙っているようです。(商魂たくましいもんですね。)

 

そろそろ正気に戻らないと地球が暮らせない星になっちまいそうですぜ。

 

ここのところ涼しい日が続いておりますね。

今日なんて雲は秋空のように澄んでおりました。

が、きっとうだるような暑い日がそう遠くなく但馬にも訪れるはず。ご自愛下さい。

 

YouTubeなんかで断熱性能のことばかり言われ続けているので、この手のお話に個人的には食傷気味なのです。

なので

いっそのこと事務所前に『高断熱、やって□』なんて木看板でもあげておこうかしら。

そもそも断熱気密なんてそう大声をあげて言うもんでなく、やってて当たり前が私のスタイルだったんですから、今更ながら・・と言う気持ちがずっとあった訳です。

けれど時流に押されて(笑)

断熱の事を前面に出そうかなぁ・・なんて思ってしまって。

らしくないなぁと思いながらです。

なので、高断熱高気密的なお話はちょっとボリュームを落として行こうかなと思っている次第です。

『断熱気密だけじゃ楽しくないなぁ』 と思いませんか?

そう、住んでいて楽しい家、が一番じゃないでしょうか?

 

と言うわけでもないのですが

先日の休日に家内と香美町村岡区にあるjinenanと言うピザ屋さんに食事に行きました。

 

こちらはご主人の実家を改装して造られたお店のようで、大きな欅の梁がかけてある古民家手前のお宅でした。

ただ断熱気密性能は?なんて野暮な事すら思い付かないほど楽しく素敵な居心地の良い場所を作られておりました。

まぁキット冬はとてつもなく寒いお宅なんだろうけど、余りある居心地に目を瞑りたくなりましたね。

多分、僕が言いたい事を具現化してくれていた空間でした。

 

極端に断熱気密の数値を追い求めるよりも与えられた予算の中で如何に健康的な空間をご提案できるか否か、また安らげる空間をつくれるか・・が私達に求められている本当の使命なのではないのかな?とピザを食べた後に思った訳です。

 

そんな思いで帰宅した私は 2年前くらいに自宅用に買っていたkikiさんの時計用スタンドを注文して仕舞いました。

まぁjinenanさんに感化されて

自分の好きなモノを綺麗に部屋に置きたい・・と言う欲望に単に負けたのです。

このスタンド、栃の木で出来ておりましてスベスベの手触りと大人しい木目がお気に入りなのです。

 

ただこの時計、明るいところでは良いのですが文字盤が濃い目の色合いの木で出来ているので何時か分からないのがたまに傷ですが、まぁそれはそれで好きだから良いのです。

 

と言う事で

楽しい家作りがやはり一番の優先事項である。

なんて思うのです。

これからは、太陽で床暖房。OMソーラーの家

お問い合わせ下さい。